「眼が疲れる」ことの原因は、眼に無理な行動を強いること。
では、どんな行動が、眼に無理をさせることになるのでしょう。
眼科ナースのアドバイスに、ちょっと耳を傾けてみませんか?
1.眼鏡やコンタクトが問題!?
1-1.眼鏡やコンタクトの度数があってない可能性はないか?
眼鏡やコンタクトレンズなどを使用している人に質問です。
その眼鏡やコンタクトレンズは、眼科できちんと視力を測定して作ったものですか?
もし、測定後に作成した眼鏡であっても、定期検査を受けずに、そのまま何年も使用し続けたりしていないでしょうか。
年齢にもよりますが、近視は進行し続ける可能性がありますし、遠視がある人なら、眼鏡を使用することによって、もとからあった遠視が表面に現れてきて、よりいっそう、強い度数の眼鏡が必要になる場合もあります。
同じ眼鏡やコンタクトレンズをずっと使い続ければいいという考え方は、眼の健康にとっては非常に危険。
それがあなたの目を疲れさせる主要な原因かもしれません。
(関連記事→目の疲れでお悩みの人へ!いますぐできる解消方法から内側から効く食材まで)
1-2.よく見える眼鏡、コンタクトが快適だとは限らない。見え方だけを追求してないか?
眼科で視力検査をする際には、もっとも見えやすいレンズを入れて、その患者さんの最良の視力を測定します。
その方の眼の見える力が、どれだけあるか調べるためですね。
しかし、このもっとも見えるレンズを、そのまま眼鏡やコンタクトにすれば、快適なのかというと、そうではありません。
度数がきつすぎて、くらくらしたり、頭が痛くなることもありますし、例え、度数はあっていたとしても、左右の度数の差が強すぎたり、乱視の軸が左右で違いすぎたりして、脳が混乱し、眼精疲労を引き起こすこともあります。
ほとんどの眼鏡屋さんではこのことを考慮して、眼鏡を作成してくれますが、コミュニケーション不足や、 眼鏡屋さんのスタッフの経験不足などにより、このような「使用できない眼鏡」ができてしまう事があります。
そのような眼鏡をかけ続けていると、疲れるばかりか気分が悪くなることさえあります。
1-3.眼鏡・コンタクト自体が汚れているのでは?
「汚れくらいで」と思う方、多いでしょうが、忙しい方、ちょっとズボラな方には案外多いケースです。
眼鏡を洗浄して、お渡しすると、ご本人もびっくりされるほど。
心当たりのある方は「眼鏡があわない」とかけるのを辞めてしまったりせずに、一度、きちんと確認してもらってくださいね。
また、コンタクトレンズは、最近使い捨てレンズが主流で、以前ほどひどい汚れのレンズにお目にかかる機会は少なくなりましたが、やはり注意は必要です。
「いいかげんな消毒方法を続けている」「有効期限の切れたレンズを使い続けている」「装用時間を無視して、レンズを入れっぱなしにしている」などという方は、疲れるだけにとどまらず、最悪の場合、眼の病気を引き起こして、視力低下につながる場合も。
レンズの使用方法をきちんと守ることが、基本ですね。
また、ハードレンズの方は、レンズの汚れや傷、劣化に無頓着な方が多い傾向があります。
肉眼ではわかりにくいですが、特殊な器械で拡大してみると、傷だらけの上に、一部が欠けていたりすることも。
定期的に眼科で検診を受けて、レンズ自体も確認してもらいましょう。
メーカーのプランによっては、定期的に新しいレンズに好感してもらえるものもありますので、利用してみるのもいいですね。
1-4.眼鏡の鼻当てやフレームなどが自分にあってないのでは?
ご自身ではわかりにくいのかもしれませんが、眼鏡がずれ落ちて、鼻眼鏡になっていたり、おしゃれを優先して、レンズ自体が小さすぎて、いかにも、見えにくそうだったりするケースもあります。
せっかく、ちゃんとしたレンズで眼鏡を作成しても、これでは台無し。
何度レンズを取り換えても、見えにくさや疲れやすさからは解放されません。
信頼できる眼科や眼鏡屋さんで、相談してみましょう。
2.もしかして老眼?意外と多い、老眼にまつわる眼精疲労!
