スムージーというと、美容に気を使う女性の飲み物というイメージです。
しかし、実はスムージーは男性のダイエットにも最適。
スムージーダイエットは、これまでダイエットに失敗し続けていた人はもちろん、野菜不足が気になる人の健康管理にもぴったりです。
1.そもそもスムージーとは?
最近、日本でもよく耳にするようになったスムージーですが、そもそもスムージーとはどのようなものなのでしょうか。
スムージーとは、ひとことでいえば野菜や果物、氷などをミキサーにかけた飲み物のこと。
厳密な定義や、「この野菜や果物を使わなければいけない」というルールはありませんが、強いて言うなら、「野菜や果物をまるごと使う」ということが挙げられます。
日本では2010年ごろから紹介されるようになり、専門店なども登場、人気となったスムージーですが、実は100年以上の歴史を持っていると言われています。
(おすすめ記事→毎日スムージーを飲むだけで健康に気を付けてダイエット&体臭予防も出来る!)
2.スムージーのルーツ
最初にスムージーが誕生したのはアメリカの西海岸。
当時、西海岸にあったジューススタンドがフレッシュな野菜や果物を使った飲み物を提供したのが始まりと言われています。
当初は西海岸の一部だけで楽しまれていたスムージーが全米に広まったきっかけとなったのが「ミキサー」です。
というのも、20世紀の前半のアメリカは調理を楽にするための家電製品が大量に開発、一気に一般の家庭に広がった時代。
そんなとき、ミキサーの便利さと手軽さを広める販売促進活動の一環として、実演販売で作られていたのがスムージーでした。
そんな背景もあり、スムージーはアメリカの家庭で爆発的に広がっていくようになりました。
しかし、その当時のスムージーは現代のような健康食品ではなく、どちらかというとスイーツといった扱い。
野菜を使われることは少なく、アイスクリームなどと一緒にフルーツをミキサーにかける、現代でいうとシェイクのような存在でした。
しかし、2000年代になるとスムージーに野菜が使われるようになり、流行の健康志向ともマッチして、世界中に「健康的な食品」として広がっていくようになりました。
3.スムージーと野菜ジュースの違いは?
現代では、セレブやモデルなどが愛用しているスムージー。
スムージーは野菜をミキサーにかけて作るドリンクですが、ここで気になるのが野菜ジュースとの違いです。
では、野菜ジュースとスムージーはどのように異なるのでしょうか。
実は野菜ジュースもスムージーも、野菜やフルーツをミキサーにかけるという作り方は変わりません。
しかし、野菜ジュースがミキサーにかけた野菜やフルーツの水分だけを摂取するのに対して、スムージーはミキサーにかけた野菜や果物をそのまま飲むのが特徴です。
そのため、スムージーは野菜ジュースと比べると粘度が高く、どろどろしています。
実はこの違いこそ、スムージーがダイエットに最適な理由なのです。
4.スムージーダイエットの方法とは
では、スムージーをダイエットに用いるにはどのような方法があるのでしょうか。
スムージーを使ったダイエット方法として、もっとも効果があるのはスムージーを食事に置き換える「置き換え法」です。
方法は朝食や昼食、夕食といった一食をスムージーに置き換えるだけ。
そうすることで一食分のカロリーをカット、摂取カロリーを少しずつ減らすことで無理のないダイエットが可能になります。
4-1.スムージーはどの食事と置き換える?
ここで気になるのが、スムージーを朝昼夜どの食事と置き換えるかということ。
ダイエットを効果的に進める上では、どの食事をスムージーに置き換えればよいのでしょうか。
もし、できるだけ短期間で体重を落としたいという場合、おすすめなのは夕食をスムージーに置き換えることです。
多くの人が、夕食に一日でもっとも多くのカロリーを摂取しています。
また、夕食後は身体を動かすことも少なく、摂取したカロリーを消費する機会もありません。
つまり、夕食で摂取したカロリーの多くはそのまま脂肪として体内に蓄積されていくということ。
それを避けるためにも、夕食をスムージーに置き換えるのは非常に有効です。
しかし、人によっては夕食がリラックスするための大切な時間ということも少なくないもの。
そういった人の場合、夕食をスムージーに置き換えるとストレスが溜まり、反動でドカ食いに走ってしまう可能性もあります。
また、短期間で体重を減らすとどうしてもリバウンドのリスクが高まります。
一度ダイエットに成功しても、摂取したカロリーを減らした場合、身体は食べたものを貯めこもうとするため、どうしても太りやすい体質になってしまいます。
そのため、ダイエットを行うときはできるだけ継続的に続ける方法を選ぶ必要があります。
もし夕食をスムージーに置き換える自信がないという人の場合、朝食をスムージーに置き換えるのがおすすめです。
(人気記事→ダイエットに成功する人としない人。3つの違いとは?)
