辛い頭痛、鎮痛剤でとりあえずなんとかしていませんか?
頭痛にはいくつか種類があります。
痛みの「種類」と「原因」を把握して、的確に対処することで症状を緩和することができます。
今回は「頭痛」についてご紹介します。
1.頭痛が起きる原因
まず一概に頭痛と言っても頭のどこが痛いのかわからければ対処のしようがありません。
一般的に頭痛と呼ばれる症状のほとんどは頭蓋骨の外側で起きています。
頭蓋骨の内側にある脳細胞自体が痛みを発することはないからです。
しかし腫瘍などにより頭蓋骨内の圧力が高まり、頭蓋骨の内側で痛みが発生する場合は命に関わる可能性もあります。
日常生活に支障をきたす程の意識の混濁などが見られる場合は、専門医による精密検査をしましょう。
また、頭蓋骨の外側で起こる痛みについても、怪我や手術により神経を圧迫した状態となり、痛みを引き起こすこともあります。
神経は顔面から頭部側面に細かく張り巡らされており、直接の患部と痛みを感じる位置が異なる場合もあります。
神経は些細なダメージや圧迫によっても大きな痛みを発生させるものです。
過去に頭部や首の怪我、治療などを行った経緯があるようでしたら、今一度検査をし直すことで原因が発覚することもあります。
2.頭痛の種類と対処方法
次に一般的と言われる頭蓋骨の外側で起こる痛みについてですが、大きく分けて二種類あります。
一つは脳の神経への刺激により起こるもので「偏頭痛」「後頭神経痛」「三叉神経痛」と呼ばれ、ストレスやホルモンバランス、ビタミン不足などによるものです。
もう一つは頭の周りの筋肉が緊張して痛みを起こす「緊張型頭痛」で、首や肩のこり、眼精疲労といった血流の悪化に伴い滞った老廃物によるものです。
2-1.ストレスやホルモンバランス、ビタミン不足などによる頭痛の原因と症状
ストレスやホルモンバランス、ビタミン不足などによる頭痛は「偏頭痛」「後頭神経痛」「三叉神経痛」などがあげられます。
自律神経の乱れや極度の緊張、ホルモンバランス、脳への栄養不足などによりに脳の血行が乱れ、脳神経を圧迫することによって起こります。
睡眠不足などにより生活のリズムが乱れ、活動時に働く交感神経と休息時に働く副交感神経がうまく切り替わることが出来なくなり、または緊張による血管の拡張、栄養不足などによる低血糖や血行不良による自律神経の乱れによって起こります。
アルコールなど特定の食品が自律神経の乱れに繋がることもあります。
また月経などのホルモンバランスの乱れも頭痛の原因となります。
症状は鼓動や脈拍が打つのに合わせて現れるズキズキとした痛みや、頭部の片側に痛みを感じます。
まためまいや吐き気、悪寒などを引き起こすこともあります。
2-2.対処法
まずは痛みの原因となっているものを避けることです。
とは言うものの、頭痛とは避けられないが故に発生してしまうものです。
自律神経を整える為には規則正しい生活が何よりですが、そうもいかない場合は「眠る際には部屋を暗くする」リラックスして就寝体制に入れるように(副交感神経に切り替わるように)「ゆっくり湯船に浸かる」「ストレッチやアロマなどリラックス効果のあるものを活用する」など自分の生活スタイルにあったものを取り入れることで変わって来ることでしょう。
無理に生活リズムを変えようとして逆にストレスを溜めないように、一つでも出来ることを続けていくことです。
それでも発生してしまった痛みに対しては、「落ち着いて呼吸を整える」「患部を冷やす」など血流を正常に戻すことが効果的です。
また、栄養不足には炭水化物、ホルモンバランスの乱れには大豆イソフラボン、血流の安定にはマグネシウム、神経の働きの安定にはビタミンB群など、日頃から気にかけて摂取するようにすると良いでしょう。
ただし過剰に摂取したからといって症状がすぐに改善するものではなく、バランス良く継続的に摂取することで安定した体内環境を作り、維持していくことを心がけましょう。
2-3.首こり肩こり眼精疲労などによる頭痛の原因と症状
首こり肩こり眼精疲労などによる頭痛は「緊張型頭痛」で、首や肩の筋肉が緊張し血流が悪くなることで筋繊維に老廃物が溜まり周辺の神経を刺激したり、眼からの視神経への刺激によって起こります。
長時間同じ姿勢で作業を行う仕事や長時間ディスプレイに向かう仕事であったり、最近ではスマートフォンなどのモバイルに向かう動作により起こる「スマホ首」「テキストネック」と呼ばれる反復ストレス障害(同じ動作を繰り返し行うことによって起こる障害)や「ストレートネック」という無理な姿勢により頸椎のカーブがなくなってしまう状態などでも頭痛に繋がります。
また眼精疲労など朝はなんともなくとも、倦怠感により痛みが発生することもあります。
症状は首の後ろから後頭部、そして頭全体に広がる圧迫感のある痛みで、頭部を外側から締め付けられているように感じます。
特に眼精疲労の場合は視神経の集まる後頭部の下の首に近い辺りに強い痛みを感じます。
また疲労の蓄積による悪化や慢性化する場合もあります。
2-4.対処法
まずは長時間同じ姿勢での作業を避けることです。
といっても生活習慣や仕事の流れなどは簡単には変えられないものです。
しかし常に意識を持つことで、ふとした時に頭を下に向けて首の後ろを伸ばすなど、少しでも行うことで変わってくるはずです。
そして血行を良くする為にストレッチ、マッサージ、温める、というものですが、ストレスの緩和も考え自分にあったリラックスして行えるものを持続的に行うことです。
一度の効果は一時的なもので、痛みがない時もしくは出る前に無理なく続けて習慣化する事で体質を改善し痛みが起こらない身体作りを心がけましょう。
眼精疲労の場合はドライアイや強い紫外線も視神経への刺激となりますので、乾きを感じる前の定期的な点眼薬の投与や、外出時に眼の保護になるようなサンクラスや日傘も効果的です。
また、骨格の歪みから筋肉を酷使している場合もありますので整体などで自分の状態を確認してみるのも良いでしょう。
まとめ
「頭痛」は複合的な要因によって起こることが多く、一つの対処法では改善されないこともあるかと思いますが、ストレスを溜めず意識が開放的になるよう、焦らずそれぞれにあった方法を見つけて続けて行けると良いでしょう。
寄稿者
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