心休まる癒しの動物。おすすめの種類と注意点

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_癒し、動物

動物による癒しの効果はアニマルセラピーとも呼ばれています。

「血圧が下がった」「情緒が安定した」「幸福感が増した」「病状が早く回復した」「生活の質が向上した」など、多くの報告がされています。

特に、癒し効果が高い動物の種類や飼育の注意点など詳しくみてみましょう。

1.動物で癒される理由とは?

もともと人間は、動物が安らいでいる姿を見ると安心するという傾向があります。

例えば、動物が草原の中でゆったりと水を飲んでいると、「近くに敵がいない証拠だ」と感じてホッとしますし、森から急に鳥がバタバタと飛んで行くと、「捕食動物が近くにいるかもしれない」と不安や動揺を感じるものです。

このことは科学的な研究結果でも明らかになっています。

飼い主と愛犬が見つめ合ったり、触れ合ったりして良好なコミュニケーションがとれていると、人間と犬の双方に「オキシトシンホルモン」が分泌され、血中濃度が上がったことが分かりました。

オキシトシンは別名「幸せホルモン」、または「愛情ホルモン」とも呼ばれており、不安感をなくして心が安らぐ作用があります。

このような感情を利用したのがアニマルセラピー。
一般に、セラピーとは薬剤や手術などによらない治療や療法のことで、2種類あります。

一つは、「動物介在療法」と呼ばれるアニマル・アシステッド・セラピー(AAT)。
目的を持って動物を使用するプログラムがあり、医療関係者が関与します。

もう一つは、「動物介在活動」と呼ばれるアニマル・アシステッド・アクティビティ(AAA)。
動物と触れ合うことでストレスを発散させるレクリエーション的な活動で、高齢者や障害者の自発性を促進するためにも広く行われています。

2.癒しの動物が与える効果とは?

動物介在療法や動物介在活動の研究者たちは、ペットが人間に与える良い効果を報告しています。

2-1.生理的・身体的に作用する効果

ペットを飼っている人は飼っていない人よりも、収縮期血圧や血清中性脂肪値が低くなっています。

また、心筋梗塞の後1年間の生存率が高く、心臓発作を起こした人は2度目の発作を起こしにくいという報告もあります。

ペットを世話する高齢者は世話しない高齢者よりも、動物に話しかけて言葉を発する回数が多くなるため、自発性の換気につながるでしょう。

2-2.精神的に作用する効果

ペットをなでるとわずか数秒で、飼い主の気持ちが急速に静まることや、ペットを飼っている人と飼っていない人とでは、精神的ショックを受けた場合、病院への通院回数に大きな違いがあることもわかっています。

また、ペットを飼うことで自尊心や責任感、安心感や喜びを感じますし、「自分が必要とされている」と感じて、ストレスや孤独感が軽減されるでしょう。
(おすすめ記事→30代、40代はうつ病になりやすい!?うつと診断された場合の治療法とは?

ちなみに、子どもであればペットを世話することで、責任感や自立心が高まり、精神的な成長が促されます。

2-3.社会性が改善される効果

ペットが円滑油の働きをして、家族の間の会話が増えます。

散歩でペットを連れている場合、連れてない場合よりもペットを通じて話題が増えますし、知らない人とでも自然にコミュニケーションできて、知り合いの輪が広がるでしょう。

3.癒しの効果がある動物とは?

動物介在療法や動物介在活動で活躍する動物には、数多くの適性検査があります。
例えば、不安定な体勢で抱かれても動じないことや、突然後ろから人がぶつかってきても冷静でいられるなど。

優良なペットでも、その基準に合格するのは難しいといわれています。

しかしながら、そのような基準をクリアしていなくても、ペットを飼うこと自体がすでに十分癒しを与えてセラピー効果を発揮しているでしょう。

4.癒しの動物ベスト3とは?

うさぎやハムスター、リスや小鳥、熱帯魚など数多くの種類があるペット。

アニマルセラピーの観点からすれば、能力や感覚が優れていて、人間との感情交流ができる動物がベストです。
暮らしに彩りをそえて、生活への意欲を出させ、心身の癒しとなるからです。

人間とペットとの関係性からすると1番が犬、2番が猫、3番が馬。
動物の大きさや飼育場所を考えると、飼いやすいのは犬や猫でしょう。

興味深い点として、犬と猫が及ぼす好影響は心理面と生理面のみ。
馬は身体に直接効果がみられるため、馬との接触は心身両面での効果が得られ、「ホースセラピー」と呼ばれています。

4-1.犬の特性とは?

犬は飼い主に忠実です。
自分に餌を与えてくれる人をリーダーと感じ、常に上位者と見て服従し裏切ることはありません。

もし飼い主に歯向かうような行動をとる場合は、飼い主が犬を甘やかしていることや風呂に入った後出会い頭に飼い犬と鉢合わせした時と考えられます。

4-2.猫の特性とは?

