虫歯が痛い!虫歯になりやすい人の特徴とは?

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虫歯、痛い

歯が「痛い」と感じた時には、虫歯はかなり進行しています。

毎日、一生懸命仕事をこなす30〜40代。
時間がなかなかとれず、痛みを我慢してしまい虫歯を悪化させることが少なくありません。

虫歯の痛みや治療費を軽減するために。
ここでは、虫歯ができるメカニズムや原因、効果的な予防方法をご紹介します。

1.虫歯に関係している菌とは?

通常、空気中や人間の体にはいろいろな菌が存在しています。

実は、口の中にもたくさんの菌がいて、善玉菌と悪玉菌合わせて、なんと約400種類。
それらの細菌が数千億も棲みついているのです。

そのうち約7割の菌は、口の中の環境を一定に保つ役割があります。

一般に、虫歯に関係している菌は「ストレプトコッカス・ミュータンス」と「ストレプトコッカス・ソブリヌス」と呼ばれる2種類のグラム陽性球菌です。

2.歯の構造とは?

歯の構造は外側から順番に、エナメル質、象牙質、歯髄となっています。
特に、エナメル質は自然界の中でもダイヤモンドに次ぐ硬さで、とても丈夫です。

しかしながら、エナメル質は主にカルシウムを多く含んでいるため酸に溶かされやすいという特徴もあります。

エナメル質で覆われている歯冠部の表層の内部は多くの有機質でできており、象牙質はやわらかく、中心部には血管や神経があって、歯髄と呼ばれています。
(おすすめ記事→30代から増加!!歯茎が腫れる原因と対処法

3.虫歯ができるメカニズムとは?

虫歯はどのようにしてできるのでしょうか。

通常、食事をすると口の中の菌がさまざまな食べカスを摂取して発酵させ、代謝産物である乳酸などの酸を出します。

その酸が歯の一番外側のエナメル質を溶かしてしまい、虫歯につながります。
このような、歯の表面が溶け出す状態を「脱灰」と言います。

しかしながら、歯にはもともと自己修復機能が備わっているため、唾液の中に含まれる成分が、歯の表面から溶け出したカルシウムやリンなどを取り込んで修復しようとします。

この修復される状態を「再石灰化」と言います。

歯は脱灰と再石灰化を繰り返しながら揺れ動くシーソーのようです。
常に平衡を保とうとしていますが、脱灰が強くなると虫歯が進行してしまいます。

4.虫歯で痛いと感じるときの進行度は?

歯科検診などで歯科医がC1、C2…と言うのを聞くことがありますが、「その判断基準って何?」と思われる人も少なくありません。

虫歯の状態と進行度はどのように関係しているのでしょうか。

4-1.C1とは?

C1は脱灰の程度が軽くて、虫歯がエナメル質にとどまっているものです。
しみたり、痛みを感じたりすることはありません。

しかも、予防を徹底するなら再石灰化が起こり、虫歯の進行が止まったり、治ったりすることもあるでしょう。

通常、虫歯によって生じた欠損部つまり穴は、歯の形態や機能を修復するため、アマルガムやレジン、鋳造してつくった金属インレーなどで埋めますが、これを充塡といいます。

充塡は埋めたところから虫歯が再発しやすいため、C1までは、なるべく充塡を行わないほうが良いと考えられています。

4-2.C2とは?

C2は虫歯が象牙質に達したものです。
軽いうちならしみたりしませんが、深部に達してくると、甘いものや冷たいものを飲んだり食べたりした時にしみるようになります。

さらに虫歯が歯髄に近づくと、冷たいものだけでなく、熱いものまでしみるようになるでしょう。

冷たいものがしみる場合、削って充塡したり、金属冠などをかぶせたりする治療になります。
熱いものがしみるところまで進行すると、歯髄保護処置と呼ばれる特殊な治療をしなければならないでしょう。

しかしながら、C2までは痛みはありません。

4-3.C3とは?

C3は虫歯が歯髄に達したものです。
歯髄が細菌に感染して炎症を起こした状態で、歯の痛みを感じ始めます。

大抵、最初は軽い痛みのため、そのまま放置する人が多いでしょう。
特に、30〜40代は仕事で忙しくて、「治療のための時間がなかなかとれない」「継続して通うのは無理」と思ってしまうことが多いもの。

しかしながら、そのうち激しい痛みになってくるため、どうしても痛みに耐えられなくなって歯医者に行くことになります。

虫歯がここまで進行していると抜髄する、つまり歯の神経を取るという治療になるでしょう。
その後、根管治療が必要になります。

4-4.C4とは?

C3になっていても、治療せずに放置した場合はどうなるのでしょうか。
残念ながら、歯冠部は崩壊して、歯根しか残っていない悲惨な状態です。

こうなってしまうと、細菌が根管と呼ばれる歯根の中心にある穴を通って顎骨に感染し、その部位が腫れ上がるでしょう。
C4は抜歯になるケースが多くなります。

5.虫歯ができやすい人の特徴5つとは?

