汗をかくのは身体にいいと言いますが、汗がうっとうしいと感じることも多いですよね。
運動でかく汗は気持ちいいですが、仕事中などに大量に汗をかくのは匂いや見た目も気になりますし、できればかきたくないですよね。
そんな汗かきで悩んでいる方に、汗の仕組みや汗を止める対策についてご紹介します。
1.そもそもなぜ人は汗をかくのか
人はなぜ汗をかくのか?
それは体温調整のためです。
人は全体の皮膚に汗を流す汗腺を持っており、汗をかくことによって体温を調整しています。
実は人間以外にも犬や猫などの哺乳類も汗腺を持っていることをご存知ですか?
犬や猫も実は汗をかいているんです。
しかし犬や猫が汗を出すのは肉球だけで、人のように額から汗が流れるなんてことはありません。
犬や猫がうらやましいと思った方もいるかもしれません。
しかしもし汗腺が発達しばければ人間も犬と同じように舌を出して体温調節をしなければなりません。
そうすれば会話することもまともに出来なくなりますし、体温調整に労力を取られ今のように生活はできなかったでしょう。
つまり人間は他の動物よりも体温調整をスムーズに行うために汗腺が発達したのです。
2.汗かきになりやすい人とは
汗をかくことが大切だということがわかりました。
しかし人間と一括りにしても汗をかきやすい人と、あまりかかない人がいますよね。
汗かきにはどういう人が多いのでしょう?
汗をかきやすい人の特徴は大きく3つあります。
2-1.普段から運動をしている人
普段から運動をしている人は汗腺が鍛えられており、全身から汗をかくことができます。
汗の質もさらっとしており匂いもあまりありません。
2-2.肥満の人
太った人は汗かきの印象がありますよね。
体脂肪が多いと脂肪が熱を蓄えやすいため、普通の体形の人よりも体温が上がりやすくなります。
そのため温度を下げようとして大量に汗をかいてしまいます。
2-3.自律神経が乱れている人
自律神経が乱れてくると汗のコントロールが効かなくなり、大量に汗をかいてしまいます。
(関連記事→汗かきは嫌われる!?汗をかく原因と改善策をご紹介!)
忙しくて不規則な生活を送っている人や、仕事などでストレスの多い毎日を送っている人は自律神経の乱れが発汗の原因かもしれません。
3.汗の種類
人の汗腺が発達したのは体温調整のためと説明しましたが、人がかく汗には大きくわけて3種類あります。
3-1.温熱性発汗
まず今まで説明してきた体温調整のための汗です。
運動した時や暑いときに身体を冷やすために汗をかきます。
この汗をかけない人は熱を外に逃がすことができず、身体のバランスを崩してしまいます。
汗をかくのがいいことだと言われるのはこのためですね。
3-2.精神性発汗
手に汗を握るという言葉がありますね。
人は興奮したり緊張したりすると、手や足など局所的に汗をかきます。
局所的な場所に汗をかくのは人が狩りをしていた名残で、獲物がきたり興奮した場面で槍などの物をつかみやすくするためだそうです。
この精神性発汗は温熱性発汗よりも匂いが強い場合が多いです。
3-3.味覚性発汗
カレーやスパイスの効いた料理など辛いものを食べたときにかく汗です。
特に人目に目立つおでこにかきやすいため要注意です。
汗が気になる場面では辛いものは避けましょう。
4.汗かきの対策
4-1.ツボ押しで止める
ではどうしたら汗を止められるのでしょうか。
まず汗に効くツボを3つご紹介します。
これだったら道具や手間もいりませんし、気になるときにすぐ実践できますよね。
ツボは少し強めの力で5秒を押して5秒話すを繰り返してください。
(おすすめ記事→目の疲れに効くツボを刺激!簡単にできるアイマッサージでセルフケアをしよう!)
