二日酔い解消に。12の効果的なツボとお腹マッサージ

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仕事の付き合いや友人との飲み会など、お酒を飲むことが多い人にとってできれば避けたい二日酔い。

不調を感じることが多くなっていませんか?
そこで今回は、二日酔い解消に効果的なツボをご紹介しましょう。

1.ツボを刺激し、二日酔いを解消しよう

「肝心かなめ」という言葉を聞いたことがあるでしょう。
体にとって最も大切な臓器と言われている肝臓は、お酒を飲んだ時にもたくさんの仕事をします。

摂り入れたアルコールを酵素の力でアセトアルデヒドに変えたり、酢酸に分解したり、水と炭酸ガスに分けて体外へ排出します。

お酒の飲み過ぎによってこの作業を処理しきなくなると、肝臓の働きが弱くなり二日酔いになってしまいます。
辛い二日酔いには、体のツボを刺激して痛みや不快感を早めに和らげましょう。

東洋医学では生命活動のエネルギー源を「気」と呼んでいます。
この「気」の巡りを良くすることが様々な不調の回復につながります。

ツボを刺激すると気の滞りが良くなり、体全体の巡りが良くなります。
二日酔いは肝機能の低下によるため、肝臓がある腹部の周辺のツボや、対応する腹部から離れた箇所を刺激することもあります。

ツボを押さえる時の位置は自分の手指を基準にしますが、人によって体型が異なりますので、ツボの位置にも多少ズレがあります。

自分で実際に触ってみたり指圧してみて、こりがあったり痛みを感じたりする箇所を指圧すると良いでしょう。
手のひらや親指、こぶしやボールペンなどを使います。

痛すぎるほど押すのは逆効果です。
痛みと気持ち良さを半分づつ感じるくらいに押しましょう。

3〜5秒、息を吐きながらゆっくり押して、息を吸いながらゆっくり離します。
これを3〜10回繰り返しましょう。

気持ちも落ち着き、二日酔いの症状も徐々に緩和していくでしょう。

2.胸や腹部にある二日酔いに効くツボ4つ

日常いつでも押すことができるツボ。
腹部のツボを押す時に効果を上げるためには、仰向けに寝た姿勢で両膝を立てると良いでしょう。

息を吐いた時に押して、息を吐く時に離します。
ゆっくり呼吸をしましょう。

1.飲む前が効果的!期門(きもん)

二日酔いや悪酔いを予防するために、飲む前に刺激すると効き目があるツボが期門(きもん)です。

右側の胸の乳頭から下に下がっていくとある助骨と交わる箇所です。
左側にある期門は押さないようにしましょう。

両手の人差し指・中指・薬指・小指を重ねて、上体を倒しながら助骨に食い込むように抑えます。
特に、20〜30回すると効果があります。

2.吐いてしまったら、巨闕(こけつ)

吐いた後に効くツボが巨闕(こけつ)です。

胸のみぞおちの中央部分で、助骨から指3本分下の箇所です。
吐いた後に仰向けになって、指4本でそっと押しましょう。
吐き気が治って楽になります。

3.ムカムカには、中院(ちゅういん)

胃もたれや胸やけに効果があるツボが中院(ちゅういん)です。

胸のみぞおちとへそを結んだ線上の真ん中にあります。
両手の中指を重ねて、優しく押しましょう。

4.ダル重い時には、天枢(てんすう)

アルコールによる胃のもたれや不快感に効くツボが天枢(てんすう)です。

お腹のへそから外へ指3本分の箇所です。
左側は押さないようにしましょう。

3.手や手首にある二日酔いに効くツボ4つ

手のひらや手首あたりにも二日酔いに効くツボがあります。
空いた時間に手軽にできます。

1.吐き気に効果的!内関(ないかん)

二日酔いの吐き気に特効薬のツボが内関(ないかん)です。

手首から指2〜3本分下にある箇所です。
こぶしを握った時にできる親指と人差し指の2本の筋の間にあります。

親指でしっかり押してみましょう。
30秒ほどすると吐き気が治ってきます。

2.アルコール分解を促進!健理三針区(けんりさんしんく)

肝臓の働きを活発にしてアルコールの分解を促すツボが健理三針区(けんりさんしんく)です。

手のひらの中央からやや下の手首よりの箇所です。
両手を交互に、強く揉み押しすると良いでしょう。

3.いろいろ便利な合谷(ごうこく)

吐き気だけでなく頭痛や腹痛、便秘や下痢などに効くツボが合谷(ごうこく)です。

手の親指と人差し指の筋が交わる箇所です。
親指で強く押してみましょう。

4.体内から追い出す、魚際(ぎょさい)

