世の中にストレスの原因はありふれていると思います。
特に働いている男性は多くの人と会ったり仕事をしたりする機会が多くなるので、ストレスの原因の多くが「対人」に関係してくることが多くなります。
今回は、少し極論になりますが、ストレスマネジメントを鈍感力を中心に解説します。
ストレスは万病の元
癌治療にお笑いを取り入れているという話を聞いたことがあると思います。
笑っているとナチュラルキラー細胞が増加して免疫が上がるという話です。
逆に気持ちが落ち込んでいると免疫が弱くなります。
ストレスが溜まると「気晴らしに一杯飲もうか」と酒にも走りやすいですし、食べてストレスを解消しようとしたり、逆に食欲が落ちたりと、睡眠不足になったりと生活習慣の乱れが生じます。
このように生活習慣病の原因を生み出していくことにつながりますね。
また、免疫機能が落ちているなら感染症にかかりやすいのも当然です。
鈍感力
「鈍感力」という言葉、近頃は忘れられているかもしれません。
仕事でストレス家庭でもストレス、強そうに見せてはいるが実は繊細な男心、なかなか大変です。
だからこそ、この「鈍感力」を身につけたいものです。
しかし、どうすれば鈍感力は身につくのでしょう。
「何事にも動じないぞ!」と気合を入れればよいでしょうか。
何だかもっとストレスが溜まりそうですね。
下手をすると、やせ我慢して鈍感なふりをしているだけになりそうです。
ストレスの原因は世の中にありふれている
ストレスを感じるのは、こんな場面でしょう。
・仕事でいろいろ気を使う
・言いたい事も言ってはいけない
・職場で上司や部下、同僚とのもめごと
・社内での競争もある
・ノルマを達成しないといけない
・家庭では子供とうまく行かない
・家での扱いに不満
・妻が何かとうるさい
実にたくさんのストレスの種がありますが、そのほとんどが人間との関わりに端を発しています。
しかし、人間と関わらず無人島で暮らすわけにも行かないわけで、ストレスの種から逃れることは出来そうにもありません。
また、そのストレスの種を消し去ってしまおうとすると、別の軋轢を生み出すことになります。
何かと小うるさい上司がストレスの種だからといって「黙っていろ!馬鹿野郎!」と言うと、もっと大変なストレスの種を生み出すことになるでしょう。
出来ることは一つ、ストレスの種を育てないことです。
ストレスの種から芽が出て枝が伸びて、立派なストレスの花が咲かないように、種は『種のままで置いておく』ことですね。
捉え方を変えてみる
さほど意識はしていないつもりでも、心のどこかで気にしてしまっているものがあります。
それは自分の立場や地位、「あいつより俺は下に見られているのか?」などという気持ちです。
他にも「好かれているか?嫌われているか?」など、他の人が自分をどう評価しているのかで一喜一憂してしまうものです。
尊敬されたらうれしくなって、馬鹿にされたら腹が立って、好きだと言われたら、嫌いだと言われたら…、考えてみればそんなことがストレスの種だったりします。
つまり、社会的な評価に振り回されているわけです。
それが利益に直結するような社会的評価なら、意味のあるものですが、せまい社内でちまちまとした社会的評価があったとしても、1円も賞金はもらえません。
論理的に考えれば、大きな利益のない社会的評価は、あってもなくても同じということになります。
いつも、小うるさく『嫌味を言う』上司も、小うるさく『褒めてくれる』上司も、論理的には同じです。
しかし、たとえ論理的には同じでも気分が違います、捉え方次第ですね。
人間は動物だ
「この世の中」と表現するとき、暗黙のうちに『人間だけの世界』を想定していませんか。
ふと改めて考えてみれば、私たちは人間を特別だと思っていることに気がつきます。
人間は人間社会を形成して人間の世界で生きていると思っています。
でも実態はすべての動植物と関わって生きています。
サメに襲われて死んだ人がいます。トラやライオンに襲われて死んだ人がいます。
私たちも豚や牛や鶏を殺して食べています。
これが現実の社会です。
それと比べて、人間が人間を評価することの大半は、ただの音声に過ぎません。
「音波を発しているだけで実害がない」
私たちが生きている動植物の世界ではその程度の事です。
たとえば、小うるさい上司がネチネチと嫌味を言ったとしましょう。
「その上司は声帯を震わせて空気を振動させている、それは動物がよくやることだ。」というのが実態です。
そう考えると、言葉はただの音にすぎません。
まとめ
少し極端ですが、
「また上司がうるさいな。まあ動物だから植物と違ってよく音を発するものだ。」
こんなふうに心の中で考えておくと、「また嫌味か鬱陶しい」と内容を聞くのではなく「何か音声が聞こえる」と聞くだけで、ずいぶん気楽になります。
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