虫歯ができるメカニズムからすると、虫歯になりやすい人の傾向が分かります。

5-1.歯磨きが十分でない人

30〜40代の働き盛りによくあるケースですが、朝は慌ただしくて歯磨きが十分にできず、昼は仕事場での歯磨きはなんとなく恥ずかしいと感じてそのまま磨かず、夕食は外食で疲れて帰宅、夜寝る前にやっと磨くといった感じです。

歯の汚れがひどくなり、いつも細菌が棲みついている状態になります。

5-2.砂糖の摂取量が多い人

虫歯菌が砂糖を発酵させると、酸がたくさんできてエナメル質を溶かしてしまいます。
甘いお菓子やジュースなどを好む人ほど虫歯にかかりやすいでしょう。

5-3.不規則な食事をする人や間食が多い人

食事の感覚が短ければ短いほど、歯の再石灰化が追いつかなくなります。
仕事などで午前や午後に小腹が空いて、つい食べてしまう人は虫歯になりやすいでしょう。

5-4.やわらかいものばかり食べる人

唾液が分泌されると、歯の脱灰を遅らせることができ、再石灰化を促すことができます。
あまりよく噛まずに食べることができる加工食品などが多い人は、唾液の分泌が十分でないため、虫歯ができやすいでしょう。

5-5.慢性鼻炎で口呼吸する人

いつも口が開いていると、口の中が乾燥しやすくなります。
唾液による再石灰化が進みにくくなるでしょう。
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6.虫歯を予防する3つの方法とは?

6-1.食生活のバランスに注意する

繊維質が多く含まれている野菜や肉類など自然食材をとるようにしましょう。
繊維質が豊富ですと、よく噛んで食べるため、唾液の分泌を促します。

また、自然食材に含まれている栄養素についてですが、細菌はそのままでは分解できないため、虫歯菌の繁殖を抑えることができます。

働き盛りの30〜40代はボリュームのある肉や揚げ物が多くなりがちですが、歯の健康のためには野菜や海藻、小魚や豆類をとることをおすすめします。

6-2.砂糖の摂取をできるだけ少なくする

実は、「日本の砂糖の消費量の推移と虫歯の罹患者率」というグラフがあるのですが、見事に比例しています。

そのグラフでは、戦争があった昭和17年頃から砂糖の消費が減ると、虫歯の罹患者率も低下しています。
一方、戦後の昭和30年以降に再び砂糖の消費が増えると、虫歯の罹患者率も増えています。

甘い洋菓子や菓子パンなどの加工品、炭酸飲料や砂糖入りのコーヒーなどは要注意。

栄養素が口の中の細菌に利用されやすい形で含まれていて、虫歯菌が好んで食べるので控えたほうが良いでしょう。

6-3.食後すぐに歯磨きをする

精製されたり、加工されたりしている食べ物や砂糖が多く使っている食べ物ほど虫歯になりやすいです。
食後の歯磨きで口の中を清潔にしておくことは重要です。

上手な歯磨きのコツがあります。

まず、自分の口にあった歯ブラシを選び、磨き残しがないように磨く順番を決めておきましょう。

毛先を歯にしっかり当てて、歯ブラシは弱い力で細かく前後に動かします。
歯ブラシを歯に当てるときは90度、歯と歯茎の間に当てる時は45度が理想です。

また、歯の表面がヌルヌルしている時は、虫歯菌などさまざまな細菌が共生している歯垢、つまりプラークがついています。
歯ブラシでこすって取り除きましょう。

【参考文献】
「抜かれる前に読め あなたの歯医者は大丈夫?」/谷口悦子 著/本の泉社
「歯で守る健康家族」/丸橋賢 文/株式会社 現代書館
「あなたの医学書 歯周病」/石川烈 著/株式会社 誠文堂新光社
「イラスト版 歯のしくみとケア」/池田孝雄・伊藤学而・井上昌一・亀谷哲也・坂下玲子・渡辺和宏 著/合同出版株式会社

虫歯、痛い

まとめ

外国と比較すると、日本の中高年世代は「虫歯が多い」と言われています。

日本経済のけん引役として、猛烈に働いていた世代。
成長期に食文化が欧米型になり、その後、生活習慣病も増えたため、歯のトラブルが出やすくなりました。

加えて、以前は歯科治療も今のように予防方法が徹底しておらず、「虫歯は削って、詰めて、抜く」が一般的でした。
しかしながら、医療も進み無痛治療も行われ、歯のケアは変化しています

自己メンテナンスをよく行い、虫歯ができたら早めに治療するようにして、自分の歯を大切にしてください。

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HANA

HANA

いろいろな本を読んで役立つ記事をご紹介しています。調べることによって、新しい情報 を取り入れることができて知識の幅が広がります。実際、幾つか試して不調を改善できま した。実感したことですが、健康に良いと思える情報でも、すべての人に効果が出るわけ ではないということ。人それぞれ持っている体質・症状の個人差や生活スタイルの違いな どがありますので、期待していた効果が現れないとしても当然かもしれません。抱える不 調を治したいという思い、諦めないで改善する努力を続けることが大切だと感じました。 健康であれば日々の生活も楽しくなります。「これは自分に合うかもしれない」と思う情 報をぜひ試してみてください。
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