糖質制限ダイエットに警告!長期間のダイエットは健康問題に?!

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短期間で痩せるのに効果的と言われているのが、糖質制限ダイエットです。
パーソナルジムでも取り入れられるほどです。

一方で糖質制限ダイエットに警鐘をならす専門家もいます。

長期間の糖質制限が体に悪影響を及ぼすこともあるため、仕組みをしっかりと理解しないと危険な部分があるのです。

メリットばかりではないからこそメカニズムをしっかりと知ることが大切です。

今回は、糖質制限ダイエットの落とし穴についてご紹介していきます。

1.糖質制限ダイエットは肝臓に負担をかける

糖質制限ダイエットは炭水化物の摂取量を制限し、脂肪などをエネルギー源とするように体の仕組みを変えていくことがポイントです。

通常はエネルギーに変えやすい炭水化物を利用して様々な活動に生かしていますが、炭水化物の摂取量が制限される状況下に置かれると、蓄えた脂肪を分解してエネルギー源に変えるようになります。

利用する主なエネルギー源を変えることで脂肪を減らし、ダイエット効果を得るのが糖質制限ダイエットです。

炭水化物は米やパン、麺類などの主食に含まれる成分です。
注意したいのはエネルギー源を変えようとすることで体に負担がかかる点です。

脂肪を分解するためにケトン回路と呼ばれる回路を形成する必要があり、これは特に肝臓に負担がかかります。

肝臓はケトン回路の形成や脂肪分解のためにケトン体と呼ばれる物質を放出しますが、健康な状態ではケトン体自体あまり使われていません。

どの程度ケトン体が出るのかは個人差もあるため、ダイエット効果が出る前に肝臓やそれ以外の部分に悪影響が出る可能性もあるのです。

また、過剰なケトン体の放出が体に悪影響を与える可能性もあります。

そのため糖質制限ダイエットが体にいいとは言えないのです。

2.常にケトン体を放出する状態は異常状態!

ケトン体は、人間が飢餓状態に陥った際に初めて使われるものです。

人間の体自体がそれほどケトン体を必要としていないため、尿検査などでケトン体などが検出されると脱水症状などの健康面の問題を疑われます。

もともと糖質制限ダイエット自体が糖尿病患者など、血糖値の管理や体重管理が必要な人のための知識を応用したもので、健康な人間を対象に行うものではありません。

肝臓以外にも腎臓などに影響を与えるという専門家の指摘もあり、極端な炭水化物の制限やダイエットへの活用はすすめることができない理由にもなっています。

長期間極端な糖質制限を行うことで、健康被害が生じる可能性があります。
減量効果が出るから良い、とは限らないのが糖質制限ダイエットの悩ましい部分です。

体を壊してしまえば健康な生活自体ができなくなるため、無視することができない問題でもあるのです。

3.体臭や口臭がきつくなるなどのデメリットも

ケトン体を使ったダイエットは、健康面以外にも懸念事項があります。

その一つが体臭や口臭がきつくなるという点です。

これはケトン体が脂肪を分解する際に悪臭の原因となる物質が生まれてしまうためで、ダイエットを続けることで体臭や口臭が気になる場合があります。

スメルハラスメントといった言葉が誕生しているように、体臭や口臭に対する配慮を求める風潮は強くなっていて、知らずにボーダーラインを飛びこえてしまう可能性があります。

一般的なデオドラント製品では対処できない可能性もあるため、実際に体臭や口臭が発生するようになった場合、どうするかまで考えておく必要があります。

短期間でやめることを決めている場合は影響も少なくなりますが、長期間続ける場合は周囲からの体臭管理面での評価が下がることも十分にありえるのです。

実際に糖質ダイエットをしている場合は、体臭がきつくなるかどうかでダイエットが進んでいるかを見る方法もありますが、あくまで目安の一つになります。

体臭や口臭は自分で確認できないことが多いだけでなく、それほど体臭がきつくならない人も存在するからです。
(おすすめ記事→働き盛りに増えている口臭!原因の一つとなる舌苔とは?

