あせもにならないために、なによりも大事なことは汗対策と汚れ対策です。
汗には皮膚面から直接蒸発していく目に見えないものもあります。
汗が流れているのが見えなくても油断は禁物です。
今回は7つのあせも対策をご紹介します。
気にしていなかった点がある場合は、さっそく対策を実行してみてください。
1.皮膚を清潔に保つ
大量の汗が出て、汗孔をつまらせることによってできるあせも。
こまめにふいて皮膚を清潔に保ちましょう。
(関連記事→汗かきは嫌われる!?汗をかく原因と改善策をご紹介!)
汗を拭くとき、乾いたハンカチなどを使う人が多いかもしれません。
オススメは固く絞ったぬれタオルなどです。
汗にはさまざまな成分が含まれていますが、乾いたタオルが吸収するのは水分だけです。
その他の成分は皮膚に残ることが多いため、雑菌が繁殖してしまいます。
また、ぬれタオルの方が拭いたときさっぱりとして、肌のべたつきをとってくれるでしょう。
なるべく早めに拭きとります。
下着や衣服にしみこんだ汗で皮膚がこすれて、あせもになりやすくなるからです。
2.薄手の綿素材の衣類
汗をかく目的は蒸発によって気化熱で体温を下げることですから、熱の発散を妨げないものを着るようにしましょう。
発汗量が多いときは、薄手もので湿気を高めないようにします。
当然ですが、暑いときは薄い衣服を着ます。
暑い衣服は体の熱を外へ逃す放射作用を妨げて発汗量を増やしてしまうからです。
あせもになりにくい衣服は綿素材です。
発汗性・吸水性・乾燥性に優れています。
親水性・通気性のある素材もあります。
汗をはじいて蒸発しにくくさせる合成繊維などは皮膚面に汗が蓄積するためあせもになりやすいでしょう。
また、通気性を良くするためにも、締めつけすぎない着方をしましょう。
発汗量が多い場合や濃くて蒸発しにくい汗をかく場合は着替えを準備します。
精神性発汗などは寒い時期でも汗が出ます。
外出時など重ね着するなら、汗が出始めたら一枚脱いで、汗がおさまったらまた着るようにして体温調節できます。
3.動物性脂肪を控える
肉類や揚げ物などたくさん摂らないようにしましょう。
でんぷん質や糖分、動物性脂肪などは汗が脂っぽくなるため皮膚炎の原因になります。
食べ過ぎを防いで過剰栄養にもならないようにします。
また、スパイス類の多くは汗腺類を刺激します。
発汗を促すため汗腺がつまりやすくなるでしょう。
4.こまめに水分補給
暑い時期に大量の水を飲むと、汗よりも尿として排泄され発汗量はそれほど増えません。
一方、スポーツ飲料などミネラルや塩分を多く含んでいる飲み物は、大量に飲むと血液中の塩分濃度が高くなって汗が減ることがあります。
暑いときは適度に塩分を含んだ水分で補給しましょう。
アルコールも汗腺類の活動を活発にするため、飲み過ぎないようにしましょう。
発汗量が多いと、皮膚が乾燥しやすくなります。
乾燥を防ぐのに効果があるのは、梅干しや紅茶、赤ワインなどポリフェノールが多く含まれている食品です。
5.環境を整える
夏は冷房をきかせた部屋にいることが多かったり、仕事で長時間冷房を使用する人もいるでしょう。
本来、体は暑くなると暑さに慣れるように、発汗機能が働いて環境の温度変化に適応するように働きます。
そのため、冷房のきいた環境にいることが多いと、少しずつ適応能力が衰えて体温調節が乱れ、自律神経の働きも悪くなってしまいます。
熱中症などに注意しながら、できるだけ自然に汗をかくことができる環境にしましょう。
汗腺機能を活発になって、汗孔がつまるのを防いでくれます。
また、夜寝ているときは起きているとき以上に汗をかいています。
特に、睡眠中最も汗をかくのはノンレム睡眠と呼ばれる最初の深い眠りのときです。
汗腺機能が調整されて発汗が促進されているでしょう。
また、昼寝でも汗をかいています。
特に、短時間でぐっすり眠ってスッキリしたときは、発汗で余分な熱が放出されて最適な体温で目覚めることができた状態です。
体内機能の調整が上手に行われているでしょう。
寝ているときの環境ですが、外気温との差が5℃程度になるようにすると自然に体温調節ができます。
