春になると肌がかゆくなる、チクチクするなどの症状はありませんか?
それは、ただの乾燥ではなく花粉が影響している場合も。
放っておくと、体までかゆくなるケースもあります。
今年は花粉の飛散量が多い予報が出ています。
今からできる対策をしましょう。
1.増え続ける花粉
春が近づくと鼻がムズムズしたり、くしゃみが出たりして日常生活に影響を与えている人も多いでしょう。
この花粉ですが、実はほぼ一年中飛散していて、冬から春にはハンノキ、スギ、ヒノキの花粉が舞い、夏から秋にはイネ科の植物やブタクサなどの花粉が舞います。
特に乾燥している冬から春にかけては、アレルギーの症状が出やすい傾向にあり花粉症の患者数も多い時期となっています。
国民病とも呼ばれる花粉症ですが、なぜこんなに増えているのでしょうか。
原因は昭和20年~40年ころに、資源確保のために植林したスギやヒノキが伐採されないまま多く残っているからです。
そして花粉を多くつける樹齢の高い木が、伐採されずに残っているため花粉は多く飛散し続けるというわけです。
そのため、花粉症の患者数は年々増えていて、これからも増加する見通しです。
花粉症はアレルギー反応なので、一度発症してしまうと自然治癒することは難しいものです。
まだ花粉症になっていない人は、花粉症を発症させないようにする対策が必要です。
また、すでに発症している人も症状を軽減する対策をすることが大切です。
(おすすめ記事→30代から急増!アレルギー性の咳の症状と原因とは?)
2.花粉症になる原因
東京都健康安全センターの報告では、東京都全体でのスギ花粉による有病率は48.8%と言われています。
厚生労働省による報告では、全国の花粉症有病率は20%を超え、その7割がスギ花粉によるものだと言われています。
スギなどの花粉は軽いため、風に運ばれ200kmも離れた場所からも飛散します。
また、大量の花粉を飛散させるため、スギ林が少ない場所にでも花粉はやってくるのです。
花粉を吸ってもすぐに花粉症になるわけではありません。
体内で花粉を異物と認識し、抗体を作って体を防衛する免疫細胞が、過剰に反応することで起こります。
症状としては、外気に触れやすい目や鼻に不調をきたすことが多く、目のかゆみや鼻水、鼻づまり、くしゃみなどがあります。
そして、もう一つ同じく外気に触れやすい皮膚も同じように花粉が原因でアレルギー反応を起こすことがあるのです。
3.無自覚な人が多い花粉皮膚炎とは?
春になると皮膚がかゆくなったり、じんましんが出たりした経験はありませんか?
もしかすると、それは花粉によるアレルギー反応の花粉皮膚炎かもしれません。
資生堂の調査によると、春に皮膚のかゆみを感じると答えた人で、自分が花粉症だという人は41.5%とのことでした。
つまり半数近くの人が、花粉が原因の一つと思っていない状況です。
花粉皮膚炎の特徴は、スギ花粉が多く飛散する2月~4月に症状が現れることです。
女性に多いと言われていますが、男性も増加傾向にあります。
症状は主に皮膚のかゆみやじんましん、軽度の炎症などです。
皮膚炎が花粉に触れやすい部位に起こりやすく、目の周りや頬、顎、首などに多いです。
もともとアレルギー体質に人は、症状が悪化しやすく、全身がかゆくなることがあります。
花粉皮膚炎は、表皮上で起こる過剰なアレルギー反応が原因です。
冬~春にかけては肌が乾燥して皮膚のバリア機能が低下していたり、紫外線による皮膚への刺激があったりと、肌の調子を崩しやすい時期でもあります。
なんとなく皮膚がチクチクかゆいといった症状のため、そのまま放置する人もいるでしょう。
しかし、無意識にかきむしったりして、皮膚に傷をつけるとしみやしわの原因にも。
早めに対策をすることが大切です。
(人気記事→降り注ぐ紫外線から目を守る!!これから必須の紫外線対策法!)
4.花粉皮膚炎の対策とは?
