あせもには強いかゆみが伴うので、かゆみを抑えきれずにかいてしまいがちです。
早めに薬を塗ることで、とびひなどの二次感染を防ぐことができます。
薬はいろんな種類があり、配合されている成分やタイプが違います。
症状に合わせて適切な薬を選びましょう。
今回は、あせもに効果的な薬のご紹介をします。
1.でき始めのあせもに効果的な薬とは?
1-1.第3類医薬品 ユースキン あせもクリーム
(クリームタイプ)
かゆみを抑えるジフェンヒドラミンとクロタミトンがかゆみをしっかり止めてくれます。
皮膚を保湿する働きのあるももの葉エキスやアロエエキス、しその葉エキスを配合しています。
(人気記事→あせもは食べ物で予防できる!?ゴボウ、青魚やビタミンA、C、Eが鍵)
かぶれやかゆみ、湿疹や皮膚炎、ただれやじんましんにも効果があります。
ふわっとのびがよく塗ったときのベタつきもありません。
肌に優しく無香料・無着色。
ステロイド剤は配合されていません。
1-2.第3類医薬品 メンソレータム ケアセモ
(クリームタイプ・メントール配合で爽快感)
かゆみをすばやく鎮めるジフェンヒドラミンやクロタミトン、赤みや炎症を抑えるグリチルリチン酸二カリウムが配合されています。
イソプロピルメチルフェノールが雑菌を殺菌して増殖を抑えます。
血行を促して患部の修復を促進するトコフェロール酢酸エステル、爽やかな清涼成分l-メントールも配合されています。
かゆみやかぶれ、湿疹や皮ふ炎、ただれやじんましん、虫さされやしもやけにも効きます。
肌になじみやすく、のばしやすいでしょう。
さらっとした使用感で白残りしません。
肌に優しく無香料・無着色。
ステロイド剤は含まれていません。
2.かゆみが強く、擦れて痛がゆくなったあせもに効果的な薬とは?
2-1.第3類医薬品 ユースキン あせもパウダークリーム
(クリームタイプ・パウダー入りでさらさら感)
かゆみを止めるジフェンヒドラミンや炎症を抑えるグリチルレチン酸、菌の繁殖を抑えて症状の悪化を防ぐイソプロピルメチルフェノール、収れん・乾燥作用で患部の治りを早める酸化亜鉛が配合されています。
皮膚にうるおいを与えつつ、菌の繁殖を抑えてくれます。
また炎症やかゆみ、皮疹が起きている患部を保護して治りを早めてくれます。
さらさらパウダーを配合しており白残りしません。
のびがよくさらっとしています。
ステロイド剤は配合されていません。
2-2.第2類医薬品 アセモアa パウダージェル
(ジェルタイプ・パウダー入りでさらさら感)
かゆみをすばやく鎮めるジフェンヒドラミンや局所麻酔作用のある成分のリドカインが配合されています。
雑菌を殺菌する成分のイソプロピルメチルフェノールで悪化を防ぎます。
基材に配合されているパウダーが汗を吸収して患部をさらさらにしてくれます。
かゆみやただれ、かぶれやじんましん、皮ふ炎や湿疹、虫さされやしもやけにも効果があります。
べたつきもなく白残りしません。
肌に優しく無香料・無着色。
ステロイド剤は配合されていません。
2-3.第2類医薬品 アセモアa パウダースプレー
(スプレータイプ・パウダー入りでさらさら感)
有効成分のジフェンヒドラミンがかゆみの発生を抑えて、リドカインの局所麻酔作用がかゆみを和らげてくれます。
またベンゼトニウム塩化物が雑菌を殺菌して化膿を防止します。
酸化亜鉛配合で患部を乾燥させ、治りを早めてくれます。
ただれやかぶれ、じんましんやかゆみ、皮ふ炎や湿疹、虫さされにも効きます。
吸湿性に優れたパウダーでさらさらの使用感。
横向きにして使用できませんが、手を汚さないスプレー式で衛生的です。
肌に優しく無香料・無着色。
ステロイド剤は配合されていません。
2-4.第3類医薬品 アセモスチール
(軟膏タイプ・パウダー入りでさらさら感)
軟膏に加えてパウダーが入っているタイプです。
かゆみを抑えるジフェンヒドラミンやアミノ安息香酸エチル、皮膚を保護して炎症を抑える酸化亜鉛が配合されています。
ただれやかぶれ、かゆみや皮ふ炎、じんましんにも効果があります。
バレイショデンプンを32%、酸化亜鉛を32%配合しているため、パウダー状でさらさらの使用感。
患部の湿潤を乾燥させて早く治してくれます。
3.でき始めからかきむしったあせもに効きやすい薬とは?
