食後や仕事の息抜きにコーヒーを飲む人は多いでしょう。
なんとなく飲んでいるという人もいるかもしれませんが、コーヒーの健康効果を知るとそのタイミングは実に合理的です。
コーヒーには身体に嬉しい健康効果がたくさんあります。
今回はコーヒーの健康効果についてご紹介します。
1.日本人はコーヒーが好き
日本人はコーヒーが好きな人が多い国です。
コーヒー消費量を見ると、欧米、ブラジルについで日本という順に並びます。(国際コーヒー機関より)
ある調査会社の調べでは、毎日ミネラルウォーターを買う人が19%なのに対し、毎日コーヒーを買う人は64%にも及ぶとのこと。
また、スターバックスコーヒーの売上世界一が、渋谷TSUTAYA店ということからも、日本人はコーヒーを愛飲していることが分かりますね。
ちなみに、アイスコーヒーは日本独自のコーヒーで、欧米ではほとんど見かけません。
さて、このコーヒーですが、生産量はブラジルが3割を占めてベトナム、コロンビアと続きます。
日本が輸入しているコーヒー豆もブラジル、ベトナム、コロンビア産のものが多く、次いでグアテマラ、インドネシアとなりますが、その他にも多くの国から様々なコーヒー豆が輸入されています。(財務省通関統計より)
2.コーヒーの種類
コーヒーは世界60カ国以上で生産されていて、その土地にあった栽培方法により形や味、香りなどが違います。
2-1.コーヒー豆
たくさんの種類がありますが、ブラジル産の「ブラジル・サントス」、コロンビア産の「コロンビア」、高級豆のジャマイカ産「ブルーマウンテン」、近年人気の米ハワイ産の「コナ」、他には「キリマンジャロ」、「モカ」、「ジャワ」なども人気です。
2-2.焙煎方法
これらのコーヒー豆を焙煎することでその風味を楽しめるのですが、浅煎り、中煎り、深煎りの焙煎方法によりまた違った味わいを感じることができます。
浅煎りはライトな味わいでアメリカンコーヒータイプです。
中煎りは市販品の多くがこのタイプです。
深煎りは濃い味わいと苦味があり、エスプレッソやアイスコーヒーに用いられることが多いです。
3.コーヒーの7つの健康効果
コーヒーには、毎日忙しく働く30代~40代のビジネスマンにとって、嬉しい7つの健康効果があることがわかっています。
3-1.ダイエット効果
コーヒーに含まれるカフェインは、脂肪を分解する働きがあるため運動と組み合わせることにより、脂肪が燃焼しやすくなります。
また基礎代謝を高める効果もあるので、運動前に飲むことでよりダイエット効果が高くなります。
そしてコーヒーには、クロロゲン酸というポリフェノールの一種も含まれています。
クロロゲン酸は脂肪を分解し、脂肪燃焼を助ける効果があります。
その上、脂肪が蓄積されるのを防ぐため、カフェインとクロロゲン酸のW効果により高いダイエット効果が期待できます。
3-2.二日酔いを和らげる
アルコールを分解する際に、肝臓でアセトアルデヒトが発生します。
アセトアルデヒドは毒性があり、血中に混ざると多くの酸素と取り込もうと血管を拡張させ神経を刺激します。
それが二日酔い時の頭痛の原因と言われていますが、カフェインには血管を収縮する働きがあるため痛みを和らげる効果があります。
また利尿作用により、アセトアルデヒドの排出を促進させます。
(おすすめ記事→飲んだ後でも間に合う!?翌日もスッキリ仕事ができる二日酔い予防法)
お酒を多く飲む人は、コーヒーを日常的に飲むことで高血圧を改善する効果があることもわかっています。
また、肝臓組織の損傷を減らす効果もあり、肝硬変の発症リスクを低下させます。
3-3.病気の予防
コーヒーを飲むことで、3つの病気に効果があることがわかっています。
・がん予防
国立がん研究センターが、コーヒーを1日3杯以上飲む人は全く飲まない人に比べて死亡リスクが24%低いことを発表しました。
またがん予防だけでなく、脳腫瘍のリスクが低くなることも報告しています。
国際がん研究機関では、コーヒーは肝硬変のリスクを減らし、肝臓がんや子宮体がんの抑制機能があるとも報告しています。
その他、パーキンソン病の予防につながる可能性が期待されています。(岡山大学大学院)
・糖尿病の予防
世界各国の報告により、コーヒーを1日1杯以上飲む人は糖尿病のリスクが低下することがわかっています。
また、コーヒーを全く飲まない人に比べ死亡リスクも低くなることも報告されています。
コーヒーに含まれるカフェインやクロロゲン酸が、食後の血糖値の上昇を抑制する効果があることや脂肪燃焼効果のためと言われています。
糖尿病予防の場合は、ブラックで飲むことが前提とされています。
・うつ病の予防
1日1杯以上コーヒーを飲むことによって、うつ病の予防効果があると報告されています。
また、自殺の危険性を減らすことも報告されています。
コーヒーを飲むことで幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンやノルアドレナリン、ドーパミンと神経伝達物質が分泌されるためと考えられています。
(人気記事→30代、40代はうつ病になりやすい!?うつと診断された場合の治療法とは?)
