降り注ぐ紫外線から目を守る!!これから必須の紫外線対策法!

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春先から増え始める紫外線量。

近頃は日焼け止めを塗る若いビジネスマンが増えてきましたが、中高年代ではまだ少数です。

紫外線のリスクは知られていますが、見落としがちなのが目へのリスクです。

今回は目の紫外線対策について、ご紹介します。
紫外線量は年々多くなっているので、早めに対策をするようにしましょう。

1.年中降り注ぐ紫外線

紫外線は気温に関係なく、年中地表に降り注いでいます。
紫外線の多い時期と、紫外線の性質についてみていきましょう。

1-1.紫外線の多い時期とは

気象庁のデータによると、毎年5月頃から紫外線量が増え始め、7月~8月にピークとなり9月頃まで多くなっています。
1年間の紫外線量の約70%~80%がこの春~秋にかけて降り注いでいます。

紫外線の多い時間帯は午前10時~14時頃まで注意が必要な時間帯となっています。
1日の紫外線量の約60%~70%がお昼前後の時間にかけて多くなっています。

1-2.紫外線は透過、反射する

天気が曇りでも薄曇りの場合は、紫外線が80%も透過します。
雨でも20%ほどは透過するので、油断できません。

また、地表の状態によっては紫外線が反射して、紫外線を浴びる量が増えます。

例えば雪の紫外線反射率は80%となっていて、快晴のスキー場では標高の高さも加わり普段の2倍近く紫外線を浴びることになります。

コンクリート、アスファルトでは10%、水面では10%~20%、草地、芝生、土面では10%未満の反射率となっています。

標高が1000m上がる毎に、紫外線(UVB)の量が10%ほど上がります。
(観光省:紫外線環境保健マニュアルより)

春~夏にかけてゴルフに行く機会が多い人、夏に海水浴場によく行く人は紫外線を浴びる量が多くなるので、紫外線対策が必要です。
(おすすめ記事→衰えた肌も復活!!男のための2ステップスキンケア

2.紫外線とは

紫外線対策のご紹介の前に、紫外線について簡単にご紹介します。

紫外線は太陽の光の一つで見ることはできません。
他には虹の七色で知られる可視光線、不可視光線の赤外線があります。
不可視光線の紫外線と赤外線の違いは波長の長さで、紫外線は最も短い光線です。

2-1.紫外線の種類

紫外線は、波長の短いものからUVC、UVB、UVAの3つに分けられます。

UVCはオゾン層などで吸収され、地表に届くことがないと言われています。

次いで波長の長いUVBは、オゾン層である程度吸収されますが、全て吸収することができず一部は地表に降り注いでいます。
UVBは特に目や肌に有害で、日焼けや体に悪影響を与えます。

1番波長が長いのがUVAで、その多くが地表へ降り注いでいます。
UVC、UVBほど体への影響は強くありませんが、慢性的に浴びると悪影響を及ぼすとされています。

2-2.紫外線を吸収するオゾン層

UVCとUVBの一部を吸収しているオゾン層ですが、オゾン量には変動があり12月~5月頃が1番多くなっています。(気象庁データより)

5月に紫外線が1番多いという説がありますが、5月はオゾン量が増えている状態でUVBが多く吸収されているため、実際の観測データでは7月頃が1番多いことになっています。

オゾンが1%減ることで、紫外線の強さは1.5%も増えると言われています。
近年はフロンなどのオゾン破壊物質の製造中止など、世界的な取り組みのおかげで今世紀半ばには1980年代のオゾン量に戻ると考えられています。

3.紫外線が体に与える影響

紫外線が体に与える影響はデメリットのほうが多く、なるべく紫外線を浴びすぎないように対策をとることが必要です。

最近は男性でも日焼け止めを塗る人が増えてきましたが、中高年層には日焼け止めを塗ることに抵抗がある人が少なくありません。

日本では、紫外線対策がまだ周知されていないのが現実です。

3-1.紫外線によるリスクとは

紫外線による健康障害は急性と慢性に分けられます。

急性障害は、日焼けや紫外線角膜炎などがあり、体や目に炎症が起こります。
日焼けはかゆみや痛み、水ぶくれが伴うことがありますが、2、3日で自然治癒します。

紫外線角膜炎は充血や異物感、流涙、眼痛などが伴いますが、こちらも2日程で自然治癒します。

慢性障害はシワやシミ、日光角化症、悪性黒子、脂漏性角化症などの良性腫瘍、皮膚がんなどの悪性腫瘍があります。
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目への影響としては、白内障や翼状片と言われる視力障害が起こります。