4-2.朝食をスムージーに置き換えるメリット
朝食をスムージーに置き換えるとダイエットに成功しやすいのには、いくつかの理由があります。
まず大きな理由としては、「朝食は身体につきやすい」というものが挙げられます。
実は人間の身体は、眠っているときにもカロリーを消費しています。
もちろん、眠っている間は身体を動かすことはありませんが、心臓をはじめとする内蔵や眠りが浅い間の脳は意識していなくても活動を続けています。
それらの活動には、当然カロリーが必要になるため、目覚めたときの身体はエネルギー不足の状態。
そこで身体は、食べた食事をすぐに体内に取り込み、エネルギーに変えますが、もし日中の活動量が低い場合には、それらのエネルギーは身体の中ですぐに脂肪に変わってしまいます。
もちろん、朝からがっつりした食事を食べる人は多くはない上に、朝食は一日を通じてエネルギー源となるため、朝食が肥満の原因になることはありませんが、どちらにしても朝食が身体に取り込まれやすいことに変わりはありません。
しかし朝食をスムージーに置き換えると、不足しているエネルギーをすぐに補える上に、余計なカロリーを身体が取り込むことを防いでくれます。
4-3.朝の食事は習慣にしやすい
朝食をスムージーに置き換えるメリットはそれだけではありません。
朝食時にスムージーを飲むメリットとしては「習慣にしやすい」というポイントも見逃せません。
ダイエットに挑戦したことのある人なら誰でも知っているように、ダイエットは生活習慣にすることが非常に重要。
たとえば運動なら、「いつどのようなタイミングで身体を動かす」ということが決まっていれば、それほど面倒には感じません。
逆にそれが決まっていなければ、ついつい「面倒だ」「今日は疲れているから明日にしよう」などと言い訳を用意してしまい、先延ばしになってしまうことも少なくありません。
スムージーを使ったダイエットでもそれは同じことで、「面倒だ」と感じるとなかなか長続きさせることができません。
そのため、ダイエット方法では習慣化することがまず重要となりますが、多くの人の場合、朝の動作や作業は習慣になっているもの。
自分の起床してからの行動は、着替えや食事、歯磨き、トイレなど、多くの人の生活の中でルーティーンかされているものです。
そこにスムージーを作り、飲むという行動を挟むことができれば、他の時間帯よりも簡単にダイエットを習慣にすることができるのです。
5.スムージーのダイエット効果
スムージーは一般の食事に加えると低下カロリーですが、実はスムージーのダイエット効果はカロリー面だけではありません。
スムージーの大きなダイエット効果として挙げられるのは、まず食物繊維の豊富さ。
食物繊維は、便秘や食べ過ぎの予防など、ダイエット効果の高い栄養素ですが、積極的に摂取すると、脂質や糖質の吸収をある程度抑えてくれるため、食べ過ぎを防ぐという効果もあります。
さらに食物繊維は食べ物の吸収の速度もゆるやかにしてくれるため、血糖値の急激な上昇にも効果的。
血糖値が急上昇した場合、身体の中では糖分が脂肪に変わる速度も速くなりますが、食物繊維が摂取していればこの速度をできるだけ抑えることができます。
また、食物繊維は腸内環境を整えるという効果もあり、脂肪の燃焼を妨げる体内の老廃物も排出するなど、ダイエットには必要不可欠といえる栄養素ですが、実際に摂取するのはなかなか難しいもの。
しかしスムージーは液体だけを飲む野菜とは異なり、野菜や果物をミキサーにかけて丸ごと摂取できるため、非常に食物繊維が豊富です。
この食物繊維が豊富だという点も、スムージーがダイエットに効果がある理由のひとつと言えるでしょう。
(おすすめ記事→ダイエット失敗は腸内環境が原因!?7つの改善方法とは?)