むしろ、体重計で体重と体脂肪率をチェックする、ウエスト周りをチェックして変化があるかどうかを調べる方が合理的です。

日々の変化を記録するのはダイエットの基本になります。

記録をしないダイエットもありますが、データが残っていないとどこまでが成功したのか、どこで失敗したのかという原因究明ができなくなります。

体に余分な水分が蓄えられるむくみで体重が増えなど、日々の生活で体重が変化することも知っておかなければ数字のみに振り回される可能性まで出てくるのです。

適性体重やダイエットの進行具合を知るためにも、ある程度データをとって冷静に見つめることが重要になります。

4.糖質制限で脂肪だけでなく筋肉が分解されてしまうケースも

糖質制限ダイエットをする場合に重要になるのが、たんぱく質の摂取です。

単純に炭水化物をとらなければ良いというわけではなく、たんぱく質などを適切に摂取しなければさらに悪影響が広がる可能性があるからです。

たんぱく質が不足すると、筋肉が分解されて栄養源として使われる可能性があり、ダイエット中に筋肉が痩せる原因になります。

筋トレと糖質制限ダイエットをセットにした場合は、たんぱく質を意識的にとらないと筋肉の維持自体が不可能になり、トレーニングをしても筋肉が痩せてしまう場合もあるのです。

ダイエットと筋トレは切り離せない面があります。
筋トレをしないと基礎的な代謝が進まないだけでなく、体が弱ってしまう可能性もあります。

筋トレまでいかなくても健康のために歩く習慣をつけることは非常に重要で、健康を維持するためには欠かせないものとなります。

筋肉を維持するためには体を動かすだけでなく、筋肉の材料であるたんぱく質を摂取することが大切になります。

肉や魚、大豆製品などに含まれるたんぱく質は筋肉の維持や血液の生産に欠かせない成分です。

たんぱく質が不足すると、脳や心臓など、体の中で重要な臓器などを守るために筋肉が分解されてエネルギー源として使われることになります。

脂肪を分解しても補いきれないエネルギーを筋肉分解で補うケースもあります。

そのため、糖質制限以外のダイエットに関わらず、筋肉を維持するためにはたんぱく質の摂取が必須となっているのです。

また、たんぱく質以外にもミネラルを積極的に摂取して、バランスをとらなければならないのも忘れてはいけません。

これはたんぱく質だけでは細胞の分裂などが機能しないだけでなく、骨や臓器が弱る原因となってしまうためです。

飢餓状態に陥った際に各種ミネラルを貯蔵する臓器などもありますが、貯蔵分を使えば体は弱る一方にです。

栄養バランスが崩れることによって思わぬ悪影響を及ぼす可能性もあるため、糖質制限をすることになっても他の栄養は必ず摂る必要があります。

ハードな筋トレなどをセットにして短期間で痩せようとする場合は、消費カロリーに見合った栄養をとらなければ内臓や筋肉に負担がかかります。

バランスをとることが難しいからこそ、栄養学の専門家や医師のサポートがあって初めて成り立つのが糖質制限ダイエットなのです。
(関連記事→リバウンド確実!?糖質制限ダイエットの4つの落とし穴とは?

