薬の服用や食事療法が必要な痛風。
いったん痛風になると、一生尿酸値コントロールを行わなわなければなりません。
高血圧や糖尿病、動脈硬化や心筋梗塞などの病気を合併することもあります。
今回は、痛風を予防する7つの方法をご紹介します。
実践して予防を心がけましょう。
1.痛風にならないための予防法とは?
生活習慣病として捉えるようになっている痛風。
特に、大切なのは尿酸値を上昇させないことです。
(人気記事→筋トレで尿酸値が減る!?痛風だって筋トレは可能なんです!)
痛風は過剰に蓄積された尿酸が結晶化することによって発症するからです。
痛風の予防法は食事と生活習慣の改善です。
7つのポイントをチェックしましょう。
1-1.食べ過ぎない
もともと、痛風患者に多い大食の美食家。
食欲旺盛で美味しいものが大好きな傾向があるでしょう。
高脂肪・高タンパク・高カロリーの食事は肥満になってしまいます。
内臓脂肪がたまると、尿酸値も上昇することに。
特に、動物性タンパク質を摂り過ぎないようにしましょう。
尿酸の原料となるプリン体は肉や魚介に多く含まれています。
また、尿を酸性化してしまいます。
牛・豚・鶏の内臓、魚の干物や塩蔵品は控えめに。
その他、プリン体が多く含まれている食品に注意しましょう。
高エネルギーのバターやラードが含まれている食品も摂り過ぎないようにします。
少しでも残すように心がけたり、食べ過ぎたら次の食事をすぐに調整することができます。
特に、プリン体は水溶性で溶け出しますので、肉類のスープや煮汁は残した方が良いでしょう。
野菜や海藻類に含まれているカリウムは余分な尿酸を排泄します。
他にも大豆やきのこ類、いも類などがあります。
痛風になりやすい人が不足しがちなビタミンやミネラル、食物繊維が豊富ですから積極的に摂りましょう。
野菜中心の低脂肪・低エネルギーの食事がオススメです。
1-2.飲み過ぎない
体内で尿酸を作り出したり、尿酸の排泄を滞らせるアルコール。
プリン体が多く含まれているビールに限らず、アルコールは摂り過ぎないようにしましょう。
一気飲みやアルコールのチャンポンなど、量が分からなくなる飲み方は避けましょう。
おつまみも高プリン体の珍味などは控えて、野菜を使った和食料理を選ぶことができます。
また、お酒を飲んだ後に食べたくなるお茶漬けやラーメンなどもやめた方が良いでしょう。
1-3.良い食習慣を保つ
仕事で忙しい30代。
朝食や昼食を食べる時間がなくて、一食抜いてしまうという人も多いようです。
空腹時間が長いほど、次の食事をたくさん食べてしまうため、エネルギー過多になってしまいます。
実際、長時間空腹が続いた後に食事をすると肥満の原因に。
血糖値が急上昇してインスリンも過剰に分泌され、皮下脂肪の合成が促進されるからです。
しかも、エネルギー源になる脂質や糖質を摂ってしまいがちに。
手っ取り早くお腹を満たせるおにぎりや菓子パンは控えた方が良いでしょう。
できるだけ、一日3食決まった時間に摂るようにします。
特に、残業など夜遅くまで仕事をしている人に多い夜食症候群。
仕事の緊張が解けると食欲が湧いて過食してしまこともあります。
夜遅くに摂る食事は体内に蓄積されて、皮下脂肪が増えてしまうでしょう。
就寝2〜3時間前からは食べないようにしましょう。
1-4.運動をする
痛風の予防になるのは有酸素運動です。
ウォーキングやジョギング、水泳やサイクリングなど、時間をかけてゆっくりしたペースで行いましょう。
(おすすめ記事→働く男性におすすめ!自転車通勤ダイエット!)
