毎日コーヒーを飲んでいる人でも、コーヒーが何からできているか知らない人もいるのではないでしょうか。
今回はコーヒーの種類や美味しいコーヒーを飲む方法についてご紹介します。
コーヒーの豆知識で、いつものコーヒーがより味わい深くなるかもしれませんね。
1.コーヒーとは?
コーヒー豆とよく聞きますが、コーヒーは豆ではなく、コーヒーノキの種子からできています。
コーヒーノキの原産はアフリカ大陸中部、エチオピアで発見されました。
アカネ科の植物で成長すると9m~12mほどの大きな木になります。
白い花が咲いたあとに、真っ赤なさくらんぼに似た実をつけます。
これが「コーヒーチェリー」と言われ、その実の中に向かい合わせにある2つの種子がコーヒーの原料となるコーヒー豆です。
コーヒーチェリーからコーヒー豆を取り出す作業を精製と言い、精製されたコーヒー豆は緑色をしていて「生豆」「グリーンコーヒー」などと呼ばれ、この状態で各地に出荷されます。
ちなみにコーヒーの収穫年度は10月1日を初日と計算されていて、その年に出荷された新しい豆は「ニュークロップ」「カレントクロップ」などと呼ばれています。
逆に古い豆は「パーストクロップ」と呼ばれ、新しい豆ほど緑色が強く、古い豆は黃褐色に変化していきます。
時間の経過で香りや風味も変わってくるので、好みは個人差があるでしょう。
2.コーヒーの種類
コーヒーにはいくつか種類がありますが、飲用に栽培されているのは主に2種類です。
2-1.アラビカ種
コーヒー豆の主流はアラビカ種で、生産量の7~8割を占めています。
アラビカ種は酸味が強く甘い香りが特徴で、原産はエチオピアです。
品質もよく収穫量も多いものの、高温多湿の環境に適応しないことや、霜害や乾燥にも弱い、また病害虫にも弱いため栽培に手間がかかります。
2-2.ロブスタ種(カネフォーラ種)
ロブスタ種は標高300m~800mの低高地で栽培され、湿潤な環境に対応でき、病害虫にも強く育てやすい品種です。
ロブスタ種は苦味が強くあり、渋みもあるためブレンド用に使用されることが多い品種です。
また、香りも麦茶のような香ばしい香りがします。
3.コーヒーの製法
こうして手に入る生豆ですが、そのままでは通常は飲むことができません。
美味しくコーヒーを飲むためには、焙煎、挽く、抽出といった作業があります。
3-1.焙煎
焙煎は生豆を炒って加熱処理する作業のことです。
焙煎によって豆の成分が科学反応を起こし、苦味、香り、甘味、酸味といった独特の風味がでます。
また焙煎度と言う、焙煎する時間や熱のかけ方で風味が大きく変わります。
焙煎度には浅煎り、中煎り、深煎りがあり、細かく8つに分けられています。
一般的に浅煎りほど酸味があり、深煎りほど苦味が増します。
浅煎りはライトロースト、シナモンローストと呼ばれ、中煎りはミディアムロースト、深煎りはシティロースト、一番の深煎りはイタリアンローストと呼ばれます。
3-2.挽く
焙煎したコーヒー豆は、そのままでは飲めないので細かく挽きます。
挽いた豆は粉状となることで、空気にふれる面が多くなり風味を損ないやすくなります。
なるべく消費できる量を挽くようにしましょう。
豆を挽く時の粒の大きさを粒度と言い、抽出器具によって使い分けます。
コーヒーメーカーやペーパードリップの場合は、グラニュー糖ほどの粒度の「中細挽き」がおすすめです。
3-3.抽出
いよいよコーヒーを抽出するわけですが、この抽出にも多くの方法があり、それによってコーヒーの風味が変わってきます。
コーヒーを抽出する器具には、ペーパーフィルターを使うコーヒーメーカーや布フィルターを使うサイフォン、ネルドリップなどがあります。
他には金属フィルターを使うフレンチプレスやパーコレーターなど、フィルターを使わずコーヒーの上澄みを飲むトルコ式コーヒーなどがあります。