アルコールが酵素によって変化した物質であるアセトアルデヒドの排出を促すツボが魚際(ぎょさい)です。

手のひら側にある親指の親指の付け根あたり、手のひらと手の甲の境目にある箇所です。
指で強く押してみましょう。

4.側頭部にある二日酔いに効くツボ1つ

1.吐き気には、耳の上の卒谷(そっこく)

二日酔いによって起きる吐き気に効くツボが卒谷(そっこく)です。

手で耳たぶを前に倒して、蓋をするような感じで耳を塞ぎます。
その耳の上端から指二本分上の箇所です。

手の親指の腹で痛みを強く感じる手前の痛さで押しましょう。
5秒押してゆっくり離します。
特に、2〜3分行うと効果があります。

5.足にある二日酔いに効くツボ3つ

足にあるツボは指で押しても効きますが、ボールペンなどを使用しても良いでしょう。
ツボを押す力が強くなります。

1.アルコール分解には、太衝(たいしょう)

肝臓の機能を高めてアルコールの代謝を促してくれるツボが太衝(たいしょう)です。

右の足の親指と人差し指の間の付け根から、足の甲に向かって指三本分くらいの箇所です。
左足はしないようにしましょう。
二日酔いの時は特に、押すと痛みがあります。

2.胃の疲れに、足三里(あしさんり)

胃もたれや胸やけを改善するツボが足三里(あしさんり)です。

足の膝下にある頚骨の出っぱりから指3本分下で、向こうずねの外側の2〜3㎝の箇所です。
強く押すと足先までしびれるところです。

30秒ほど親指で強く押してみましょう。
少しずつ胃のムカムカが治ってくるでしょう。

3.胃がスッキリ、陽稜泉(ようりょうせん)

胃の重たい感じをスッキリさせるツボが陽稜泉(ようりょうせん)です。

足の膝下にある頚骨の出っぱりから親指分のくぼみの中にあります。
強く押してみましょう。

5.二日酔いに効く手軽にできるお腹マッサージ2つ

傷を治す実際的な治療を〝手当て″と言います。
実は、痛んでいる箇所に手をそっと置いてさするだけでも治癒力が高まりまります。

当てている手の温かさが心地よく、気の流れが良くなり血液の循環も良くなります。
気持ちも落ち着きリラックスできるでしょう。

肝臓の機能が低下している時は、肝臓に流れ込む血液の量が少なくなっていたり、その血液が汚れていることが考えられます。
実際、肝臓には重量の約40%もの血液があるため、血液の循環を良くすることは大切です。

では、手軽に行えて二日酔いに効くマッサージを2つご紹介しましょう。

1.肝動脈マッサージ

肝炎の治療でも行う方法で、肝動脈の圧迫を軽くするマッサージです。

横隔膜の下部に肝臓がありますので、その部分に手を置いてさすります。
肝臓は右側にありますが、左側も同じようにさすりましょう。

肝臓を覆っている腹部の筋肉がバランス良くほぐれて、肝動脈への血液の流れが良くなっていきます。
たくさんの血液の循環を良好に保つことができ、肝臓の働きが少しずつ活発になっていくでしょう。

2.へそ周りマッサージ

東洋医学で神闕とよばれるツボであるへそを中心とした腹部を、手のひらでマッサージします。

飲み過ぎて弱った肝臓の機能は、脂肪の消化によって胆汁の分泌量も少なくなっていますので、内臓機能の全般を活性化する必要があります。
実は、へその周りには内臓機能の働きを高めるだけでなく、精神面に関係するツボも集まっていますので、体全体の機能を整えるのにも役立ちます。

二日酔いツボ(2015.6.7)

まとめ

辛い二日酔いは仕事や日常生活に影響を与えます。

できるだけ早く治すために、手軽にできるマッサージやツボ押しはオススメです。
自分の指の代わりに、ボールペンや指圧グッズを使用しても効果があります。

押して痛みがあるところは、肝臓の働きや胃の調子が悪いサインでしょう。
呼吸を整えながら気持ちを落ち着かせてツボ押しすると、精神的にもリラックスします。

毎日のちょっとしたすき間時間に、ぜひ試してみてください。

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HANA

HANA

いろいろな本を読んで役立つ記事をご紹介しています。調べることによって、新しい情報 を取り入れることができて知識の幅が広がります。実際、幾つか試して不調を改善できま した。実感したことですが、健康に良いと思える情報でも、すべての人に効果が出るわけ ではないということ。人それぞれ持っている体質・症状の個人差や生活スタイルの違いな どがありますので、期待していた効果が現れないとしても当然かもしれません。抱える不 調を治したいという思い、諦めないで改善する努力を続けることが大切だと感じました。 健康であれば日々の生活も楽しくなります。「これは自分に合うかもしれない」と思う情 報をぜひ試してみてください。
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