アレルゲンになりやすい動物は24種類あると言われています。
ペットとして飼われることが多い動物や昆虫などもいます。
仕事で偶然出会ったり、遊びで触れたりする機会があるかもしれません。
しかしアレルギーがある人は要注意。
動物の種類や発症しないためのポイントをご紹介します。
1.アレルギーが起こりやすい動物とは?
一般に、アレルゲンとなるのは馬・牛・豚・ヤギ・羊・鶏・アヒル・ガチョウ・犬・猫・うさぎ・マウス・小鳥などです。
中でも、犬や猫、うさぎやモルモット、インコなどはペットとして飼う人が多い動物です。
1-1.ペットで最も起こりやすいアレルギーの予防法とは?
中でも、もっとも発症しやすいのが猫の毛です。
他にも、激しいアレルギー症状を起こすのはうさぎやモルモットなど。
しばしば気管支喘息の原因になります。
ペットを飼っている人の家に足を踏みいれただけで、「皮膚が赤くなった」「発疹が出てかゆくなった」という人も少なくありません。
その理由は粒子の大きさにあります。
通常、多くのハウスダストの粒子は直径10μmくらいですが、ペットの毛の粒子は直径7μmしかないため、空中に舞い上がりやすいのです。
しかも、大気中にただよっている異物の粒子を鼻から吸入する場合、20μm以上の大きさのものは鼻粘膜に付着しますが、それよりも小さい粒子は気管支などへ吸い込まれてしまいます。
もし、訪問する家に猫がいる場合はよく掃除してもらったり、洗ったりしてもらいましょう。
それが難しい場合は訪問をあきらめることも大切です。
出かける場所にアレルゲンとなる動物がいるなら近づかないのが最善です。
1-2.ペットを飼いたいと思う場合の対処法とは?
「それでもペットを飼いたい」という人は金魚や熱帯魚など毛のないものにしましょう。
しかし、アレルゲンの種類にない動物だから大丈夫と言いきれません。
また、アレルギーの影響が少ないという点からすると、戸外で飼える犬やうさぎを選ぶこともできます。
ただし、猫など家と外を自由に行き来する動物を飼う時の注意点が3つあります。
① 排泄物や食べ物カスをきちんと始末する。
② 部屋をこまめに掃除して綺麗にする。
③ 週一回など頻繁にシャンプーをして清潔さを保つ。
これはある程度アレルギー発作の予防になります。
しかし、なるべく飼わない方がいいことは確かでしょう。
すでに飼っている動物がアレルゲンだと分かっている場合、知人などに引き取ってもらうことも検討してください。
「今まで家族と同じように生活してきたのに…」「手放すなんてできない…」などペットロスになる人もよくいます。
かかりつけの専門医に相談することで、今後の治療や生活の仕方をアドバイスしてくれるでしょう。
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1-3.動物のアレルゲンを特定する方法とは?
アレルゲンを特定するために行う検査があります。
血液検査やスクラッチ反応、皮内反応などそれぞれ調べることができる動物は以下の通りです。
押さえて起きたい点として、特にペットの毛やフケはダニのエサになるため、直接アレルゲンにならなくてもアレルギーを発症させることがあります。
重ねてお伝えしますが、家族にアレルギー体質の人がいる場合、原則として毛のある動物は飼わないことをおすすめします。
✔︎ フケ … 馬・牛・犬・猫
✔︎ 羽毛 … 鶏・アヒル・ガチョウ・セキセイインコ
✔︎ 上皮 … 豚・ヤギ・羊・うさぎ・モルモット・ハムスター
✔︎ マウス・ラット
2.アレルギーが起こりやすい昆虫とは?
動物の中でもさまざまな種類がいる昆虫ですが、アレルギー反応が明らかにされているのは11種類あります。
チョウ・ガ・カイコガ・トビケラ・ユスリカ・ゴキブリ・ミツバチ・スズメバチ・アシナガバチ・カ・ドクガです。
中でも、血液検査でアレルゲンを特定できるのはガ・ユスリカ・ゴキブリ・ミツバチ・スズメバチ・アシナガバチ。
それぞれ種類によって発症するアレルギーが2種類あります。
2-1.鼻や気管支にアレルギーが起こりやすい昆虫の種類とは?
