中年層になると気になるのが、体のニオイです。
ニオイは自分で気がつくニオイと気がつきにくいニオイがあります。
そのため、自分では気をつけているつもりでも、実は臭っているという場合があります。
今回は、体臭の原因とその対策についてご紹介します。
1.清潔感が好感度に影響する!?
ある女性誌が好感のもてる男性についてアンケートを多なったところ、外見や性格を差し置き、『清潔感』がトップとなりました。
また、ある化粧品会社の社会人の男女(20代~50代)を対象とした職場での身だしなみに関するアンケート調査によると、改善してほしい項目の第一位が『ニオイ』に対するものでした。
これは、次点の『清潔感のない髪型』を大きく引き離していることから、解決を必要とする問題の一つであるといえます。
ニオイには、体臭や口臭、頭臭、足の臭いなど、様々な症状があり、男女を問わずニオイに悩まされている人が多く存在します。
しかし体臭は、原因の認識と対応次第で軽減させることができます。
2.ニオイの性質と原因
2-1.口のニオイ
人の体は、部位によってニオイの性質や原因が異なります。
その中で真っ先に思いつくのが口臭です。
口臭の原因の一つに、唾液の分泌低下が挙げられます。
実は、唾液は雑菌の繁殖を抑える役割を担っており、体自体に備わった消臭剤といえます。
しかしながら、口内の唾液量が減ってしまうと、口臭につながりやすくなります。
就寝時の唾液分泌の減少に伴う「モーニングブレス」、精神的ストレスによる「ストレスブレス」、空腹時の「ハンガーブレス」がその代表です。
また、舌に付着している白いペースト状の舌苔と呼ばれるものも、雑菌の繁殖の元となり口臭の原因となります。
歯磨きの際に舌苔をササっとこするように取ると口臭の予防となります。
この他にも歯周病や、胃腸の疾患、糖尿病なども口臭の原因となりますが、これらは原因が明確であるために、治療によって解決できる口臭と言えるでしょう。
2-2.足のニオイ
汗腺には、ニオイの原因となる汗を出すアポクリン腺と、ニオイの原因とはなりにくい無臭の汗を出すエクリン腺が存在します。
足の裏にはエクリン汗腺しかありませんので、基本的にニオイは起こりにくいと考えられます。
ところが、汗の量が多い場合、蒸れて雑菌が繁殖してしまい、これがニオイの原因となります。
精神的ストレスにより、汗の量が多くなる体質の場合、足のニオイに対しケアが必要です。
最近では、靴や靴下専用のスプレーが市販されていますし、ビジネスマンなど革靴を履く機会の多い人は、靴を3足以上回して、同じ靴を続けて履かないように工夫することで、ニオイの予防につながります。
(人気記事→足の汗に悩まされない!匂いの対策と意外な理由)
2-3.頭のニオイ
頭部のニオイが気になるという声は意外と多いです。
頭部は自分も他人も鼻に近いため、どうしてもニオイが気になりがちです。
また、枕のニオイが気になるという人も多いのではないでしょうか。
頭皮には皮脂腺が発達しているため、ここから分泌される脂成分をうまくケア出来ないと、この脂成分が酸化しニオイの原因となってしまいます。
また、髪の毛にはニオイが吸着しやすいため、タバコやその他の生活臭がニオイとして残り、先程の酸化臭と相まって、強いニオイとなってしまいます。
ニオイが気になるからと言って過剰なシャンプーも要注意です。
頭部のニオイが気になるあまり、毎晩毎朝シャンプーをするという人もいますが、逆に頭皮を傷つけてしまったり、雑菌の繁殖をおさえる役割を担う表皮ブドウ球菌と呼ばれる善玉常在菌を死滅させてしまったりと、マイナスの面も決して少なくありません。
整髪料の過剰使用や、ドライヤーのあて過ぎも同様の結果を招く要因として懸念されます。
また、フケも頭皮臭の原因として代表的な位置付けです。
フケは、頭皮の角質が剥がれ落ちたタンパク質を主成分とする物質ですので、これをエサとする雑菌やカビが増えることでニオイの原因となります。
最近では、フケ対策のシャンプーが市販されていますから、フケの原因菌を抑える成分が配合された製品を中心に、自分に合ったものを探してみるのも良いでしょう。
(おすすめ記事→頭の汗には病気が潜んでいる!?考えられる3つの病気と対策)
2-4.体臭・ワキガ
足のニオイの項目でも説明しましたが、汗腺には、大きく分けてアポクリン腺とエクリン腺に大別されます。
ワキガの原因は、この二つの汗腺のうち、アポクリン腺から分泌される汗が関係していると考えられています。
エクリン腺からの汗には他の成分が含まれにくいのに対し、アポクリン腺から出される汗には、タンパク質や糖質などが含まれるため、これをエサとする細菌が繁殖しやすくなり、その結果、あの臭いが発せられます。
また、この汗には特有の色素も存在するため、衣類の脇の部分が黄色く変色することが多分にあります。
このアポクリン腺の量がワキガの症状の程度が決まってくると考えらており、この汗腺の数は体質によるもので、親から子へと遺伝する可能性が高いとされているのが現在の通説です。
根本的な対策としては、アポクリン腺の除去手術といった治療が考えられますが、最近ではレーザー治療やボトックスによる治療なども主流になりつつあります。
どのような治療方法が最善か、医師へ相談してみると良いでしょう。
(人気記事→男の色気溢れる30代・40代、素敵な男を維持する5つの方法!)
