疲れをとるマッサージはリフレッシュ効果があります。
コリがほぐれ血行が良くなって、体が軽くなるだけでなく、スキンシップのヒーリング効果も相乗して気持ちがリラックスするからです。
実際に疲れがとれると、「忙しいけど時間をつくってマッサージしよう」という気持ちになる人も少なくありません。
今回は自分でもできるマッサージのコツをご紹介します。
1.体のコリ
疲労がたまると体にさまざまな症状があらわれます。
頭痛や肩こり、手足のしびれや心臓の痛み、呼吸困難など疲労が限界以上にきていることもよくあります。
疲れは医学的にすべての仕組みがはっきりしているわけではありませんが、疲れをとるマッサージにはコツがあります。
1-1.優しくもむ
デスクワークや単純作業など長時間同じ姿勢でいると「体が固くなった」と感じる人は少なくありません。
体の筋肉は動かさなければ固まって収縮します。
筋肉が収縮すると、筋肉の中を流れている血管が圧迫されて狭くなり、血流が悪くなります。
また筋肉が縮むことによって起こるのがコリです。
コリがあると体に必要な栄養分や酸素がうまく運ばれず、疲労物質の排出が滞って体にたまり、悪循環になってしまうでしょう。
さらにひどくなると凝った部分に痛み物質がたまり、神経が固まって筋肉が圧迫され痛みを感じます。
「肩コリがひどい」「腰痛に悩んでいる」という人はこの状態です。
マッサージなどで体を押すと赤くなることがあります。
これは、押すことによって刺激された筋肉の中を走っている神経から、SGRPと呼ばれるカルシトニン遺伝子関連ペプチドが分泌され、血管が広がり血流量が増えるからです。
マッサージする時のコツは優しく押す程度にすることです。
肩が凝っている時、「トントン」と優しく叩いてもらうと気持ち良いものですね。
コリがひどい時は「優しく叩くだけではもの足りない」「指で強く押してもらっても何も感じない」という人も少なくありません。
しかしながら、血流量が増えるといっても、あまり強く押し過ぎると、かえって筋肉を傷つけてしまいます。
筋肉は痛みを感じると、余計に緊張してこわばる性質があるからです。
優しく押す程度でも確実に血流は増え、後からじんわり効いてきます。
また、刺激が強過ぎると翌日痛みがひどくなってしまう「もみ返し」が起こってしまいます。
凝った部分はソフトにもみほぐして血流量を増やしましょう。
(人気記事→肩こりや筋肉痛にも効果あり!手軽にできるアロマトリートメントの方法教えます。)
1-2.凝っている局所だけでなく周辺ももむ
自分でマッサージした後「すっきりしない」という経験をした人は意外と多くいます。
その原因は、痛みを引き起こす部分と実際に痛いと感じる部分が違う場合があるからです。
肩が凝っている時など「痛いな」と感じる部分をいくら刺激しても、原因となっている部分は収縮して固くなったままなのです。
この場合、自分が「痛い」「凝っている」と感じる部分だけでなく、周辺も幅広くマッサージすることがコツです。
例えば、肩が凝っている時、肩だけもむのではなく、背中や腰、太ももや腕などもマッサージしましょう。
全身の血行が良くなるため、マッサージ効果がかなり上がります。
腰に湯たんぽなどをあてながら、肩のマッサージをしても効果が上がりますよ。
また、肉体労働などハードな作業で背中を痛めることはよくあります。
もみほぐすといっても背中は手が届きにくいため、ストレッチや入浴をして血行を促しましょう。
入浴は湯船につかるだけでも血液の循環が促進されますが、さらに入浴中に意識してマッサージするとより効果が高まります。
特に、冬の寒さで冷え切った体や疲れがたまって体じゅうが硬くなっている状態は、体が温まってリラックスする入浴中のマッサージがおすすめです。
とても簡単な方法ですが、タオルで体を洗うだけでもマッサージになります。
この時、手の届きにくい背中を十分こすってみてください。
また手に石鹸を泡立てて、凝っている部分やその周辺をマッサージするのも良いでしょう。
温泉にもある「打たせ湯」のように、コリがある部分にシャワーをあてると、シャワーの水圧がマッサージになります。
体がある程度温まってきたら、コリがほぐれて疲れが軽くなるでしょう。
2.目の疲れ
肩や腰以外にも疲れが出やすいと言われているのが目です。
(おすすめ記事→目の疲れの原因と予防法。簡単にできるおすすめの方法3選!)