自宅ではコーヒーメーカーでコーヒーを飲んでいる人が多いのではないでしょうか。
コーヒーメーカーは、フィルターをのせるドリッパーに違いがあることをご存知でしょうか。
例えばドリッパーの穴の数が1つと3つでは、お湯が落ちる速さが違ってきます。
穴の数が1つの場合はドリッパーの中にお湯が長くとどまるため、苦味や渋味を感じやすくなります。
逆に3つの場合は、酸味があり苦味は少なく軽い味わいになります。
ちなみにインスタントコーヒーは、こうして抽出されたコーヒー液を乾燥させて水分を除いたものです。
乾燥方法はフリーズドライ製法と、スプレードライ製法があります。
フリーズドライ製法は-40℃でコーヒー液を凍らせて砕きます。
その後真空上で乾燥させます。
熱を大きくかけないため、コーヒーの香りや味が損ないにくい製法です。
スプレードライ製法は、コーヒー液を霧状にして熱風で乾燥させる製法です。
粒が細かいため水や牛乳に溶けやすく、大量生産できるため値段も手頃のものが多いです。
ただし、熱風によりコーヒーの風味が劣化してしまいます。
4.美味しいコーヒーを飲む方法
コーヒーを楽しむ方法はたくさんありますが、手軽に美味しく飲める方法をご紹介します。
4-1.レギュラーコーヒー
美味しいコーヒーを求めるなら、豆選びから焙煎、挽いて淹れるまで全て自分でできれば一番でしょう。
美味しいコーヒーを作るポイントは3つ。
「新鮮な豆、水を使う」、「蒸らす」、「カップを温める」です。
コーヒーショップで豆を好みの豆を購入したら、自宅で手網などでも煎ることができます。
豆を挽くコーヒーミルは安いものだと2000円弱で購入できますし、労力を必要としますがすり鉢で挽くことも可能です。
手軽に美味しく飲むならハンドドリップがおすすめの抽出方法です。
ドリッパーにフィットするペーパーフィルターを使い、コーヒーを入れた後、少量のお湯を入れて蒸らします。
その後、のの字にお湯を注ぎ、温めたカップにコーヒーを入れてできあがりです。
蒸らすことでお湯の通り道ができ、コーヒーの成分が十分の抽出されるようになります。
自分でするのは面倒という人は、高機能のコーヒーメーカーでは、豆を挽く機能から付いているものがあります。
いつでも新鮮で美味しいコーヒーが飲めますね。
手頃なものでも、ぜひほしい機能は「蒸らし機能」です。
前述のとおり、コーヒーの成分がフィルターに残ってしまうともったいないので、これから購入を検討している人は「蒸らし機能」付きがおすすめです。
4-2.インスタントコーヒー
最近のインスタントコーヒーは品質が向上して、ドリップコーヒーに近い味が楽しめるようになっています。
より美味しく飲むためのポイントは、酸化や湿気に気をつけることです。
インスタントコーヒーの袋を開けた時から酸化が始まり、湿気も付着しやすくなります。
風味が劣化しやすいので、密封容器に入れて早めに飲みきれる量を購入することが美味しく飲むポイントです。
スティックコーヒーはその点をカバーしていて、都度美味しいコーヒーが飲めるので人気です。
ただし、コーヒー豆以外の添加物が多く含まれているものがあるので、飲み過ぎには注意しましょう。
その他の一工夫として、お湯の温度を80℃位に冷ましてから注ぐと、苦味が出にくく美味しく飲むことができます。
また、インスタントコーヒーの弱点でもある香りについては、フライパンなどで軽く煎ると香りが立ち香ばしさが増します。
焦げないように気をつければ、さらに美味しいコーヒーが飲めますよ。
まとめ
コーヒーは、その方法により無数の楽しみ方があります。
普段のコーヒーも、少しの工夫でより美味しいものとなるでしょう。
ただしコーヒー豆は非常にデリケートです。
管理に気をつけて、新鮮なものを飲むようにしましょう。
Yuruu
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