肌がカサつく!荒れる!乾燥肌の知識とスキンケア法

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

寒い冬は肌が乾燥する時期でもあります。

男性の場合、お肌の変化を感じるのが40代~50代というデータがありますが、それまでに何もスキンケアをしたことがないという人もいます。

肌の乾燥ぐらいと思っている人もいるかもしれませんが、放っておいて改善することは難しいです。

今回は、この乾燥によって引き起こされる肌トラブルとスキンケア法についてご紹介します。

1.冬の湿度は夏の約半分!

冬場に肌がカサつく、白っぽい粉が見えるなど、男性でもこの時期の肌の悩みといえば、乾燥を挙げる人が多いでしょう。

気象庁のデータによると、東京の月毎の平均湿度で6月と8月が最高の71%に対し、1月は36%と約半分です。

空調メーカーが推奨する適正な湿度が50~60%なので、冬場の乾燥はお肌にとって負担となっていることは言うまでもありません。

また暖房などの影響により、お肌は常に乾燥状態です。
それなのに、お肌の乾燥対策をしている男性は未だに少ないです。

肌の乾燥を放っておくと、他の肌トラブルに発展することもあります。
乾燥肌について正しい知識をもって、スキンケアをすることが必要です。

2.肌の保湿機能

まずは、肌の保湿機能についてみていきましょう。
肌の保湿は主に細胞間脂質によって守られています。

セラミドに代表される細胞間脂質は、表皮の角質層の細胞同士の間に存在します。

親水性、親和性の両面をもつ細胞間脂質が、細胞同士の間を埋めるように存在することで水分の蒸発を防ぎ、肌の保湿性の維持向上をもたらしているのです。

この他にも、新陳代謝の過程で産出されるアミノ酸や、ミネラル、糖分などによって構成されるNMF(Natural Moisturizing Factor)と呼ばれる天然保湿因子や、毛穴から分泌された皮脂と、汗腺から分泌された汗による皮脂膜によって、肌の保湿機能が保たれています。

乾燥肌の人は、この肌の保湿機能が衰えている状態です。

2.肌質4タイプ

では、乾燥肌と他の肌質との違いと見分け方をみていきましょう。

お肌には人によって様々なタイプが存在しますが、主に4タイプあります。
肌本来の保湿力を適度に保っているノーマル肌

一方で乾燥はしないまでも皮脂が常に多くベタつきが強く、ニキビや吹き出物の悩みが尽きないオイリー肌

皮脂はそれなりに出ているものの、カサつきが伴い肌荒れを生じやすいオイリードライ肌

そして、肌の水分保持機能の低下などにより、肌が常にカサついたり、つっぱったりしている状態で、肌本来のバリア機能が損なわれている状態の乾燥肌が主な4タイプです。

肌タイプは、洗顔後のお肌の状態で識別することができます。

洗顔後20分間、化粧水などで保湿せず放置した際のお肌の状態が乾燥している人は、『乾燥肌』ということが出来ます。

3.乾燥肌が引き起こす肌トラブル

乾燥肌が引き起こすトラブルの主な3つをご紹介します。

3-1.シワ

乾燥によって最も多く生じる症状がシワです。

シワには主に3つの種類があります。
コラーゲンなどの減少によって生じる『真皮シワ』。
肌表面に生じるごく浅い『表情ジワ』。
乾燥による生じるこの『小ジワ』も軽視できません。

3-2.敏感肌

乾燥によって肌が本来持つ保護機能やバリア機能が損なわれ、敏感肌となって赤みやかゆみなどを引き起こします。

免疫力が落ちて、病原菌が皮膚から侵入しやすくなります。

3-3.ニキビ

ニキビというと、上述のオイリー肌の人に多くみられる症状と考えがちですが、乾燥肌のため起こるニキビも存在します。

肌が乾燥することによって、脳が肌を保護するために過剰に油分を分泌するよう指令を出します。
このために余った油分がニキビとなって現れてしまうのです。
(おすすめ記事→男性の気になるニキビの治し方

4.間違った乾燥肌ケアとは?

男性でも近頃はスキンケアをする人が増えてきたので、こまめにしている人もいるでしょう。

しかし、乾燥肌ケアとして、とりあえず保湿すればいいのでは?と考えがちです。

しかし、その方法は半分間違っていて、間違ったケアを続けるとより乾燥症状が悪化してしまいます。
例えば、こんなケアをしていませんか?

