仕事が山積みなのに、なんとなくやる気が出ない、ケアレスミスが多くなったと感じることはありませんか?
いつでもモチベーションをアップし、脳の働きを良くするために役立つポイントをご紹介します。
脳に良い食事
良い走りをする車の秘訣は整備や点検、性能の他、上質の燃料も必要です。
健康な体も定期検診のチェックや適度な運動、栄養バランスの良い食事が必須です。
そもそも、体は脳の指令によって動いていますので、やはり脳に良い食事も欠かせません。
思うように仕事がはかどらないと感じた時は、脳の健康チェックをしてみましょう。
1.脳の栄養ー良質な油を摂り入れる
水を除くと、約60%の油でできている脳。
そのうちコレステロールが50%、リン脂質とDHAが25%です。
つまり、良質な油が脳にとって最も必要とされる栄養です。
一番ダイレクトに摂取できるのが、天然魚のお刺身です。
まぐろやかつお、きんめだいやすずき、さけやさんま、あじやいわしがあります。
えびやいか、たこやかき、あさりやしじみなどの魚介類にも含まれています。
但し、魚の脂肪部分に蓄積されやすいダイオキシンや有害ミネラルのメチル水銀は、脳だけでなく神経系や検疫系、生殖系に損傷を与えますので、産地や検査の確認も忘れないようにしましょう。
2.脳の栄養ー有害な油を避ける
良質な油がある一方で、脳に有害な油もあります。
マーガリンなどに多く含まれている「トランス脂肪酸」を知っている人も多いはず。
2006年にニューヨークで、2007年には韓国で規制の法律ができていますが、日本はまだ認可されています。
脳を活性化する酸素を壊してしまうため悪影響です。
トランス脂肪酸が多く含まれている食品として、菓子パンやスナック菓子、インスタントラーメンやレトルト食品、フライやドレッシングなどがあります。
毎日忙しく働く男性にとって、ファーストフードやインスタント食品、外食などは手軽なため、つい簡単に済ませてしまうかもしれません。
そもそも、油は脳の原料となっていますので、良質な油を摂り入れつつ、良くない油を意識的に避けていきましょう。
3.脳の栄養ーリン脂質・DHAを摂り入れる
脳の健康に良いリン脂質が多く含まれているのは、大豆レシチンです。
実際、脳の残り40%はたんぱく質でできていますし、脳の神経伝達物質であるアミノ酸もたんぱく質が元になっています。
「若返りの栄養」と言われるほど、細胞に働きかけて脳や神経系を強くしますので、良質なたんぱく質である大豆レシチンは大活躍です。
大豆や小豆などの豆類、豆腐や高野豆腐、油揚げや厚揚げ、納豆や豆乳など積極的に摂り入れましょう。
4.脳の栄養ーセロトニンを摂り入れる
特に緊張した仕事の日は、とても疲れます。
帰宅した後、何もできなかったり、とにかく眠くなったり、お酒で紛らわしたくなるかもしれません。
過度の興奮や抑うつ感は脳の栄養であるセロトニンが不足しています。
神経伝達物質であるセロトニンは、脳にある一兆個もの神経細胞間の情報交換を行い、体を平常に保つようコントロールしています。
気持ちの浮き沈みが激しかったり、イライラ感が抑えられなかったりするなら、セロトニンの原料が含まれている食品を摂り入れましょう。
海苔や胡麻、大豆や高野豆腐などにはアミノ酸のトリプトファンが含まれていますし、バナナやにんにく、アボガドやさつま芋などにはビタミンB6が含まれています。
また、蕎麦や玄米などにはナイアシンが含まれており、干し椎茸やしめじ、きくらげなどにはビタミンDが含まれています。
海藻や枝豆、キャベツなどにはマグネシウムが含まれています。
その他、神経細胞間の刺激伝達物質を合成するミネラルなど、亜鉛が含まれる食品も一緒に摂取すると効果が大きくなります。
5.脳の栄養ー糖化を避ける
「糖化」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
体の組織が活性酸素によって攻撃されて、糖化最終生成物(AGE)という物質ができる状態です。
体を酸化させる物質が老化につながるのと同様に、糖化も体や脳を錆びさせてしまいます。
例えば、アルツハイマー病は糖化最終生成物を多く含んでいる、βアミロイドというたんぱく質のシミが脳に蓄積されて発症すると言われています。
糖である炭水化物は体のエネルギー源ですし、脳の働きにも必要ですから、糖の摂取を控えるのではなく、糖化が起きにくい食べ方を心がけましょう。
糖化が起きるのは、血液中に一度にたくさんの糖が入り、血糖値が急上昇する時ですので、なるべく「GI値の低い食品」を選ぶことができます。
白米ではなく玄米、うどんではなく蕎麦、小麦粉ではなく全粒粉といった感じで、精製された白い炭水化物や砂糖の摂取を避けると良いでしょう。
また、食事の最初に繊維が多く含まれている野菜や海藻、酢がかかった食品を摂るなら、血糖値の急上昇を抑えることができます。
まとめ
毎日働いていると、ストレスや疲労が溜まってしまいます。
また、慌しい生活では食生活も乱れがちです。
手軽なファーストフードや外食などは、必要な栄養が摂れず偏ってしまいますので、選ぶ時にはできるだけ野菜や海藻などを含めましょう。
また、魚介類や大豆食品に含まれる良質なたんぱく質、ビタミン類を多く摂り入れたり、トランス脂肪酸が含まれる食品やGI値の高い食品は控えましょう。
毎日の食習慣によって、少しづつ体や脳の働きが良くなると、やる気がアップしたり体力がついてくるのを感じることでしょう。
健康な体は、健康な脳による指令が必要です。
脳を活性化したり酸化を防ぐために、必要な栄養を摂ることを心がけましょう。
HANA
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