よく頭に汗をかく人は、こんなことに悩んでいませんか?
・せっかくセットした髪の毛がペタンコになってしまう
・朝起きると枕がびしょびしょで洗濯が大変
・一人だけダラダラ汗をかいていて恥ずかしい
こんな不快症状が表れるほど頭に汗をかいてしまう人は、もしかしたら重大な病気が隠れているかもしれません。
頭の汗から考えられる3つの病気についてご紹介します。
1.自律神経失調症
1-1.自律神経失調症とはどんな病気?
自律神経とは心拍や消化、呼吸などの人間の意志とは関係なく稼働している部分を管理している神経のことです。
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この自律神経は交感神経と副交感神経の2つのことを指し、通常起きている時と寝ている時で入れ替わっています。
人間は頭が働き興奮状態の時には交感神経、逆に睡眠時などのリラックス状態の時には副交感神経を使っているということです。
しかしストレスが多い現代ではこの2つの神経がうまく切り替わらず、自律神経失調症と診断される人が増えているのです。
頭痛や倦怠感などの症状はありませんか?
自律神経の症状には不眠やイライラなど普段の生活では病気だとすぐに気づかない症状も多く、その中に汗かきも含まれます。
1-2.自律神経を整えるには食生活の見直しから
自律神経を整えるには、まず原因の一つであるストレスを取り除くことが大切です。
しかし会社を辞めるわけにもいかず、すぐにストレスを解消するのは難しいですよね。
そこでまずは簡単に始めることができる食生活の見直しから始めましょう。
食べるという動作は自然と副交感神経が稼働している状態にありますし、食べることがストレス発散という方も多いのではないでしょうか。
自律神経失調症の症状を緩和するには、神経の働きを正常に保つビタミンB群をとるのが効果的です。
ビタミンB群は強いストレスが続くと急激に消費されるため適度に補うことが必要です。
ビタミンB群は豚肉やいわしなどに多く含まれています。
他にもホウレンソウやピーマンなどに含まれるビタミンCは、全身の抵抗力を高めてくれる効果があります。
牛乳などに多く含まれるカルシウムは、イライラを抑える効果があります。
忙しくなるとつい、ファーストフードやうどん・そばなどの単品メニューで済ませていませんか?
コンビニで昼食を買う場合もパンや丼ものではなく、幕の内弁当を選んだりサラダをプラスするなどバランスよく食事をとることを心掛けましょう。
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2.若年性更年期障害
2-1.30代でも発症する若年性更年期障害とは?
更年期障害というと女性のものだと思っていませんか?
更年期障害は男性にも起こる病気で、主には50代以降に発症すると言われています。
しかし最近は更年期障害の若年化が進行していると言われています。
男性ホルモンであるテストステロンの分泌量がストレスにより低下してしまい、30代でも更年期障害になってしまう人が増えているのです。
更年期障害の症状の一つに「ホットフラッシュ」というものがあります。
これは気温が高いわけでもないのに、のぼせやほてり、そして大量に汗がでるという症状が表れることです。
男性は女性に比べて緩やかにホルモンが減少するので、更年期障害だと気が付かない人も多くいます。
ましてや30代、40代であればなおさらです。
しかし頭に異常なほど汗が出てしまう人は、更年期障害が始まっている可能性があるのです。
2-2.若年性更年期障害の治療法
男性の更年期障害の対策は、やはり男性ホルモンの分泌を増やすことが大切です。
病院での治療方法のひとつに、男性ホルモン補充療法という治療法があります。
しかしこうの方法は精子の数を減らしてしまうため、30代40代でこれから子供を作りたいと考えている方にはおすすめできません。
このような方には薬や漢方を使った治療法を提案されることが多いようです。
ほかにもストレスが原因の場合は、カウンセラーによる精神的ケアや食事療法などがあります。
食事療法では、牡蠣などに多く含まれる亜鉛が男性ホルモン減少に効果的とされています。
若年性更年期障害は、早めに対処することが早期治療のカギだと言われています。
ただの汗だと軽視せずに気になることがあれば病院で相談してみましょう。
3.頭部多汗症
3-1.頭部多汗症とは?
なかなか病気だと気が付かれずほっとかれてしまうのが特定の部位にだけ大量の汗をかく、局所性多汗症という病気です。
その一つで頭にだけ汗をかいてしまうのが頭部多汗症です。
頭皮やうなじなどから大量に汗が出ている方、もしかしたらただの汗かきではなく病気が潜んでいるかもしれません。
頭部多汗症で汗が大量に出てしまう原因として「精神性発汗」があります。
これが緊張したり興奮したりする場合に発汗する症状です。
頭部多汗症の場合、他の部位に比べて頭部という人の目につきやすい場所に汗をかいてしまいます。
そのため人の目を気にしてより悪化してしまいやすいのです。
3-2.頭部多汗症は病院で治るの?
残念ながら他の部位と異なり、頭部多汗症には完全に治す治療法は見つかっていないのが現状です。
しかし症状を緩和させることはできます。
例えば、周りの目が極度に気になることによる精神性の発汗であれば、精神安定剤の服用や自律神経訓練法などを行い改善していくことができます。
また頭の汗を抑えることができる漢方薬もあります。
東洋医学には同じ病気でも、異なる治療を行うという考え方があります。
漢方は表面上の症状を緩和するのではなく、一人ひとり違う原因を探求しその原因を取り除くことで治療していく医学です。
多汗症の原因は人それぞれなので、漢方の治療があっていると言えるでしょう。
頭の汗が気になって夏場の外出は憂鬱、以前よりいきなり汗をかくようになったという方は病院や漢方の専門家などに一度相談してみるといいかもしれません。
4.これで安心!頭の汗を抑える対策
頭の汗に潜む病気についてご紹介してきました。
これらには生活の改善や医師による病気の治療が必要となってきます。
しかし病気でなくても人目に目立ちやすく、気になるのが頭の汗ですよね。
そんな方におすすめの対策をご紹介します。
4-1.ハッカ油シャンプー
頭の汗や匂いが気になる男性で冷感シャンプーを使うという方も多いのでは?
刺激が強いので爽快感はありますが、実は汗を止める効果は少ないんです。
そこでおすすめなのはシャンプーにハッカ油を入れる方法です。
無添加のシャンプーにハッカ油を2滴ほど垂らし、いつも通りシャンプーをするだけです。
ハッカ油には体感温度を下げる効果があり、汗が大量に出ることを防ぐ効果があります。
また消臭効果もありますので、頭の匂いが気になる人にもおすすめです。
汗に効果のあるハッカ油ですが、大量に使うと頭皮を傷つける原因になりますので容量は守って使ってくださいね。
4-2.汗が出やすい食べ物、出づらい食べ物
汗が気になる人は普段の食事にも気を付けましょう。
唐辛子やスパイスなど刺激の強い食べ物は頭の汗を誘発することになりますので、汗をかきたくない場面では控えるようにしましょう。
またカフェインも発汗を促す効果があるので、コーヒーを毎日飲む人は要注意です。
逆に汗を抑制するには大豆イソフラボンが有効的です。
大豆イソフラボンは大豆製品に多く含まれますので、コーヒーの代わりに豆乳を飲んだり豆腐や納豆などを多くとるように心掛けてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
汗かきは体質だと思っていませんでしたか?
実は頭の汗は大きな病気を知らせるサインかもしれません。
汗をかくだけで病院なんて大げさだと思われるんじゃないか・・と思うかもしれません。
しかし汗から考えられる病気は他にも白血病や糖尿病など様々あるのです。
気になることがあれば、手遅れになる前に行動を起こしましょう。
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