花粉皮膚炎の対策として、基本的には花粉症の対策と同じです。
なるべく花粉を付着させないことが一番です。
外出時はマスクやメガネなどで露出を避けるようにしてください。
髪にも花粉は付着するので、帽子などを活用しましょう。
帰宅時には、上着を脱いで花粉を払ってから部屋に入ると花粉の侵入を減らすことができます。
また、皮膚のバリア機能を高めるために保湿を行いましょう。
保湿剤はなるべくシンプルで低刺激なものを選ぶようにしてください。
次におすすめのアレルケアグッズをご紹介します。
5.おすすめアレルケアグッズ
花粉症対策グッズもたくさん出ていますが、ビジネスマンにおすすめの商品を5つご紹介します。
5-1.PITTA MASK(アラクス)
不織布素材のマスクと違い、ポリウレタン素材のため、伸縮性がありつけ心地が柔らかく、耳が痛くなりにくいマスクです。
また花粉症カット率99%で紫外線カット効果もあるので、肌にやさしいマスクです。
立体構造で、通気性もよく息苦しくならないです。
値段は3枚入で500円ほどですが、水で洗って繰り返し使えるのでコスパがよいのも嬉しいところです。
色も数種類から選べますが、商品の性質上、変色する可能性があるとのことでライトグレーやグレーなどの色がよいでしょう。
5-2.BMC活性炭入りフィットマスク(BMC)
花粉だけでなく匂いの消臭に力を入れたマスクで、日常の嫌な匂いやマスクについた口臭などを防いでくれます。
活性炭をフィルターに練り込んでいることが特徴で、活性炭が剥離することなく消臭効果を長く実感することができます。
もちろん花粉遮断率も99%で、他にもウィルスや細菌、PM2.5なども防ぎます。
花粉だけでなく匂いの強い現場に行くときや、電車やバスの混雑時などの匂いが気になる人におすすめです。
50枚入で、値段はネットショップなどで2,000円から販売しています。
5-3.スカッシースタイル(名古屋眼鏡)
スカッシースタイルは、花粉問題対策事業者協議会(JAPOC)が認定した花粉対策用メガネです。
目の周りがフードで覆われているため花粉の侵入を防ぎ、紫外線カット率も99%、くもり止めコートがされているため、マスクと一緒に使っても不快感がないのが嬉しいですね。
また、フードがツルの内側についているため、花粉対策メガネとわかりにくいです。
カラーやサイズも多いので、オシャレに使うこともできるでしょう。
度付きレンズに交換できるタイプや、フードがシリコンでできてソフトにフィットするタイプなど、商品ラインナップが豊富なのも嬉しいですね。
値段は2,000円ほどで購入できます。
5-4.J!NS 花粉CUT(J!NS)
花粉対策メガネとして知名度が高いJ!NSは、カラー、サイズだけでなく、メガネのフレームなども様々あるため、好みで選ぶことができます。
おしゃれなデザインで目立たなく使える以外に、中には保湿機能がついたメガネもあり、目元の乾燥を防ぐ商品もあります。
もちろん花粉カット、紫外線カット率は99%なので安心して使うことができます。
値段は5,000円から販売しています。
5-5.アレルシャット アルコールフリー(フマキラー)
花粉対策グッズとして近年売上が伸びているのが、花粉対策スプレーです。
顔に直接スプレーするタイプで、イオンの力で、花粉などを反発、吸着して吸入を抑える働きをして花粉やPM2.5、黄砂などから皮膚を守ります。
マスクやメガネをかけることができないシーンに、手軽に花粉症対策ができるため人気です。
ただし、花粉対策スプレーの多くはアルコールが含まれていて、花粉皮膚炎などで肌が敏感になっている人は刺激を感じることがあります。
選ぶ際は、ノンアルコールタイプを選ぶようにしましょう。
値段は1,000円ほどです。
6.症状がひどい場合は医療機関へ
花粉症は個人差があるため、対策をしてみても予防や改善が見られない場合は、医療機関へ行くようにしましょう。
完治が難しいとされていた花粉症ですが、今は舌下免疫療法などにより完治も可能となりました。
症状が軽い人でも、これ以上悪化させないため医療機関に相談するのもよいでしょう。
まとめ
年々増加する花粉。
皮膚も花粉によるダメージを受けています。
かゆみが気になり、仕事に集中できない場合もありますので、花粉皮膚炎かなと思ったらまずはできる対策をするようにしましょう
Yuruu
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