さらに、睡眠不足を避けましょう。
汗腺があるのは皮膚の表皮です。
睡眠中は細胞分裂が起こって新しい皮膚がつくられています。
夜遅くまで起きるなど睡眠が十分でないと、あせもができやすい状態になってしまいます。
6.制汗剤・デオドラント剤を使う
制汗剤やデオドラント剤には基本的に5つの作用があります。
⒈ できるだけ汗を抑えるようにする
⒉ 雑菌の繁殖を抑えて皮膚を清潔に保つ
⒊ かいた汗を吸収してふきとる
⒋ 好ましい香りでマスキングする
⒌ 発生した臭いを消臭・脱臭する
基本的な5つの作用のうち、製品によって重点を置いている作用が違いますので汗の種類によって使い分けましょう。
わきの下などに大量の汗をかく人はパウダータイプやスプレータイプなどがオススメです。
さっぱりとした爽快感やサラサラ感があるからです。
ただし、わきの下はアポクリン腺が多いため、わきが臭とデオドラント剤の香料が混ざる可能性があります。
無臭や無香臭のものを選びましょう。
急に発汗する人はふきとりシートタイプなどが便利です。
携帯用やお徳用など用途に合わせて使い分けましょう。
また、皮膚に直接塗るロールオンタイプやスティックタイプ、クリームタイプなどで抗菌殺菌作用が強いものは、皮膚の炎症や黒ずみを招いてしまうかもしれません。
特に、皮膚が敏感な人や顔などの皮膚が荒れやすい部位に注意しましょう。
制汗剤やデオドラント剤を使いすぎると汗腺をふさいだり皮膚を傷めたりする場合もあります。
広範囲に長時間使用するのではなく、部分的に短時間使用する方が良いでしょう。
また、外出後や不要なときはぬれタオルなどできちんとふきとり、皮膚を清潔にしましょう。
7.汗腺機能の強化
濃度が濃くてベタベタしている汗が多いと、蒸発しにくく汗孔がつまってしまいます。
良い汗をかくことで汗孔がつまるのを防ぎましょう。
そのために汗腺機能を鍛えることができます。
7-1.入浴
入浴は血行を促進して汗腺機能を活発にします。
ゆっくりとお湯につかるだけでも効果があります。
熱めのお湯に両手両足を10〜15分間つけるのも良いでしょう。
お風呂は朝よりも夜に入った方があせもができにくいでしょう。
仕事などで日中体を動かすと、体に疲労物質がたまります。
夜ゆっくりお風呂に入ると、血液循環が促進されて疲労物質が体外へ排出されやすくなります。
また、疲労物質が減った状態で寝ることができて、汗に含まれる雑菌の増殖も減ります。
一方、朝シャワーで済ませたり、急いで入浴すると疲労物質の排泄がうまくいかず、減らす時間もないでしょう。
7-2.運動
発汗を促して体の血流を良くする運動は有酸素運動です。
ウォーキングやストレッチなど、忙しい毎日の中で続けることができる運動をしましょう。
(おすすめ記事→身体を整えるには股関節ストレッチ!健康的な5つの効果!)
無酸素運動など急激な運動は逆効果です。
7-3.腹式呼吸を意識
汗腺機能の調整が乱れると体温調節がうまく働きません。
そのため大量に発汗したり、体を動かしていなくても発汗したり、昼間だけでなく寝汗がひどくなることがあります。
体温調節を行なっているのは自律神経です。
自分の意思に関係なく体の機能を調節する働きがあります。
発汗作用も自律神経が関係しているため、自律神経が乱れると発汗作用もおかしくなってしまうでしょう。
顔や首、胸などにぐっしょり汗をかいたり、滝のようにダラダラと汗をかいたります。
前触れもなく急に発汗したときは、ゆったり構えましょう。
汗を止めなければと焦ったり、慌てたりすると、余計に汗の量が増えてしまいます。
汗が吹き出したときは、腹式呼吸を意識しましょう。
交感神経の働きがやわらいで、自律神経のバランスを整えてくれます。
まとめ
汗をこまめにふいて皮膚を清潔にし、炎症が起きないよう対策を心がけてください。
また、汗腺を活発にしてさらっとした汗を目指しましょう。
あせもができにくくなり、もしあせもになっても早めに改善することができます。
HANA
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