4-1.化粧水の付けすぎ

お肌が乾燥しているからといって化粧水を多用することは正しいケアとは言えません。

化粧水などの水分は、肌に塗布しても時間の経過で蒸発してしまいますが、その時に肌の潤いも一緒に奪ってしまいます。

適度な使用は有効ですが、付けすぎや頻回な使用は禁物です。
そして化粧水を塗布後は、必ず乳液等を使い、水分の蒸発を防ぐようにしましょう。

4-2.水分の過剰摂取

肌が乾燥しているからと言って、水分を過剰に摂取する人がいます。
これは乾燥肌にはあまり効果がありません。

お肌にとって水分は必要ですが、過剰摂取は冷えやむくみの原因となって、血行が悪くなり、より乾燥を招いてしまう場合があります。

4-3.指による摩擦

男性用がスキンケアをする場合、割りと多いのがこのパターンです。

化粧水や美容液の有効成分をお肌の内部まで浸透させようとして、指や手のひらで擦り込むようにしていませんか?

乾燥している肌は非常にデリケートです。
このデリケートなお肌が摩擦による刺激によって、肌表面の乾燥が悪化し、さらには肌荒れやシワ、たるみなどの原因となってしまう可能性があります。

4-4.サプリメントへの過信

飲むコラーゲンやセラミドなど、市場には多くのサプリメントが販売されていますが、いずれも摂取した成分がそのまま肌のコラーゲンやセラミドにはなりません。

摂取することがいけないことではありませんが、過度な信用は好ましいとはいえません。

5.正しい乾燥肌ケア

正しい乾燥肌のケアは、実は比較的シンプルです。
男性用化粧品もありますが、乾燥肌の人の場合、女性用でも大丈夫です。

まずは洗顔ですが、使用する洗顔料はお肌のpHと同じ弱酸性のものが良いでしょう。
しっかり泡を作り、泡だけで落とすくらいのイメージで優しく洗うのがポイントです。

そのあと乳液で肌を保護しますが、意外とこのケアを抜く人がいます。
オイリー肌ならともかく、乾燥肌の人は面倒くさがらずに乳液を使用してください。

配合されている成分は、コラーゲンやセラミドなど、肌への馴染みの良い天然保湿成分が理想的です。

目元や口元の乾燥が気になる人は、気になるポイントに美容液やクリームを使用すると良いでしょう。

ひげ剃りはスキンケアの前に行いましょう。
ひげ剃り後は肌を保護するために、専用の化粧水を塗ってください。

ひげ剃り用の化粧水だけするのではなく、保湿用の化粧水も使ってくださいね。
(人気記事→これで朝5分長く眠れる!ひげ脱毛のススメ

6.乾燥肌に適した生活習慣とは?

乾燥肌は生活習慣の乱れによっても引き起こされます。

まず、睡眠時間はしっかり確保しましょう。
肌の新陳代謝であるターンオーバーは、睡眠中に分泌される成長ホルモンによって活性化すると考えられています。

そのため睡眠時間が短いと、成長ホルモンが正常に分泌されず、ターンオーバーのサイクルが乱れる可能性があります。

また、偏った食生活もお肌に悪影響を及ぼします。

油分の取り過ぎや就寝直前のカロリー摂取はホルモンバランスの乱れを引き起こし、睡眠不足と同様にターンオーバーのサイクルを乱します。

代謝に関わるビタミンやミネラル、タンパク質が十分摂取できていることも重要です。

また、酒は百薬の長と言われ、血行促進による美肌効果を謳う雑誌の記事や広告を目にすることがありますが、アルコールの過剰摂取も乾燥に影響します。

お酒を飲んだ翌日、喉が渇いた経験を持つ人は多くいるかと思いますが、これは摂取したアルコールの分解に体内の水分が使われる為です。

大量のアルコール摂取はお肌の乾燥にも悪影響を及ぼしますので、適量にしましょう。

乾燥、ケア

まとめ

男性は女性よりも皮脂が多いため乾燥しにくいと言われていました。

しかしエアコンの普及や生活習慣などにより、男性でも乾燥を訴える人が多くなっています。

忙しい毎日で、後回しにしがちなスキンケアですが、肌トラブルを悪化させないためにも、正しいスキンケアを始めてくださいね。

The following two tabs change content below.
Yuruu

Yuruu

エステティシャンの国際ライセンスを取得後、有名輸入化粧品の営業を担当しました。 全国の美容外科、皮膚科を訪問し、著名な先生との美容に関する講習会を経験。 気になったものは自分で試さないと気が済まない性格で、現在ダイエット中の夫に協力し てもらい、本当に結果が出るものを追求しています。 そんな中で美容に関する豆知識や、良かった商品、失敗体験など、ご紹介したいと思いま す。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。



コメントを残す

*