5-1.どんなスムージーがダイエットに効果的?
このようにスムージーはダイエットに非常に効果的なドリンクですが、実はスムージーにも様々な種類があります。
では、どんなスムージーを選ぶとダイエットに効果があるのでしょうか。
すでに説明したように、スムージーには「この野菜や食物を使わなければならない」といったルールはありません。
そのため、スムージーにどのような食材を使うかはその人の好み次第です。
しかし、ダイエット目的でスムージーを飲む場合には、避けたほうがよい食材も存在します。
まずダイエットで避けたほうがいいのは、アイスクリームといった砂糖と脂質が豊富なもの。
確かにアイスクリームなどをスムージーに入れるとお菓子感覚で楽しむことができますが、ダイエットには不向きです。
それと同時に、果物を使いすぎるのも避けたほうがよいでしょう。
スムージーにフルーツ類を入れると、非常に飲みやすくなりますが、果物には意外に多くの糖分が含まれています。
また、果物の糖分である果糖は非常に吸収率が高いもの。
そのため、血糖値が急上昇したり、身体が糖質を吸収しやすいというデメリットもあります。
6.グリーンスムージーを飲みやすくするには
もしダイエット目的でスムージーを飲む場合、やはりおすすめはグリーンスムージーです。
グリーンスムージーは小松菜やホウレン草、ケールといった緑の葉物野菜を中心としたスムージーで、スムージーの王道と言える存在。
緑の葉物野菜はカロリーが低く、食物繊維も豊富なものも多いため、ダイエット目的でのスムージーには最適といえます。
ただし、緑の野菜はクセや匂いが強いものもあるため、野菜嫌いの人にとっては飲みにくいものです。
では、野菜嫌いの人が飲みやすいスムージーを作るにはどんな工夫をすればよいのでしょうか。
まず重要なのは、野菜の種類を絞ることです。
スムージーは簡単に多くの種類の野菜を摂取できるだけでなく、ミキサーにかけることで量もたっぷり取れますが、できるだけたくさんの野菜を取りたいと種類を増やしすぎてしまうと、野菜同士の味がなじまず、強いくせが出てしまいます。
使用する野菜を三種類程度に抑えると、野菜嫌いでも飲みやすいスムージーを作ることができます。
また、ごく少量だけフルーツを使うというのも効果的な方法。
たとえばグレープフルーツなど酸味がしっかりあるフルーツは緑の野菜を飲みやすくしてくれます。
また、甘味と香りのあるバナナを加えても飲みやすいスムージーを作ることができます。
さらに意外におすすめなのがアボカド。
アボカドはリノール酸など良質な脂質を含んだ食品ですが、スムージーに入れると全体をマイルドにまとめてくれます。
7.スムージーダイエットの注意点
このように非常にダイエット効果の高いスムージーですが、スムージーダイエットを行うときには注意したいポイントもあります。
まずスムージーは栄養豊富なドリンクですが、それだけですべての栄養が足りているというわけではありません。
特に不足しがちなのがたんぱく質。
たんぱく質が不足すると、筋肉が落ちて代謝が下がり、太りやすい体質になってしまいます。
そのため、過度にスムージーを普通の食事と置き換えず、食事では高たんぱく低脂肪を心がけましょう。
また、プロテインなどでたんぱく質を補給するのもよいでしょう。
さらに、スムージーの飲みすぎには要注意です。
特にフルーツを使っている場合、オーバーカロリーになることもあるため、飲みすぎには注意しましょう。
まとめ
スムージーダイエットは簡単で成功率の高いダイエットです。
といっても、スムージーだけではなく適度な運動も心がけましょう。
また、短期間でダイエットしようと考えず、ある程度の期間を取って、緩やかに体重を減らしていくのがおすすめです。
T.Ttally
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