吸入性アレルギーとも呼ばれる鼻アレルギーや気管支喘息。
チョウ・ガ・カイコガ・トビケラ・ユスリカ・ゴキブリの6種類がアレルゲンです。
原因は昆虫の鱗毛や鱗粉、乾燥した死骸の細かい粒子が大気中に浮遊して、それを吸ってしまうこと。
特に、気管支喘息の人はダニに次ぐ高い陽性率が報告されています。
また、カイコガとトビケラの羽やユスリカの量がピークとなるのは春と秋のため、ちょうど気管支喘息が好発する期間と重なることも関係しています。
昆虫の中でもダニやハウスダストに続いて、アレルゲンの上位になっているのがユスリカです。
蚊によく似た昆虫で多くの種類があります。
幼虫の頃は水底の泥の中に筒状の巣を作り、体を揺らして生息しているため、それがユスリカの名の由来とも言われています。
全国各地の都市の河川の泥の中に住んでいるたくさんのユスリカ。
幼虫は初夏から秋にかけて羽化し、大量発生して飛んでくるため「川端を歩くのが不快だ」という人も多くいます。
また、店舗の電灯や歩道の街灯などの下に群れている大量のユスカリもよく目につきますね。
以前は、「血を吸うこともなく害のない昆虫」と言われていましたが、「ユスリカ喘息」とも呼ばれ呼吸器疾患を起こすアレルゲンとして注目されるようになりました。
2-2.鼻や気管支にアレルギーが起こりやすい昆虫の予防法とは?
結論から言いますと、予防方法はこれらの昆虫を駆除することです。
しかし、日本は水資源が豊富なため、トビケラやユスリカなどの水生昆虫が至る所で発生してしまいます。
また害虫ではないため、対策は各自治体に任されています。
昆虫の羽化を阻止する薬品の使用なども検討されていますが、さまざまな難しい問題があるのが現状です。
特にアレルゲンとして高いユスリカの場合、アレルギーが起こりやすくなるのは成虫の死骸が乾燥して分解されたものを吸い込むことです。
ある調査では電灯の笠にユスカリの死骸が多くあると報告されています。
家の電灯の笠や棚のタンスの上など普段目の届きにくいところですが、ときどき掃除した方が良いでしょう。
ぬれ雑巾で拭き取ったり、掃除機をかけたりしましょう。
2-3.アナフィラキシーが起こりやすい昆虫とは?
起こる頻度は少ないのですが、命にかかわることもあるアナフィラキシーショック。
経皮性アレルギーとも呼ばれ、昆虫に刺されたり触れたりした皮膚から侵入したアレルゲンによって起こることがあります。
原因となる昆虫はほとんどがハチ。
国や地方でも異なりますが、日本ではミツバチ・スズメバチ・アシナガバチです。
大抵、刺された場合は痛みが生じて皮膚が赤くなり腫れて炎症が起こりますが、数時間後には治ります。
注意したいのは、痛みが広範囲に広がって数日間続く場合です。
再び刺された時にはアナフィラキシーを起こすことがあるからです。
アナフィラキシーは刺されて15分以内に起こることがほとんどで、早くあらわれるほど重症化すると言われています。
まれに起こることですが、ハチに刺された後数日経って腎不全や神経炎、血管炎や脳炎などの症状があらわれて徐々に進行することも。
毎年、ハチに刺されて死亡したという事例も少なくありません。
また、カや毒ガもアレルゲンとなることがあります。
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2-4.アナフィラキシーが起こりやすい昆虫の予防法とは?
ハチの活動が盛んな夏から秋、特に9〜10月は注意しましょう。
ハチが攻撃する傾向があるのは黒色の服ですので、外出の際は白や皮膚の露出を避けた服装をします。
また帽子をかぶることや速攻駆除できる強力ジェットタイプのスプレーを携帯することもできるでしょう。
ハチの巣を見つけたら近づかないようにしてください。
ハチが攻撃するのは急激な動きや大きな音ですので、騒いで走って逃げることは避けて、身を低くして静かに後ずさりしながらゆっくり離れましょう。
まとめ
もともとアレルギー体質の人でも、必ず動物アレルギーが発症するわけではありません。
発症には体調やストレス、大気の状況や住んでいる地域の環境なども関わっているからです。
アレルゲンとなる動物を特定したり、予防をきちんと行たりして、アレルギー反応を抑えましょう。
HANA
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