3-4.リラックス効果
コーヒーの香りを嗅ぐと、リラックスした時に現れるアルファ波が脳から出ていることが報告されています。
またカフェインにはリラックス効果もあるので、ストレスを多く感じた際はコーヒーを一杯飲むと効果的でしょう。
3-5.美肌効果
ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸には抗酸化作用があり、加齢によるシミやたるみ、にきびなどができるのを防いでくれます。
また殺菌作用により皮膚を清潔に保ち、肌荒れの予防効果があります。
利尿作用もあるので、老廃物の排出を促してむくみを改善し、ニキビやシミができにくくなります。
3-6.覚醒効果
カフェインが脳を活性化し、様々なパフォーマンスが向上します。
記憶力が高まったり、集中力、判断力が増したりして作業が効率的に進むようになります。
多くのアスリートもこの覚醒効果を取り入れています。
またコーヒーの香りにも脳が活性化する効果があり、ストレスを減らし集中力を高めることができます。
3-7.消化促進効果
カフェインやクロロゲン酸などが胃の粘膜を刺激し、胃液の分泌を促します。
食後にコーヒーを飲むことで、消化が促進されます。
ただし、空腹時や胃の調子が悪い時、コーヒーは控えるようにしましょう。
胃液が多く分泌され、ムカムカしたり、痛みを感じたりと胃を荒らしてしまう可能性があるので気をつけてください。
4.注意点
コーヒーには多くのメリットがありますが、デメリットもあります。
4-1.カルシウム、鉄分の吸収阻害
カフェインはカルシウムや鉄分などの吸収を阻害する効果もあるので、貧血や骨粗鬆症の人は注意が必要です。
とはいっても、それは多量に飲んだ場合なのでミルクを混ぜたり、食前の1時間以内にコーヒーを飲むのを控えたりするとよいでしょう。
4-2.口臭や着色
コーヒーのタンニンやクロロゲン酸が舌に付着して、口内のpHが酸性に傾き口臭が発生すると考えられています。
またコーヒーは歯の着色を招きます。
口臭や着色予防のためにも、コーヒーを飲んだ後は水を飲んだり、液体歯磨きなどで洗浄したりと対策を忘れないようにしましょう。
4-3その他の注意
また、カフェインなど成分の感じ方には個人差があるので、少量でも気分が悪くなったり、胃が荒れたり、寝付けなくなったりする場合は調整する必要があります。
その他、カフェイン中毒や発がん性の恐れがあるアクリルアミドについて懸念される声がありますが、1日3杯~5杯程度ではカフェイン中毒や発がん性については確認されていません。(日本コーヒー協会)
まとめ
コーヒーには花粉症などの症状の緩和など、まだまだ多くの健康効果があります。
インスタントコーヒーでも効果を得ることができますが、コーヒー豆を焙煎して飲むレギュラーコーヒーのほうがカフェイン、クロロゲン酸などが多く含まれる場合があります。
何より鮮度が違いますので、コーヒーがお好きな人はこだわってみるのもよいでしょう。
1日1杯のコーヒーでも効果的という報告もあるので、コーヒーが苦手な人も試しに飲んでみてはいかがでしょうか。
Yuruu
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