5.部分的に糖質制限ダイエットを取り入れるのは1つの方法

極端な糖質制限ダイエットは健康上のリスクを伴う必要がありますが、食事のバランスを見直すのに使うのは1つの方法です。

日ごろの食事で食べ物に糖質が含まれるかどうかを気にしない人は多く、ダイエットをしようとして初めて意識する人も珍しくないからです。

糖分の含まれるお菓子などではなく、主食に含まれているのもポイントになります。

実際に日ごろの食事から炭水化物を抜くのは困難で、糖質制限ダイエットが失敗しやすい原因の1つにもなっているのです。

日ごろの食生活やダイエットへの応用を考える場合は、炭水化物の割合が多すぎないか考えることが大切になります。

炭水化物を含む食事は気軽に手に入ることが多く、安くて量があることを求めとどうしても炭水化物中心になることが多いからです。

ダイエットをするのであれば、炭水化物をどんなものに置き換えるのかが大切になります。

食べ過ぎの場合も別な食べ物に換えることや、減らすことが問われるため少量で満足できるものなどを探した方が良いのです。

食事の前に水を一杯飲むだけでも満足感が大きく変わるため、どうやって満腹感を得るかも考えることも大切になります。

お酒を飲むことで食欲を制御仕様とする能力が低下する場合もあるため、お酒を避けることがダイエットに繋がる人もいます。

食欲を制御して適正なカロリーを維持することも、健康管理のために大切なポイントになっているのです。

6.長期視点の場合は栄養バランスをとるダイエットの方が適切

比較的短期間で体重を落とすダイエットとして普及している糖質制限ダイエットですが、健康上の問題があり長期のダイエットには向いていません。

栄養学や医学に関する知識なしで、健康な人がチャレンジしてもマイナスになる可能性もあります。

糖質制限を一度行うと、一度炭水化物をとった際に脂肪としてエネルギーを蓄える機能が高まってしまうのもポイントで、リバウンドの原因となります。

健康に気を使うのであれば、栄養バランスに気をつけてじっくりと体重を減らすダイエットを目指した方が良いでしょう。
(おすすめ記事→千里の道も一歩から!劇的な効果を生む「コツコツダイエット」その方法とは?

糖質制限ダイエットで低血糖になって倒れる人や、口の中の乾燥や頭痛に悩まされる人もいます。
実際に健康被害が生じる場合もあるため、自分の体調は最優先に考える必要があります。

ダイエット法は一人一人向き不向きがあるため自分に向いていないダイエットは避けて、より向いているダイエットを避ける意識が大切です。

食事の制限もゆるくなるため、自分でメリハリをつけやすくなるのもポイントです。

食事の制限の厳しさから糖質制限ダイエットを投げ出す人も珍しくないため、着実に効果をあげる方法を選択していくのがおすすめになります。

急激に食生活を変化させると不満がたまりやすくなるため、時々ガス抜きをしながら慣らしていく意識なども大切になっていきます。

7.目標は長期で設定した方が体への負担は少ない

健康的なダイエットで大切になるのは、1ヵ月○kg減らすなどの目標を避けることです。

目標を立ててダイエットをして結果を出すのは理想的ですが、体質や体型を無視したダイエットは健康に害を及ぼす可能性もあります。

糖質制限ダイエットに限らず急激に体重を落とそうとすれば内臓などに悪影響が起きる可能性があり、日常生活への負担も大きなものになります。

むしろ自分が健康的と思える生活をしてどの程度の体重が変動するかをチェックしながら、太るのであれば食事を減らして運動量増やす、減っているようであればリズムが乱れないように工夫するなどの調整を加えた方が現実的です。

また、ストレスのかけすぎが体重の増減に影響を与えるケースもあります。

人によってはストレスがかかると消化不良になって体重が減りやすくなる人や、逆に太りやすくなる人もいるため注意が必要です。

カロリーも1日単位の計算ではなく、1週間単位で調整するダイエットの方が効果がでる人もいます。

食べ過ぎた罪悪感からストレスを溜めて食欲に逃げるといった悪循環に陥る人もいるからこそ、自分の体質を考えながらうまく付き合うことが大切になるのです。

健康的に体重を減らせるペースは人によって違うという前提が重要で、リスクを避けるという意識がダイエットに失敗しないコツにもなっています。

また、筋トレを積極的に取り入れている場合、ウエストは減っても体重が増えるということもありえます。
筋肉が増えれば体重も増えるため、脂肪と差し引きで考える必要があります。

体重ではなくプロポーションで見て納得ができるのか、医学的に問題がないのかをチェックすることでまた違った目標が立てられる場合もあります。
何を根拠にダイエットするかも大切なのです。

糖質ダイエット添付

まとめ

糖質制限ダイエットは簡単そうに見えますが、体に負担がかかり内臓を痛めたり、リバウンドをしやすかったりという落とし穴もあります。

自身の体質や体型でも向き不向きがあります。

すぐに結果を求めてしまいがちですが、ダイエット計画は長期で無理のない範囲で行うようにしましょう。

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