スマホやパソコンなど見続けることで起きる目の痛みや頭痛は、体の疲れを増やすため1日終わった頃には、疲労がピークになります。
一日中使うと目や目の周りの筋肉は硬くなってしまいます。
特に画面を凝視し続ける時間が長い人は、定期的に目のマッサージをしなければ、ドライアイや眼精疲労が起きてしまうでしょう。
目の疲れをとるマッサージの方法は、目を閉じて手のひらで優しく押すことです。
中指を使って、目の周囲を軽く押しながらマッサージすることもできます。
押す場所は3箇所あります。
まず、目の瞳孔から親指一本分の下にある頬骨の上端、次がそのすぐ上の眼窩の部分、そして耳側に親指一本分の位置になる目尻の真横です。
デリケートな部分なので、そっと押しながら優しくマッサージしてください。
また、手の指をマッサージすることで目の疲れをとることもできます。
手の人差し指と中指の側面を重点的に押してみてください。
目の疲れがひどい時はしこりのようなグリグリがあるのが分かるでしょう。
優しくほぐすような感じでマッサージすると効果があります。
ちなみに、目をぐるぐると動かすだけでも目の疲れを軽くすることができます。
先ほど入浴中の体のマッサージについて述べましたが、のんびり湯船につかっている時間を活用して目の疲れもとりましょう。
方法は入浴中に目をゆっくりとぐるぐる動かすこと。
動かす順番は上→下→上→下→右→左→右→左→時計回り→反時計回りです。
硬くなった目の周りの筋肉のコリがほぐれて痛みが軽くなっていきます。
コリからくる疲れを解消するためにまず大切なのは、凝らないよう予防することです。
長時間同じ姿勢を続ける時は、1時間に一回は立ち上がって伸びをしましょう。
前屈したり肩をぐるぐる回すだけでも体の疲れがすっと抜けていきます。
3.マッサージするときの注意点とは?
体の疲れをとるには体を温めて血行を促進し、コリを解消することが重要です。
しかしながら、早めに疲れはとった方が良いとはいえ、疲れていてもマッサージをを行わない方が良い場合があります。
それは体が凝り過ぎたり、筋肉を使い過ぎたり、強いマッサージをして炎症が起きている場合です。
炎症が起きている状態のため、温めるよりも冷やすこと、アイシングが重要になります。
例えば、普段あまり運動をしない人が休日に山登りを長時間して、翌日体が硬くなってしまった場合などです。
基本的に筋肉は冷やした瞬間緊張し、しばらくすると逆にリラックスしてきます。
そのため、アイシングをすると体の疲れた部分や炎症が起きている部分は麻痺して痛みが和らいで、筋肉はリラックスできるというわけです。
通常、筋肉は炎症を起こしているとその周辺の筋肉は硬くこわばるため、痛みを感じてさらに痛みで緊張して怖ばってしまうのですが、その悪循環を避けることができます。
また、筋肉が疲れて硬くなるのは日常で使い過ぎたときだけでなく、老化によっても徐々に起こってきます。
特に、20〜30代に若い力を発揮してハードワークをしてる人ほど、40代以降筋肉は硬くなってコリが生じやすくなります。
疲れたら早めに解消するようにしましょう。
働き過ぎで疲れが累積すると、治療が必要になる場合もあります。
例えば、30代から朝9時〜夜11時まで働き、休日は月1〜2回程度、こういった生活を10年以上続けると、肩こりや耳なり、目の痛みなど体の複数の症状があらわれやすくなります。
こういう人は、次第に体を動かすことも辛くなってきます。
長年ハードワークを続けた結果、疲れが蓄積してしまう例ですが、こうなる前に疲れを無視せず、体を休めるようにしましょう。
まとめ
疲れの症状は徐々にあらわれてきます。
最初は自分で疲れをとることができますが、頭痛や耳なり、胸の痛みや呼吸の苦しさなど一見、内臓疾患のように思える症状が3つ以上同時にあらわれてくると、生活習慣を変えただけでは回復しなくなる可能性があります。
その頃には、日常生活を送る中でかなり苦痛を感じているはずです。
仕事量を徹底的に減らして、できる限り体を休めるといった専門医での治療が必要な状態になります。
マッサージをすると体が楽になるため、眠りやすくなって翌日の目覚めも良くなります。
毎日を爽やかに始めるために、1日の疲れはその日のうちにとるよう心がけましょう。
HANA
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