終生の貴公子、ダニエル・マッカーサー元帥は、亡くなるまでかくしゃくとした人生を歩まれました。
その基本となったものは健康です。
マッカーサーの健康法とはどのようなものであったのでしょうか?
マッカッサー元帥
マッカーサー元帥は、いわゆるウエストポイント(陸軍士官学校)を優秀な成績で卒業して、軍務に就いた生粋の軍人です。
若い頃から評判の美男子で、ウエストポイント時代はさぞや若い女性に持てたことと思われますが、浮いた噂はほとんどなかったようです。
将官に昇り詰めると、とかく艶聞の聞かれ出す軍人が多い中で、身持ちの固い軍人としても有名です。おそらく彼の美丈夫ぶりと、身持ちの固さには、共通の基盤があるような気がします。健康です。健康だからこそ、好男子といわれ続けたのであり、健康だから身持ちも固くいられたのではないかと思います。
では、戦場の忙しさと形容されるほど忙しい軍務の中で、彼はどんな健康法をとっていたのでしょうか?
歩くだけで健康になれる
副大統領として多くの著名政治家と接したニクソンの回顧録によれば、マッカーサーが健康維持のために生活に取り込んでいたものは、散歩だけであったそうです。
しかし、こと散歩に関して、マッカーサーは鉄人のような意志で取り組んでいたのだそうです。例えば、輸送艦などで軍が洋上を何日もかけて移動する際も、彼は決して散歩の習慣を止めることはなかったそうです。
朝昼晩、一日三回はデッキに出て、手すりの内側を3周するのだそうです。確かに全長300メートルほどの輸送艦ですと、外周部に沿って一周するだけで、およそ700メートルほどになるでしょうか。3周すれば約2キロですから、一日にして6キロになります。6キロ歩けば陸上を散歩するのとさほど遜色ありません。
雨風関係なくこれを続けることで、洋上生活中でもそれ以外のエキササイズはしなくても、体調を崩すようなことは一切なかったそうです。
これだけで彼は80を越すまでかくしゃくとした人生を送ることが出来たわけですが、日本人にとって、マッカーサーの印象は、なんと言ってもコーンパイプにサングラス姿で厚木飛行場に降り立った時のダンディな画像ではないでしょうか。
年にしてこのとき彼は65歳です。
とても65歳には見えません。
まるでハリウッドの映画俳優並みの美丈夫です。すらりとしていて無駄な贅肉は一切付いていません。
後日、GHQの司令部で昭和天皇と接見した際の写真もまた、日本人には忘れられない一枚となっていますが、その際もマッカーサーは実に軽快な服装をしていて、タキシード姿で小柄な昭和天皇と好対照な印象です。
時に昭和天皇は42歳です。しかし、画像を今見返しても、年齢的には天皇がマッカーサーより年上に見えたりします。マッカーサーが群を抜いて若作りなのかもしれませんが、そうした美丈夫ぶりの根幹が、毎日の散歩によって培われていたと知ると、近寄りがたいイメージのあるマッカーサー元帥が、やや身近な存在に思えたりもして来ます。
そうです、散歩なら誰にでも出来るからです。
継続することが大切
問題は、この誰にでも出来る散歩を、継続することが出来るか否かということではないかと思います。
継続することで得られるものには、いろいろなものがありますが、健康はその最たるものではないでしょうか。
現在、財務大臣をしておられる麻生さんは総理大臣時代、国民健康保険に加入していないことで、槍玉に挙げられたことがありました。
そのとき麻生さんはやや憮然とした表情で、「僕のように健康に注意して毎朝ウォーキングを生活に取り入れていて、実際に健康な人が、不健康な生活をして病気になった人のために保険料を払うのはおかしくない?」とぶら下がりの記者さんたちに逆質問したことがありました。
事の是非はともかく、麻生さんもまた、散歩で健康と若さを保っている政治家です。
たかが散歩、されど散歩、です。
まとめ
誰にでも出来る散歩。
シンプルすぎて軽く見られたりするかも知れませんが、続ける事で得られた健康は一生の財産となります。
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