1.陰郄(いんげき)
手首にあるツボで、温熱性発汗に効きます。
手のひらを上にして、小指側の手首の付け根からひじの方向に指2本分くらい下のところにあります。
後谿(こうけい)
手のひらにあるツボで、温熱性発汗に効きます。
手をグーにしたときに小指の下が膨らまみますよね。
そこにあるツボで感情線の先端部分です。
労宮(ろうきゅう)
手のひらにあるツボで、精神性発汗に効きます。
手の真ん中部分にあります。
手を握ったときに中指があたるあたりを押してください。
4-2.身体を冷やす
次に効率的に身体を冷やし汗を止める方法です。
体温調整のための汗をかくのであれば、体温を下げれば汗を止めることができます。
身体を冷やすにはリンパ節を冷やすことが大切です。
リンパ節は首の後ろ、脇、太ももの付け根、ひざ裏、左鎖骨下にあります。
この部分を冷たいペットボトルなどで冷やすと効果的です。
夏場など汗をかくことが多いときは冷却シートを持ち歩くのもいいですね。
また熱中症対策に売られている冷却グッズを使うのもおすすめです。
首に巻ける冷却ジェルやスプレータイプのグッズもあります。
様々な種類が販売されているので、自分にあったものをドラッグストアで探してきてくださいね。
4-3.ハッカ油を使う
しそ科の植物ハッカから抽出した油で、メントール効果があります。
メントールが肌を刺激して、脳が冷たいと錯覚を起こすことで涼しく感じることができます。
ハッカ油には清涼感を感じることができる以外にも抗菌・消臭効果が期待できます。
汗の匂いに悩んでいる方にもハッカ油は効果的です。
ハッカ油で自家製の制汗剤を作ってみましょう。
肌が弱い方にもおすすめです。
「ハッカ油を使った制汗剤の作り方」
作り方は水70mlにエタノール30mlを加えます。
そこにハッカ油を1.2滴加えて蓋をしよく混ぜてください。
エタノールはプラスチックを溶かしてしまうのでガラスのスプレータイプの瓶に入れてくださいね。
これを汗のかきはじめにスプレーすれば汗を止める効果が期待できます。
他にもシャンプーに混ぜて使えば頭の匂い対策にもなりますし、お風呂のあとに大量に汗をかいてしまう人は湯船に垂らすと汗を抑えてくれますよ。
ハッカ油はドラッグストアやネットなどで簡単に手に入れることができます。
汗の対策以外にも匂い対策や掃除や虫よけなどにも使える万能なオイルです。
ぜひ一度試してみてくださいね。
4-4.半側発汗
最後に紹介するのは舞子さんが実際に使っている汗を止める方法です。
舞子さんって汗をかかないのか疑問に思ったことはありませんか?
汗をかいたら真っ白なおしろいが落ちて大変なことになってしまいますよね。
そのため舞子さんが使っている方法が半側発汗という方法です。
半側発汗とは反射の一種で、身体の一部を圧迫すると半側だけで発汗し、その反対で汗をかきにくくするというものです。
これを利用して目立ちやすい上半身の汗を止めます。
汗かきだと言われる人の特徴は、額や脇など人の目に留まりやすい箇所に汗をかいてしまうからです。
下半身であれば見た目にはわかりませんよね。
方法は簡単です。
胸の乳輪あたりを強く圧迫するだけです。
常に手で押すことは難しいので浴衣の帯などで縛ると効果的です。
最近専用のバンドもネットなどで販売されていますので試してみて下さいね。
まとめ
いかがでしたか?
自分がどのタイプの汗かきなのか、どういった場面で汗をかいているのかわかりましたか?
まずは自分の汗かきのタイプを知ることが大切です。
体温調整のために適切に全身から汗をかいているのであれば無理に止める必要はありません。
しかし局所的にかいてしまう人や、どうしても汗をかきたくない場面での発汗を抑えたい場合はご紹介した対策を試してみてくださいね。
しかしどれも効果がない、汗を尋常じゃないほどかいてしまうという人は一度病院を受診してください。
多汗症やその他の病期が隠れているかもしれません。
自分にあった対策をして、汗で悩まされず快適に過ごしたいですね。
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