2-1.老眼とは?
老眼は、何歳くらいから始まるのかご存知ですか?
だいたい40代半ばくらいからはじまるのが一般的なのだそう。
「まだ、はじまってない、自分って若いのかも?」などと得意満面のあなた。
それは、単にあなたの目が「老眼が表面化しにくい」目なのだけかもしれません。
近視のある方にはマイナス(-)の度数の眼鏡が必要になります。
コンタクトレンズを購入する際には、箱に「-1.00」「-2.00」などの記載がありますが、これがレンズの度数です。
数字が大きくなるほど、度数が強いことを示し、近視が強いということになります。
逆に遠視のある方にはプラス(+)の度数の眼鏡が必要。
コンタクトレンズなら「+1.00」「+2.00」などと記載されているはずです。
さらに、老眼のある方に老眼鏡を処方する際にもプラスのレンズを加入します。
100円ショップで老眼鏡を販売していますが、それには(+)のレンズが使用されています。
このことから考えると、例えば「-3.00」の近視の人と、「+3.00」の遠視の人がいたとしたら、近視の方の老眼鏡は「+3.00」加入だとすれば、「0」でいいけど、遠視の方の老眼鏡は「+6.00」必要になるのです。
つまり、近くを見るために、近視に比べて、強い度数の眼鏡が必要になるということ。
ようするに老眼の程度は同じなのだけど、遠視の方は表面化しやすく、近視の方は表面化しにくい。
それだけの違いなのですよね。
2-2.遠視の方の老眼は、若くても発生しやすい
以上の理由から、遠視が強い方の場合、年齢が若くても、老眼の症状が早くからあらわれ、疲れる、見えにくい、頭が痛いなどの症状が現れたりします。
若いうちは眼鏡をかけなくても見える傾向があり、眼鏡のいらない生活に慣れているのに年齢を重ねるにつれ、遠くだけでなく、近くも見えにくくなり、苦労される方が多いようです。
適切な眼鏡を処方してもらい、慣れていく必要性があります。
2-3.近視の方でも、眼鏡やコンタクトで矯正すれば、老眼を強く感じる
近視の方の場合、眼鏡やコンタクトを使用しない状態であれば、老眼は表面化しにくいですが、眼鏡やコンタクトを使用して、遠くが見えるようにすると、やはり老眼が顕著に現れます。
眼鏡だけを使用している場合、眼鏡をはずせば、近くが見えやすいこともありますが、コンタクトだとそうもいかず、コンタクトの上から老眼鏡を使用するという方も。
でも、コンタクトを使用する方というのは、そもそも眼鏡をかけたくない方ですので、いちいちかけるのが面倒だったり、まわりの目が気になる傾向が強いようです。
結局は使用しなくなり、眼精疲労に悩まされるという方も少なくありません。
このような方のために、近視のコンタクトレンズの度数をわざと落としたり、左右の度数に差をつけたりして、近くを見えやすくする方法もあります。
しかし、この方法が、すべての人にあうわけではありませんので、それによって疲れを感じるという方もいらっしゃいます。
2-4.遠近両用メガネをつかいこなせない
遠近両用メガネは昔のように境目のくっきりしたものでは無く、徐々に度数が変化する、表面からは「遠近両用」だとわかりにくいものが主流です。
しかし、これまで眼鏡をかけたことのない方や、眼鏡を使用していてもこのレンズになれない方の場合、「高足を踏むような感じがする」「気分が悪くなる」などと訴えられる方も少なくありません。
また、「遠近両用」の意味を理解せずに、この眼鏡をかけたまま、パソコンと書類などのいわゆる「中近」の距離を見続けていると、
当然、見えにくいし、疲れを増す原因にもなります。
若い頃のように、すべてクリアにみえるという生活は困難ですので、見る距離に応じて眼鏡を使い分ける必要が出てきます。
まとめ
眼精疲労をなくすポイントは、「適切な眼鏡やコンタクトの使用」と「老眼に対する適切な対応」の2点だと考えられます。
たかが目の疲れだと放置しておくと、全身の不調にもつながりますので、早急に対応をされることをおススメします。
眼鏡一つで、快適な毎日を手に入れた方々もたくさんみてきましたので、ぜひ信頼できる施設で、相談してみてくださいね。
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