猫はさまざまな感覚が鋭敏です。
夜行性で単独生活を好むため、「自分が主人」といった感じでしょう。

家で飼っていても、住んでいる家を中心とした行動圏の範囲があるため、繁殖期以外でも他の猫と遊んだり、ハンティングしたり、コミュニケーションすることがあります。

4-3.馬の特性とは?

馬は性質が温順です。
きわめて感受性が鋭く、記憶力が優れていて、ものの気配をすばやく察知します。

自分に接する人間もすばやく観察して、心理も感じ取ることができます。
人間が優しさと誠実さを持って接すれば、必ず同じように応えてくれるでしょう。

5.ユニークな癒しの動物とは⁉︎

一般的なペットの条件というと、1番は容姿が美しくて可愛らしいこと、2番は鳴き声などがきれいなこと、3番は陽気で愛嬌があって性質が明るいことといわれています。

しかし、ペットショップにはユニークな動物も飼育されていて、購入する人が増えています。

例えば、ハリネズミやジャービル(スナネズミ)、イグアナやエリマキトカゲ、クスクスやワラビー、フェネックやフェレット、プレーリードッグやモモンガなどです。

動物園などでしか見られない珍しい輸入動物もいます。
周囲への迷惑や被害は発生しませんし、隣人に遠慮なく飼うことができるでしょう。

しかし、本来は野生動物で環境のまったく異なる場所で生きていかなければならないため、特に爬虫類などは本来の寿命よりも短くなってしまいます。

6.癒しの動物を飼うときの注意点とは?

6-1.迷惑や被害にならないようにする

飼っている動物が周囲の人へ迷惑や被害にならないようにすることは重要です。
ペットの三大トラブルは、多い順に「屋外での排泄」「鳴き声」「抜け毛」。

他にも、ゴミを荒らされることや噛みつかれるなどのけがをすること、飼っているペットが襲われることもあげられています。
(人気記事→アレルギーが起こりやすい動物は猫!!動物アレルギーの原因と対策

6-2.いつも元気でいられるように世話する

動物がいて初めて成り立つアニマルセラピー。
セラピーに貢献する動物がストレスをためないよう、十分に配慮することは重要です。

動物の様子で日頃と異なる行動や症状が見られたら、すぐにペットショップや動物病院で診てもらいましょう。

7.ペットの死…ペットロスとは?

アメリカではすでに社会現象の一つになっているペットロス。
一緒に楽しい時を過ごして癒されていたペットが突然行方不明になったり、死んだりしてしまうと心身に異常を訴える人が増えています。

7-1.ペットロスの症状とは?

ペットを失った悲しみやショックは予想以上に大きいもの。

立ち直れなくなったり、情緒不安定になったりして、食欲不振や抑うつ状態になることがあります。
中には、自殺することも考えるようになる重症の人も…。

心理学や精神医学の見地からすると、愛するものを失った「対象喪失」といわれています。
打ちひしがれる悲しみや無力感や挫折感、意欲や行動の低下、引きこもりなどの症状があらわれるでしょう。

このようなアイデンティティーの危機は人間誰しも起こりうるものです。

7-2.ペットロスの対処法とは?

この危機を乗り越えるための対処法は、悲しみを悲しみとして十分表現することです。
泣きたい時は思いっきり泣いて、深い悲しみを和らげましょう。

悲しみを避けようとして他のことに熱中したり、事実を認めようとしないのは逆効果。
心身に異常をきたしてしまいます。

一般に、ペットロスを克服するための自助グループ、獣医師や臨床心理士による電話相談などのサポート体制もありますので活用するのも良いですね。

【参考文献】
「愛玩動物 with PET s」/2018年3月号No.260/公益社団法人 日本愛玩動物協会
「ペットは人間のお医者さん」/林良博 著/東京書籍 株式会社
「犬の心理と行動」/水越美奈 著/株式会社 西東社

_癒し、動物

まとめ

ある調査結果によると、安らぎを求めてペットを飼う傾向がとりわけ顕著なのは50歳代。
「寂しさがまぎれる」とコメントしたのも50歳代が最も多かったと報告されています。

震災に見舞われて心に深い傷を負った人たちが、ペットを飼うことで生きる勇気を取り戻したり、入院していた高齢の患者さんたちが犬や猫と交流して、表情が晴れ晴れと生気に満ちあふれたり、動物の癒しの効果は広がっています。

仕事で疲れて家に帰ってきたとき、いつも変わらず迎えてくれる愛らしい動物。
心身を爽やかにしてくれるでしょう。

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HANA

HANA

いろいろな本を読んで役立つ記事をご紹介しています。調べることによって、新しい情報 を取り入れることができて知識の幅が広がります。実際、幾つか試して不調を改善できま した。実感したことですが、健康に良いと思える情報でも、すべての人に効果が出るわけ ではないということ。人それぞれ持っている体質・症状の個人差や生活スタイルの違いな どがありますので、期待していた効果が現れないとしても当然かもしれません。抱える不 調を治したいという思い、諦めないで改善する努力を続けることが大切だと感じました。 健康であれば日々の生活も楽しくなります。「これは自分に合うかもしれない」と思う情 報をぜひ試してみてください。
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