・白内障
白内障は目の中にある水晶体が濁り、網膜まで光が届かなくなることで見え方が悪くなる病気で、眼科疾患の中でも最も多い疾患の一つです。

白内障の原因は、加齢、喫煙、糖尿病など様々ですが、日本人に多いのは紫外線が原因とされるものと言われています。

特にUVAは角膜、水晶体を通過して網膜まで届くものがあるので、慢性的に浴び続けると失明するリスクがあります。

・翼状片
白目が増殖して、黒目まで侵入し瞳孔まで達すると視力障害を起こす病気です。
紫外線による影響と考えられ、屋外で仕事をしている人に多いです。

・電気性眼炎
電気性眼炎は、太陽光以外の人工光線(紫外線)を浴びることが原因で起こります。

例えば、溶接、溶断作業や紫外線殺菌灯下での作業、遺伝子検査作業、日焼けサロンなどです。
溶接、溶断作業者の半数は電気性眼炎になったことがあるとの報告もあります。

3-2.紫外線のメリット

紫外線は有害なものとして知られていますが、紫外線はメリットもあります。

1つはビタミンDの生成です。
ビタミンDはカルシウムの吸収を助けることで有名ですが、他にも免疫力を上げたり、うつ病を予防したりと身体にとって必要なビタミンです。

食事からもビタミンDは摂取できますが、紫外線によって生成されたビタミンDは吸収が早いことがわかっています。

ビタミンDを生成するのはUVBなので、屋内では生成できません。
屋外での日光浴は全身浴びる必要はなく、手ほどの面積を15分程度浴びれば十分です。

2つめは殺菌作用です。
紫外線は殺菌、脱臭効果があります。

病院でスリッパを殺菌しているのを見たこともある人も多いでしょう。
布団の天日干しも紫外線による殺菌作用を利用したものです。

4.世界の紫外線対策とは?

紫外線の量はこれから増えていくと考えられています。

世界でも紫外線対策の必要性が重要視され、WHOのインターサンプログラムや、オーストラリアのサンスマートプログラム、アメリカのサンワイズプログラムなど積極的に実施しています。

日本では、紫外線環境保健マニュアルというものがあるものの、あまり認知されていないのが現実です。

紫外線から体を守るために、男性でも必ず紫外線対策をするようにしましょう。

とりわけ目に関しては、少しの障害でも生活に支障をきたします。
紫外線が強い季節に長時間屋外にいる場合は、帽子やサングラスなどで目を守るようにしましょう。

5.紫外線から目を守ろう

5-1.サングラス

目の紫外線対策に有効なものはサングラスです。

サングラスを選ぶ場合は紫外線カットが明確に記載されているものを選びましょう。
できればカット率など細かい数字が記されているものが安心です。

・紫外線カット率やUVカット率は、99%など、数字が高いものが紫外線をカットする効果が高くなります。

・紫外線透過率は、紫外線が透過する割合なので1%など少ないものがよいです。

・UV400とはオーストラリアの規格ですが、紫外線の波長をどこまでカットするかという表記です。
1番波長が長いUBAが400なので、400がベストですが、最低でもUVBをカットするUV280は必要でしょう。

また、小さいレンズだと正面以外の紫外線をカットすることが難しいです。
できるだけ目をカバーするサイズにものにし、顔の骨格に合うものを選びましょう。

サングラスの色によって紫外線のカット効果は変わりませんので、見え方や好みで選んでよいでしょう。

注意が必要なものは、色の濃い眼鏡で紫外線カットされていないものです。

色の濃い眼鏡をかけると、瞳孔が開き光を多く吸収しようと働きます。
この時に紫外線がカットされていないサングラスをかけると、余計に紫外線が吸収され危険です。

また、紫外線カットとだけ記載されていて、カット率が低いものがありますのでよく確認しましょう。

5-2.帽子

帽子はキャップタイプよりつばが広いキャップタイプにすると紫外線防止効果が高いです。

今はおしゃれな帽子がたくさんありますし、帽子自体に紫外線カット効果がついているものもあります。

5-3.紫外線が強い時間を避け、日陰を利用する

外出時はなるべく紫外線の強い時間を避けるか、外出する際はなるべく日陰を通るようにしましょう。

合わせて、長袖や日焼け止めを使うことで、目だけでなく体への紫外線対策に有効です。

日焼け止めはSPF30程度、PA+++という表記のものがドラッグストアなどにおいてあります。
1000円程度のもので十分なので、まずは試してみてください。

紫外線、目

まとめ

紫外線対策は身体を守るために必要なものです。

特に男性は紫外線対策を疎かにしがちなので、まずはサングラスと帽子を身につけることから始めてください。

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Yuruu

Yuruu

エステティシャンの国際ライセンスを取得後、有名輸入化粧品の営業を担当しました。 全国の美容外科、皮膚科を訪問し、著名な先生との美容に関する講習会を経験。 気になったものは自分で試さないと気が済まない性格で、現在ダイエット中の夫に協力し てもらい、本当に結果が出るものを追求しています。 そんな中で美容に関する豆知識や、良かった商品、失敗体験など、ご紹介したいと思いま す。
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