その睡眠の不調は病気かも?睡眠を専門に治療する病院とは

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睡眠病院

なんだかよく眠れない、しっかり寝ているはずなのに日中の眠気がどうしようもなく強いなど、睡眠に関する悩みやトラブルを抱えている人は少なくありません。

しかし、眠りの不調は病院に行くほどでもないとあなどりがちなもの。

また、通うとしても何科に通っていいのかわからないという問題もあります。
今回は睡眠の不調に潜む病気と、不調を感じたときの病院の選び方についてご紹介します。

1.睡眠の不調は病気?

仕事や遊びが忙しい、ついつい飲みに行ってしまう、テレビやスマホが気になって寝る時間が遅くなるなど、現代人の多くは睡眠不足がちなものです。

しかし、しっかり眠っているつもりなのにどうも身体も気分もすっきりしないといった場合には、病気が原因の場合もあります。

その場合、脳がしっかり働くことができず仕事への集中力や生活の質が低下するだけでなく、悪化すると朝起きれず仕事に出かけられなくなる、気づくと運転中に居眠りをしていたなど、深刻なトラブルに発展する可能性もあります。

もし、ちょっとおかしいと考えるほどの眠気や不調がある場合、それは単なる寝不足などではなく「睡眠障害」にかかっている可能性もあります。

2.睡眠障害とは

「睡眠障害」とは、睡眠に関する様々な症状の総称です。

睡眠障害といえば、なかなか寝付けない、横になっても眠れないという、いわゆる「不眠症」を思い浮かべがちですが、実は睡眠障害には様々なタイプがあります。

睡眠障害の中には、社会生活が困難になるような深刻な症状も含まれるため、決して軽視できない病気のひとつといえるでしょう。

また、睡眠障害は放置されがちな病気であることから、症状が悪化しやすく、その場合は精神的・肉体的なトラブルに発展、複数の病気の原因になる可能性も潜んでいます。

さらに睡眠障害は、ひとつの原因だけでなく、いくつかの要因が積み重なって発症することも多いため、自己判断ではなく睡眠の専門家にきちんとした診断を受け、早期に適切な治療を受けることが必要になります。
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3.睡眠障害の主な症状

睡眠障害は「睡眠異常症」とも呼ばれる病気ですが、その症状は人によって様々です。

3-1.不眠症

睡眠障害の代表的なものが不眠症です。

不眠症はなかなか寝付けないということ以外にも、眠ってもすぐに起きてしまう、眠っていても寝た気がしない、一度起きると朝まで眠れなくなるといった症状も含まれています。

不眠症はどの年代でも発症する可能性のある病気で、精神的なもののほかには、薬の副作用が原因となっていることもあります。
また、ぜんそくや糖尿病、心臓の疾患が原因となるケースもあり、決して油断できない病気と言えるでしょう。

3-2.過眠症

過眠症は不眠症の反対で、十分に眠っているにも関わらず、日中に強い眠気に襲われる症状です。

こちらも原因は様々で、自分では眠っていると思っているにもかかわらず睡眠の質が低下しているため十分な休息が取れていない、睡眠薬の服用量が多すぎて、それが翌日の日中に持ち越されている、カフェインなどを急にやめたことによる離脱症状など複数の理由考えられます。

さらに、過眠症には、脳腫瘍や甲状腺機能障害など、身体的な疾患が原因となっていることもあります。

この過眠症の代表的な病気としては「ナルコレプシー」が上げられます。
ナルコレプシーは「居眠り病」とも言われ、普通なら眠れないような場面でも突然強い眠気に襲われて眠り込んでしまうという病気す。

笑う、泣く、怒るなど、感情がスイッチとなって眠り込むこともあり、その時、金縛りにあったり、身体の力が抜けてしまうといった症状を伴うため、転倒によるけがを引き起こすこともあります。

このナルコレプシーは脳が睡眠をコントロールできないことが原因と言われ、専門的な治療が必要になります。

過眠症には、このほかにも数日から一週間眠り込んでしまう「クライネ・レビン症候群」や、強いストレスなどが関係している心的外傷後過眠症、女性ホルモンが原因となる月経関連過眠症などがあり、それぞれの原因や症状ごとに適切な治療を行う必要があります。

