健康な身体をつくるためには、まず自分自身の身体を知ることが必要です。
私たちの身体には多数の臓器があり、それぞれ異なった役割があります。
まずは、各臓器の役割を紹介していきます。
消化器系についてはこちらを参考にしてください。
→消化器官は一方通行の通り道、消化器官の役割を徹底解説
肺の役割
肺は左右に1つずつあり、呼吸をするための臓器です。
器官から空気を取り込み、心臓に送られてきた血液に新鮮な酸素を渡します。
それと同時に二酸化炭素を受け取り、身体の外へと排出します。
想像してみてください。
息を吸い込みます、
心臓から運ばれて来た血液に酸素を引き渡します、
息を吐き出します、
身体に不要だった二酸化炭素を受け取り、今吐き出した息と一緒に外に排出されます。
それが肺の役割です。
ほ乳類は肺呼吸が一般的ですが、魚類はエラ呼吸、その他生物によって気管呼吸や皮膚呼吸をしています。(人間も一部皮膚呼吸もしています)
心臓の役割
全身に血液を送り込むポンプの役割をしています。
1日に送り出される血液量は約7,200リットルと言われ、人が産まれてから死ぬまで心臓は休むことなく、収縮と拡張を繰り返しています。
余談ですが、心臓は本当にハートの形をしていて、重さは約250g〜350g、握り拳より若干大きいサイズが一般的です。
肝臓(かんぞう)の役割
肺の少し下にある肝臓は様々な役割を持ちマルチな活躍をしています。
栄養分の分解・合成、胆汁生産、糖質エネルギーやビタミンの貯蔵、毒の処理、全身への栄養の分配などを肝臓は担っています。
また、再生能力があるのも特徴で、手術で7割程度摘出しても4ヶ月〜6ヶ月で元通りに再生するといわれています。
更には、多少のことでは悲鳴をあげないことから「沈黙の臓器」という異名を持ち、多少の障害があっても黙々と仕事をこなします。
そのため、病気の発見が遅れてしまうことがある臓器ですので、注意が必要です。
胆のう(たんのう)の役割
肝臓の下にあるひょうたんの形をした臓器で、脂肪の消化を助けます。
胆汁の貯蔵タンクです。
胆汁は9割以上が水分でかなり薄く、胆のうに蓄えられた胆汁はその水分や塩分が吸収され、最初のおよそ5〜10倍に濃縮されます。
そして、脂肪の消化のため胆のうから胆汁が排出されます。
ちなみに高脂肪食などが原因でここに胆石が溜まると激痛です。
膵臓(すいぞう)の役割
胃の真裏に潜んでいる長さ15センチぐらいの臓器です。
大きく2つの役割を担っています。
1つは、でんぷん、タンパク質、脂質、すべての栄養素の消化を促す膵液を作ることです。
もう1つは、インスリン、グルカゴンというホルモンを分泌して血糖値を調整することです。
肝臓の次に無口な臓器とも言われ、やはり病気の発見が遅れてしまう可能性のある臓器ですので、注意が必要です。
腎臓(じんぞう)の役割
膵臓の左右にある臓器で、体内の水分管理を担当する臓器です。
腎臓には毎分800ml〜1,000mlの血液が送り込まれていて、血液中の老廃物や余分な水分を原尿に変えます。
そして、必要な栄養素を再吸収します。
1日に約160ℓの原尿を作りますが、排尿の量は約1日1.5ℓですので、ほとんどの原尿が再吸収されることとなります。
また、腎臓には他にも、血液をつくる、血圧調整、体液量とイオンバランスの調節・強い骨をつくるなどの役割があります。
脾臓(ひぞう)の役割
脾臓という言葉はあまり聞いたことがないかもしれません。
左の腎臓の左上にあり、何をやっている臓器なのか謎の多い臓器です。
脾臓がなくても人間は生きていけます。(手術等で摘出しても)
脾臓は、白脾髄(はくひずい)と赤脾髄(せきひずい)という2種類の組織からできています。
白脾髄の役割は、白血球を作っていて、白血球は免疫系の抗体を作っています。
赤脾髄の役割は、1つは血液をろ過することにより、不要な物質を取り除きます。
もう1つは赤脾髄は赤血球の生成や貯蔵、そして赤血球の状態を監視し、異常な赤血球を排除します。
膀胱(ぼうこう)の役割
尿の貯蔵タンクです。
最大で約300mlの尿を貯蔵できます。
つまりそれ以上は無理ということです。
我慢しすぎると膀胱炎などになるので、注意が必要です。
腎臓で作られた原尿が膀胱に送られ、排尿という形で体外に排出されることとなります。
まとめ
前回の消化器官に続き、人体の仕組みを簡単に説明させていただきました。
健康やダイエットに直接は関係ない内容ですが、身体の仕組みがわかると健康に配慮できるようになります。
次回以降で、各器官のなりやすい病気などについても書いていきます。
働く男性のダイエット@健康
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