脂肪肝の診断に用いられる数値とは?ALT(GPT)、 AST(GOT)、γ-GTPを分かり易く解説!

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お酒を飲む方は、γ-GTP(ガンマ・ジーティーピー)という言葉は聞いたことがあると思います。
この数値は、脂肪肝の診断にも使われます。

その他に脂肪肝の診断に使われる数値があります。
今回は、血液検査などでよく聞く3つの数値についてご紹介します。

この記事を読んだら、健康診断や人間ドックの結果を再度ご確認ください。
再検査とまではいかないけれど、要注意の場合もあるかもしれませんよ。

1.脂肪肝の診断に用いられる数値とは?

脂肪肝の診断に用いられる数値は、血液検査で検出される①ALT(GPT)、②AST(GOT)③γ-GTP(ガンマ・ジーティーピー)です。
これら血液検査の数値およびCTなどの画像所見と併せて脂肪肝と診断されます。

1.ALT(GPT)

基準値:30 IU/L以下
脂肪肝の疑い:50 IU/L以上
(肝硬変の疑いは100 IU/L以上)

ALT(GPT)は数値が高ければ高いほど肝細胞にダメージが加わっている、ということを示す値です。

ALT(GPT)は主に肝細胞の中に存在する酵素で、栄養素をアミノ酸に変換して身体を動かすためのエネルギーを生産する働きがあります。

しかし肝臓に何らかのダメージが加わって炎症などが生じると、肝細胞は破壊されALT(GPT)は血液中へと流出していきます。
つまり血液検査でALT(GPT)の数値が高く検出されていれば、その分だけ肝細胞の破壊が進行しているということなのです。

2.AST(GOT)

基準値:30 U/L以下
脂肪肝の疑い:50 IU/L以上
(肝硬変の疑いは100 IU/L以上)

AST(GOT)は肝臓、心臓、腎臓の細胞内に多く存在する酵素で、アミノ酸代謝やエネルギー代謝に深く関与します。

ALT(GPT)と同様に肝臓、心臓、腎臓の臓器にダメージが加わるとAST(GOT)は血液中へと流出し、血液検査で高く検出されます。

ALT(GPT)とAST(GOT)の特徴から両方の数値を診ることにより、肝臓へのダメージかどうかを確認することができます。

もし両方の値が高ければ、ALT(GPT)は肝細胞に主に存在するため肝臓に対してダメージが加わっているということが分かります。

一方でALT(GPT)の値が正常でAST(GOT)の値が高ければ、肝細胞が破壊されていたらALT(GPT)が血液中に流出するはずなので肝細胞の破壊が進んでおらず、肝臓以外の心臓もしくは腎臓に対してダメージが加わっているということが分かります。

3.γ-GTP

基準値:50 IU/L以下
脂肪肝の疑い:100 IU/L以上
(肝硬変の疑いは200 IU/L以上)

γ-GTPは肝臓や腎臓などで造られる酵素で解毒作用を有します。
その作用からγ-GTPはアルコールが肝臓に入ってくると大量に造られ、そして血液中へと流出し、検査数値が高くなります。

またγ-GTPは肝細胞や胆管細胞に存在しており、これら細胞がダメージを受けて破壊された場合でも血液中へと流出します。

このようなγ-GTPの特徴から、γ-GTP の数値とALT(GPT)およびAST(GOT)の数値を見比べることで、アルコールによる肝臓へのダメージかどうかを調べることができます。

γ-GTP の数値が肝細胞へのダメージを意味するALT(GPT)およびAST(GOT)の数値より高ければ、γ-GTPは肝細胞に対するダメージだけではなくアルコールに対する反応も示しているため、肝臓へのダメージの原因にアルコールの関与が考えられます。

ただし上述したようにγ-GTPは肝細胞だけれはなく胆管細胞にも存在するため、アルコールを摂取していなくても胆管の疾病があれば数値が高くなります。
γ-GTPが高いからアルコールが原因であると一概には言えず、原因は検査結果を総合的に判断する必要があります。

2.脂肪肝の検査はどうやってするのか?

脂肪肝の検査をしたい場合は病院の内科、もしくは消化器科を受診しましょう。

脂肪肝は毎日3合以上の飲酒でそのリスクが高まるとされています。
また症状は倦怠感や易疲労、食欲不振、吐き気などがあげられます。

このような点に思い当たることがあれば、ためらわず病院を受診しましょう。
脂肪肝は放置しておけば肝硬変まで進行し、肝硬変後の治療は困難とされています。
早期の受診が今後を左右します。

またたとえ思い当たる症状がなかったとしても定期的な受診は大切です。
肝臓は沈黙の臓器と言われ、なかなか自覚症状は現れにくい臓器です。

症状が現れるころには重篤化しているケースもあります。
定期的な検査を行って数値を調べることが理想的です。

3.脂肪肝の数値を改善させるには?

脂肪肝の数値を改善させるには食生活を見直すことが重要となります。

運動量によって必要摂取カロリーは前後しますが、デスクワークをしている男性であれば1日における必要摂取カロリーは2200kcal程度です。
このカロリーを大よその目安として食生活を送るように心がければ、食事による肝臓への脂肪蓄積は避けることができます。

また栄養バランスに気を配ることも大切です。
例えカロリーを守っていても食事で糖質ばかり摂取をしていれば血糖値が高い状態となります。

血液中の糖は消費するエネルギーに対して過剰な状態であれば脂肪として蓄えられる性質があるため、脂肪肝にとっては良くない食事となります。

また近年では食生活の欧米化により脂質が過剰摂取傾向にあると指摘されています。
成人男性であれば約2割が過剰摂取だといわれています。

摂取カロリーに対する各栄養素の良いとされているカロリー比率は炭水化物:タンパク質:脂質が大体5~6:1~2:2~3です。

また脂肪肝にアルコールが関与しているという場合であれば禁酒が数値改善には非常に重要となります。

脂肪肝であれば1ヶ月の禁酒で肝臓は回復するとされています。
脂肪肝が悪化して肝硬変となる前に禁酒を決断しましょう。

脂肪肝、数値(2016.7.26)

まとめ

脂肪肝は血液検査で分かるALT(GPT)、AST(GOT)、γ-GTPの数値およびCTなどの画像所見を元に診断されます。

これら検査は内科、消化器科を受診することで調べられます。
肝臓は沈黙の臓器と呼ばれ、非常に症状が出にくく症状が出たころには重篤化しているケースもあります。

症状の有無に関わらず、定期的に検査を受けることが望ましいですね。

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