3-1.第2類医薬品 あせもローション 桃の葉の薬
(液体タイプ・生薬配合で天然由来)
7つの有効成分とユーカリ油が配合された植物性のローションで、主成分は桃の葉とキョウニンです。
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昔、夏の暑い時期にあせもに効果のある乾燥させた桃の葉を湯船に入れて入浴する「桃の葉の行水療法」と呼ばれる民間伝承をもとに昭和24年開発されました。
かゆみや虫さされ、にきびや吹き出物、カミソリ負けなどにも効きます。
皮膚に塗るときはコットンを使用するとべたつき感がなくなります。
低刺激で子どもから大人まで、敏感肌でも使用できます。
3-2.第2類医薬品 タクトローション
(液体タイプ・広範囲に使いやすい)
炎症を鎮めるグリチルリチン酸二カリウムや抗ヒスタミン作用のある塩酸ジフェンヒドラミン、局所麻酔作用のあるテシット・デシチンが配合されています。
また、患部の治りを早めるアラントインや殺菌作用のあるイソプロピルメチルフェノールも働きます。
かゆみや皮ふ炎、虫さされやじんましん、湿疹やかぶれ、ただれにも効果があります。
液体タイプでべとつかずさっぱりとした使用感。
赤ちゃんからお年寄りまで使用できます。
ステロイド剤は配合されていません。
3-3.第2類医薬品 メンタームぺンソールA
(スプレータイプ・皮膚にしみない)
ミストでシュッとすばやく使うことができます。
腰や背中など塗りにくい部位でも、逆さまにして噴射できます。
かゆみを抑えるジフェンヒドラミン塩酸塩やジブカイン塩酸塩、炎症を抑えるグリチルリチン酸二カリウム、殺菌作用のあるベンゼトニウム塩化物も配合されています。
アルコール・メントール・カンフルは配合されていないため、皮膚にしみません。
さらっとした使用感で、白く残りません。
無香料・無着色です。
3-4.第2類医薬品 タクトホワイト
(擦剤タイプ・リニメント剤配合で清涼感)
優れた冷却作用とリニメント剤配合で清涼感があります。
擦剤と呼ばれる粉と水分が混ざり合うタイプです。
塗った後乾くと白く粉っぽさが残りますが、水で流すとすぐ落ちます。
かゆみやかぶれを抑えるジフェンヒドラミン・dl-塩酸メチルエフェドリン・リドカインが配合されています。
炎症を鎮めるグリチルリチン酸二カリウムや細菌の悪化を防ぐイソプロピルメチルフェノール、収れん作用と分泌物の吸着によって患部の乾燥を早める酸化亜鉛も配合。
ステロイド剤は配合されていません。
3-5.第2類医薬品 ヒフカa
(液体タイプ・天然成分配合)
50年以上のロングセラー。
天然成分のあんず抽出物を配合しており、皮膚にやさしく敏感な皮膚の人も安心して使うことができます。
かゆみや湿疹、ただれや皮膚炎、じんましんやかぶれにも効果があります。
べたつかず、乾きも早くてさらっとした使用感。
液体タイプでのびがよく、肌にムラなくつきます。
赤ちゃんからお年寄りまで使うことができます。
抗ヒスタミンやステロイド剤は配合されていません。
3-6.第3類医薬品 ポリベビー
(軟膏タイプ・天然成分配合)
おむつかぶれなど赤ちゃんから使えますが、大人にもオススメのあせもの薬です。
天然素材のなたね油やサラシミツロウ、皮膚の炎症を緩和するビタミンAやd2、酸化亜鉛が配合されています。
抗ヒスタミン剤のジフェンヒドラミンはかゆみを鎮めますし、トリクロロカルバニリドは殺菌剤として細菌からの感染を防いでくれます。
ステロイド剤は配合されていません。
4.あせもの薬の注意点とは?
4-1.ベビーパウダーの使用は避ける
昔はよくあせもに使われていた粉末状のベビーパウダー。
くびれた部分にたまったり、汗と混じって皮膚にくっつき、炎症を起こしやすくなります。
特に長期間つけておくと、パウダーの下に皮脂と汗がたまって、細菌やカビが繁殖してしまいます。
皮膚科医もパウダーの使用については否定的です。
4-2.医薬品の使用方法に注意する
医薬品は製品説明書に記載されている注意事項を守って使用します。
以下のような場合は特に注意してください。
他の病気で医師による治療を受けている
以前服用した薬でアレルギー症状などを起こしたことがある
湿潤やただれがひどい
抹消血行障害などがある
5〜6日間使用しても症状が良くならない
気になる点は使用する前に医師や薬剤師、登録販売者などに相談してください。
まとめ
あせもに対する薬は症状によって使い分けましょう。
最もよく効くのはステロイド軟膏ですが、軽いかゆみであれば非ステロイド性の塗り薬でも十分効果があります。
ただし、患部を掻きこわして症状が悪化し、化膿した場合はすぐに皮膚科を受診した方が良いでしょう。
HANA
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