3-3.睡眠時無呼吸症候群

睡眠中に呼吸ができなくなる、または酸素が取り入れられなくなるというのが睡眠時無呼吸症候群です。

睡眠時無呼吸症候群には、肥満などが原因となる「閉そく性睡眠時無呼吸症候群」と、脳による「呼吸をする」という指令が届かなくなる「中枢性睡眠時無呼吸症候群」の二つがあります。
(関連記事→もしかして病気のサイン?睡眠中のいびきに隠れた深刻な病とは

3-4.概日リズム睡眠障害

概日リズム睡眠障害は、眠りの時間や質には問題はないものの、睡眠の時間が生活とずれていくという病気です。

概日リズム睡眠障害には様々な種類があり、起きる時間と寝る時間がどんどん早くなっていく「睡眠相前進症候群」や、逆に就寝と起床の時間が遅れていく「睡眠相後退症候群」などがあります。

前者は高齢者、後者は若年層に多く起こりやすいため、「年だから仕方がない」「夜更かしをしていたから」などと誤解されることも少なくありません。

そのため、見逃されがちな睡眠障害ということができるでしょう。
さらに概日リズム睡眠障害には、毎日のように睡眠の時間が変わってしまう「非二十四時間睡眠覚醒症候群」といった症状が起きることもあります。

3-5.睡眠時随伴症

睡眠時随伴症は、通常であれば横になって安静にしている睡眠中に不自然な動きをするといった症状です。

睡眠時随伴症の代表的なものとしては「睡眠時遊行症」があります。
これは夢遊病などと呼ばれるもので、無意識に身体が動いてしまうという症状です。

本人には記憶がないのが特徴で、深い眠りに入っているため、起こそうとすると暴れる、起こそうとしても起きないといった症状があります。

このほか、睡眠時随伴症には、夜中に突然大声を上げる「夜驚症」などがあります。

3-6.周期性四肢運動障害

周期性四肢運動障害は、本人の意志とは関係なく、定期的に足の筋肉がけいれん、そのために睡眠が浅くなってしまう病です。

睡眠が浅くなる時間が長くなると、日中に強い眠気を感じることもあり、一人暮らしの場合などでは原因が分かりにくいというのも特徴のひとつです。

3-7.レストレッグス症候群

レストレッグス症候群は、別名「むずむず脚症候群」とも呼ばれる病です。

この病は、夕方から夜にかけての時間帯に、ふくらはぎや足の裏にむずむずした違和感を感じるのが特徴で、それが気になって眠れないだけでなく、時には針で刺すような激しい痛みを感じることがあります。

放置すると、症状が全身に出てくることもあり、睡眠不足とストレスから抑うつ状態になり、自ら死を選ぶということもあり、決して油断することのできない病気です。

3-8.レム睡眠行動障害

人間は睡眠中には、レム睡眠とノンレム睡眠を繰り返しています。
中でもレム睡眠は、筋肉は休息していても脳が覚醒している状態で、夢を見るのもこのレム睡眠時だと言われています。

通常、どのような夢を見ても筋肉が動かないため、暴れるということはありませんが、レム睡眠行動障害では、何らかの原因で筋肉の休息が突然終了し、夢で見た通りの行動を取ってしまうというのが特徴です。

多くの場合「ただ単に寝ぼけていた」と片付けられてしまうことも多いレム睡眠行動障害ですが、脳腫瘍やパーキンソン病が原因になっていることもあるため、早期に正しい診断が求められる病気ということができます。
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4.眠りがおかしいと感じたときのチェックポイント

睡眠障害には様々な症状があり、同じ症状でも原因が異なるため、早期に医療機関の受診が必要な場合もあります。
眠りに異常を感じたときのチェックポイントをご紹介します。

4-1.眠れない

睡眠障害かどうかを判断する場合、まずきちんと眠れているかをチェックしましょう。

寝つきが悪いだけでなく、一度眠っても何度も起きてしまう、一度起きてしまうと眠れなくなってしまうと言う場合にも睡眠障害を疑う必要があります。
専門的には、特に思い当たる理由がないのに一か月以上同じ状態が続く場合、専門機関を受診しましょう。