3.ニオイの対策
これら根本的な治療に至らないまでも、自分自身でケアできる方法がありますので幾つかご紹介します。
3-1.食生活
一つ目に、食生活の改善による対策です。
食生活を改善することで、ニオイを軽減することができます。
まず避けたいのは動物性脂肪、タンパク質を多く含む肉類などの食材です。
これらは、腸内で悪玉菌の栄養素となり、アンモニア臭の原因となり、体臭として現われてきます。
また肉類の他に、卵など酸性の食材を過剰に摂取することで血液が酸性に変化し、体内を酸化させてしまいます。
結果、ワキガなどのニオイの助長や、その他の体臭の原因となる可能性があります。
反対に、ニオイの改善を促す食材として、アルカリ性の食品が挙げられます。
血液をアルカリ性に保つことで血中の酸化を防ぎ、体臭を作りにくい状態に改善することができます。
アルカリ性食品の代表として梅干しや椎茸、こんにゃく、わかめやめかぶといった海藻類、緑黄色野菜なども挙げられます。
酸性の食材がNGということではなく、肉や動物性脂肪も必要な栄養素ですから、酸性、アルカリ性の食材をバランス良く摂取することが肝心です。
4-2.衣類
二つ目が衣類の選定です。
ポリエステルやレーヨンなどの化学繊維系の素材は、汗のニオイを増幅させる傾向にあります。
最近では、速乾性を謳った素材などに代表されるような化学繊維100%の素材の肌着が市販されており、防臭、抗菌と謳っている製品が多くありますが、体臭に気を付ける必要があるといえます。
一方で、綿やリネンに代表される天然素材には、体臭を抑制する効果があります。
とりわけ、コットンにはニオイを吸着する性質があります。
体臭が気になる方は、特に肌着に関しては綿100%の素材を選定すると良いでしょう。
4-3.デオドラント
最も効果的なケアとなると、制汗デオドラントなどの利用となります。
最近では制汗デオドラント化粧品、医薬品メーカーから多くの種類が販売されています。
どの製品が効果的なのか?自分にあっているのか?探し出すことだけでも一苦労です。
また、良さそうな製品に出会えても、その使用方法が間違っていては折角の効果が十分に発揮されません。
では、制汗デオドラントの選び方と使用方法のコツについてご紹介します。
制汗デオドラントの役割としては、第一に発汗を抑えること、第二にニオイの原因となる菌の繁殖を抑える殺菌効果、第三にニオイそのものを抑える機能となります。
ワキガをはじめとする体臭が特に気になる人は、殺菌作用の強い塩化ベンザルコニウムなどが配合された軟膏タイプやスティック式の製品を試してみると良いでしょう。
但し、間違った使用方法は厳禁です。
ニオイが気になるあまりの過剰な使用は、皮膚の常在細菌を死滅させてしまいます。
常在菌が不在になると、より強い細菌や真菌(カビ)が繁殖し、逆にニオイが悪化することもあります。
一日の使用頻度(用法・容量)を守ることや、休日家に過ごす日などは制汗剤の使用を中止し、肌を休めてあげることも場合によっては必要になります。
制汗デオドラントとの上手な付き合い方も、体臭予防に欠かせませんのでうまく活用して下さい。
まとめ
いかがでしたか?
清潔感を意識して生活することは、好感度を上げるためだけでなく自分でも気持ちがよいものです。
体臭が気になる人は、さっそく対策をしてみましょう。
Yuruu
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