まだまだ残暑厳しいこの頃ですが、少しずつ秋の気配も感じ始めましたね。
季節の変わり目は体調を崩しやすい人が多いです。
特に夏の疲れが残っている場合、免疫力も落ちていて、気温の変化に体がついていかず風邪をひきやすくなります。
風邪の症状はいろいろですが、今回は扁桃腺の腫れによるのどの痛みについてご紹介したいと思います。
1.繰り返すのどの痛み。扁桃腺って必要!?
風邪は抵抗力が落ちるといつ誰でも発症してしまう病気ですよね。
特に夏風邪は咳や鼻水を伴わずに、のどの痛み、熱を引き起こしやすいと言われています。
実は筆者はよく風邪をひきます。
おそらく季節ごとに一回は風邪をひいてしまっています。
原因は寝不足やストレスなどいろいろありますが、症状は必ずのどの違和感から始まります。
もともと扁桃腺が大きめなのですが、疲れを感じると扁桃腺がさらに肥大化します。
扁桃腺が腫れると食事がスムーズにできなくなり、水を飲むのも大変です。
あまりに繰り返すので、扁桃腺を切除しようと思い医師に相談したところ、扁桃腺の切除はメリットもあるがデメリットも多いとのこと。
とりあえず様子をみましょう。と言われました。
では、どんなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
2.扁桃腺を切除するメリットとデメリット
扁桃腺は病原体である細菌やウィルスの侵入を防ぐ働きをしています。
免疫力の弱い乳幼児期に、主にその役割は果たされているようで、それ以降はそれほど重要な役割をもっていないようです。
なので、あまりに扁桃腺の炎症による発熱を繰り返す場合は手術により切除するという方法があります。
2-1.扁桃腺切除のメリット
・炎症の頻度が減り、以前ほど発熱やのどの痛みに悩むことがなくなります。
・重症化を防ぎ、腎臓や扁桃腺周囲に炎症を起こしにくくなります。
2-2.扁桃腺切除のデメリット
・全身麻酔による手術のため、様々なリスクがあります。
また術後は出血の恐れがあるため、1週間ほど入院する必要があります。
・術後に後遺症が残る場合があります。
例えば、味覚障害や声が変わる、のどの違和感などがあげられます。
3.風邪だけではない!扁桃腺が腫れる病気とは!?
切除のデメリットにびびり切除を見送った筆者でしたが、扁桃腺炎は風邪だけで起きるわけではないのです。
3-1.溶血性連鎖球菌(溶連菌)
溶連菌感染症は一般的にA群レンサ球菌による感染症で、発熱、のどの痛み、いちご舌、発疹などの症状がでる病気です。
こどもに多い病気と思われがちですが、大人も感染します。
大人の場合は、症状が風邪とあまり見分けがつかないために注意が必要です。
放置しておくと腎炎などの合併症を起こし重症化する場合があります。
3-2.扁桃腺周囲膿瘍、扁桃腺周囲炎
扁桃腺で起きた炎症が広がり、周囲に膿が溜まった状態です。
発熱、のどの激痛、全身倦怠感などで、水分を摂取することも不可能となる場合があります。
いつもの扁桃腺炎だと思っていて、これらの病気になる場合も多いようです。
重度の場合は、入院して膿を取り除く処置をする必要があります。
漫画「ワンピース」の作者も扁桃腺周囲膿瘍になり、扁桃腺切除の手術をしてジャンプを休載したことがあったので、聞いたこともある方もいらっしゃるかもしれませんね。
他にもリウマチ熱など様々な病気の可能性もあるので、扁桃腺の腫れは放っておくと心配です。
4.扁桃腺の腫れ対策5個
意外と怖い扁桃腺炎ですが仕事で忙しい方にとって、のどが腫れた位ですぐに病院に行くのは難しいかもしれません。
その場合は、まず自分でできる対策をしてみましょう。
4-1.うがいは必須!腫れている人はアズレンでのどの炎症を抑えよう!
まずは基本ですが、うがいを普段から心がけましょう。
水で構いませんので、のどについた病原体を洗い流し体内への侵入を防ぎましょう。
よく耳にするうがい薬の「イソジン」は殺菌、消毒効果があります。
ですが、近頃では効果が強すぎると話題になったりしました。
体内のよい菌まで殺菌してしまったり、成分がヨウ素というのも気になるようです。
水でもうがいの効果があるようなので、抵抗のある方は水うがいをオススメします。
扁桃腺が腫れている人は「アズノール」などアズレンスルホン酸ナトリウムという成分が含まれているものでうがいをしましょう。
アズレンは炎症を抑える働きをするので、すでに炎症が起きている場合に使用します。
扁桃腺炎によるのどの痛みのほか、口内炎や声枯れなどにも効果的です。
イソジンとアズレンうがい薬は同じうがい薬ですが、効果が違いますので、使用には気をつけてください。
どちらもドラッグストアなどで購入できますが、アズノールは医師が処方したほうが濃度が高いので、多めに貰えたら嬉しいですね。
どちらも希釈して使用するタイプのうがい薬なので、希釈する場合は量に十分気をつけて行ってください。
4-2.のどスプレー
うがい薬でも説明しましたが、同じようにのどスプレーで扁桃腺の腫れを防ぐことができ
ます。
こちらもヨウ素とアズレンのタイプがありますので、使用する際は成分をよく確認してくださいね。
個人の感想ですが、慢性扁桃腺炎である筆者は長年「のどぬーる」スプレーを愛用して
おりました。
のどぬーるスプレーの成分はヨウ素で殺菌、消毒を目的としたものです。
すでに中等度の扁桃腺炎をおこしてしまったので、のどぬーるスプレーではあまり効果が
ありませんでした。
それをずっと知らずに使用していたため、アズレン入りののどスプレー「パープルショット」などに変えたときは感動的でした。
すぐに治るわけではないのですが、痛みが緩和して生活が楽になりました。
4-3.のどの保湿を!冬は加湿器は必須です!
のどが乾燥すると病原体が付着しやすくなります。
乾燥しやすい季節はマスクや加湿器などを使いのどを保湿しましょう。
4-4.いびき防止シールなどを活用
就寝時に口を開けてしまう方はのどが乾燥しやすいので、気をつけましょう。
ドラッグストアなどにある、いびき防止用のシール「ネルネル」などを使用するのもよい手段です。
口にシールを貼るだけで、寝ている間に口が空いてしまうのを防ぎます。
口呼吸の予防用に作られたシールなので、いびき防止にも効果があります。
値段も3週間で700円程度なので、手軽に試せそうです。
4-5.枕の高さを調整する
男性は高い枕を好む傾向にあるようですが、枕を高くすると気道を圧迫し、口呼吸になりやすい状態になります。
口呼吸はのどが乾燥しやすくなるので、高すぎる枕はやめましょう。
低すぎる枕もよくないので、いつも使っている枕にタオルをはさんでみたりして、口呼吸にならない高さを調整してみましょう。
まとめ
意外と怖い扁桃腺炎。
のどが腫れたから風邪だと思って、甘く見ていては大変なことになるかもしれません。
扁桃腺炎になりやすくなった、いつもと違うなど感じた場合は、内科ではなく耳鼻科に行きましょう。
Yuruu
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