4-2.眠くて仕方がない

自分ではしっかり眠っていると思っていても、日中眠くて仕方がない、何度も居眠りしてしまうという場合には、過眠症を疑う必要があります。

一日10時間以上の睡眠を2週間以上続けている、日中に何度も居眠りをしてしまうという場合には、医療機関での診断を受ける必要があります。

ただし、自分では眠っていても睡眠の質が低下していると言う場合もあり、そういった場合は過眠症ではなく不眠症が原因となることもあるため、自己診断を行うのは危険です。

4-3.睡眠のときに異常な感じがする

睡眠時に足に違和感がある、じっとしていられないと言う場合には、レストレッグス症候群の可能性があります。

レストレッグス症候群ははっきりした原因は分かっていませんが、心不全や糖尿病、痛風、結核などが原因となることもあるため、早期の受診が必要になります。

4-4.自分では自覚できない症状

自分では普通に眠っているつもりでも、気づかないうちに睡眠時にトラブルのサインを発していることがあります。

たとえば、いびきは無呼吸症候群の重要なサインです。
異常に大きないびきをかく、いびきのときに突然息が止まるなどは睡眠時無呼吸症候群の兆候になります。

また、寝ぼける、大声を出す、寝言いうと言う場合にも、睡眠障害のサインが潜んでいます。
しっかり寝ているはずなのに眠いという場合、これらの異常行動が深い眠りを妨げている可能性もあります。

これらのサインは睡眠中に起きているため、自分では確認することができません。
もし自分が睡眠障害かもしれないと言う場合、睡眠の様子を録画・録音するなどして、異常がないかどうか確認するという方法もあります。

5.睡眠のトラブルは何科を受診するべき?

もし睡眠に関する不安から病院を受診するとき、最初に問題になるのは「何科を受診するか」ということです。

首都圏や大都市には、睡眠専門の外来などがありますが、自分の住んでいる地域に見つからないという場合、まずはかかりつけのお医者さんに相談してみましょう。

普段から体調に関してアドバイスを行っているかかりつけのお医者さんであれば、病気だけでなく、生活習慣についての相談に乗り、基本的な薬を処方してくれます。

また、専門の病院などへの紹介状も書いてくれるため、まず身近なお医者さんを訪れることには様々なメリットがあります。

もしかかりつけのお医者さんがいないと言う場合には、近くにある内科などがいいでしょう。
内科のお医者さんは身体の総合的な相談に乗ってくれることも多く、まず内科のお医者さんを訪ねてみると、不調の原因が分かるかもしれません。

6.睡眠の専門医はどうやって探す?

最近では「スリープクリニック」など、睡眠のトラブルを数多く扱っている専門医の数も増加しています。

そのため、睡眠の問題も相談しやすくなっていますが、このときに注意をしたいのは専門家の見分け方です。

新しい病院を受診するときには、多くの人がネットの検索などでお医者さんやクリニックを探すものですが、このとき注意したいのが、その専門医が日本睡眠学会の認定医かどうかという点です。

日本睡眠学会は、医師を始め、心理学、臨床検査学、生物学など、睡眠に関する知識と経験の豊富な専門家たちによる学会ですが、日本睡眠学会では睡眠に関する医療を提供する医師歯科医師を認定医として認定しています。

また、睡眠時の検査を行える医療機関も学会認定の医療機関として認定しているため、より詳しい検査を受けたいというときの参考になります。

この日本睡眠学会の認定医は、ホームページから確認することができます。
自分の住んでいる場所の近くにどのような専門医がいるかを調べることができるため、受診のときの参考にするとよいでしょう。

睡眠病院

まとめ

睡眠のトラブルは大きな人が抱えているにも関わらず、ついつい「ちょっと眠れないぐらいで病院なんて大げさ」「眠気が強いのは睡眠不足だから」などと考えがちです。

しかし、睡眠のトラブルの背後には深刻な病気が潜んでいるだけでなく、眠りによる悩みは大きなストレスとなり、うつ病など他の病気の原因にもなりかねません。

よく眠れない、なんだかすっきりしないという症状が続いているなら、一度専門の医療機関の受診を考えてみてはいかがでしょうか。

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T.Ttally

T.Ttally

食べたい欲望や体の衰えと戦うアラフォーライター。日夜新しいトレーニングやダイエットレシピなどを自ら実践、紹介しています。
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