有効な有酸素運動は週に3日以上、一回30分程度と言われています。
手軽に楽しくできる無理のない運動を見つけましょう。
運動前や運動中はしっかりと水分補給を忘れずに行ってください。
気軽にできるちょっとした運動を6つ紹介します。
1.通勤時間を利用したウォーキング
2.電車やバスで座っている時にかかとを上げ下げする
3.電車やバスでつり革につかまっている時につま先立ちをする
4.仕事中、座っている時に膝を上げ下げする
5.エスカレーターやエレベーターを避けて階段を使う
6.家で寝転がってテレビを見ている時に足を上げ下げする
1-5.水をたくさん飲む
痛風の予防は十分な水分が必要です。
尿量が多いと排泄が促される尿酸。
尿酸が薄まるなら尿路結石もできにくくなります。
目標は一日2ℓ。
こまめに補給します。
特に尿酸値が高い場合、尿量を多くするために水分をたっぷり摂りましょう。
エネルギー過多になってしまうスポーツドリンクや甘い清涼飲料水などではなく、ミネラルウォーターを飲みましょう。
ただし、軟水を選んでください。
ミネラル分が多い硬水は尿路結石の原因になる可能性があります。
また、重い腎臓病や心臓病を患っている人は医師の指示に従いましょう。
1-6.ストレスをためない
ストレスが強くかかった時によく発症する痛風。
特に、精力的で活動的、仕事をバリバリとこなす人に多いでしょう。
残業続きで過労気味だったり、心配事が重なってしまうとストレスもたまってしまいます。
たまったストレスを発散させるために暴飲暴食になってしまうこともあります。
イライラや憂鬱感が続いたり、いつもよりもお酒の量が増えたり、一晩眠っても疲労感がなくならない時は無理をしないようにしましょう。
リラックスした心地よい時間を取り分けましょう。
気持ちの良い音楽を聞いたり、森林浴を楽しんだり、少しぬるめのお風呂にゆっくり入ることもできます。
ゆったりとした気分で時間を過ごしてストレスを解消しましょう。
1-7.尿酸値の管理を行う
痛風の予防は尿酸値を正常値に維持することも含まれます。
詳しくご紹介します。
2.自分の尿酸値を知っておく理由とは?
痛風はたまって関節に付着した尿酸塩が急性関節炎を起こした状態です。
痛風発作を起こさないために尿酸値の管理を行いましょう。
通常、血液中の尿酸値は6mg/dl。
高尿酸血症は7mg/dl以上。
つまり、尿酸値が7mg/dlを超えたら注意が必要です。
まず、自分の尿酸値がどれくらいかを知りましょう。
それから、尿酸値に合わせた対策を行います。
3.自分で尿酸値をチェックする4つのポイントとは?
尿酸値が気になる人のチェックポイントがあります。
3-1.腎臓病があるかどうか
ある場合は腎臓専門医に任せましょう。
ない場合は②のチェックポイントへ。
3-2.既往歴を含めて尿路結石があるかどうか
ある場合は泌尿器科にもかかりましょう。
ない場合は③のチェックポイントへ。
3-3.BMIが25以上の過体重かどうか
あてはまる場合は有酸素運動で生活習慣の改善が必要です。
体重2kgくらい、ウエスト2.5㎝の減少を目指します。
あてはまらない場合は④のチェックポイントへ。
3-4.ウエストのサイズが、男性は85㎝以上・女性は90㎝以上かどうか
あてはまる場合は尿酸値のコントロール対策を行います。
尿酸値が高い人の多くが併発している生活習慣病。
尿酸値が増えて、お腹まわりもきつくなっていたら要注意です。
4.尿酸値に合わせた3つの対策とは?
尿酸値の対策を行う場合、目標は痛風発作や結石の危険が少ない6.0mg/dlです。
対策は3つあります。
1.運動を行って食事に気を付け、生活習慣を改善する。
2.たっぷりの水分を摂ることや、飲酒を減らして食事内容に気を付けて尿の酸性化を防ぐ。
3.尿酸値を下げる薬を使う。
4-1.対策に合わせた3つの尿酸値の基準値とは?
1.尿酸値7.0mg/dl以上で8.0mg/dl未満の場合、対策1・2を行う。
2.尿酸値8.0mg/dl以上で9.0mg/dl未満の場合、対策1・2・3を行う。
痛風発作や尿路結石の既往歴、家族歴があるなら、早めに尿酸値を下げる薬を使います。
3.尿酸値9.0mg/dl以上の場合、対策1・2・3を行う。
痛風発作が起こりやすいため、尿酸値を下げる薬を使います。
〈まとめ〉
肥満などの生活習慣病にならないことが予防につながる痛風。
ただし、ひとつ大きく違う点は水分をたっぷり摂ることです。
また、痛風が発症する前に兆候を知ることができる尿酸値。
定期検査などでチェックしましょう。
HANA
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